不正利用対策で選ぶ!安全なおすすめクレジットカード5選とセキュリティ対策ガイド
クレジットカード不正利用の現状と対策の重要性
近年、クレジットカードの不正利用被害は増加傾向にあり、その手口も巧妙化しています。
経済産業省の発表によると、2023年のクレジットカード不正利用被害額は約400億円にものぼり、過去最高を記録しました。
特に、インターネットショッピングにおける不正利用被害が急増しており、注意が必要です。
不正利用の手口としては、フィッシング詐欺やスキミング、偽サイトへの誘導などが挙げられます。
これらの手口によって、カード情報が盗まれ、不正に利用されてしまうのです。
このような状況の中、クレジットカードの不正利用対策は、ますます重要になっています。
「でも、どのカードを選べば安心なの?」と不安に思う方も多いでしょう。
そこで本記事では、不正利用リスクを最小限に抑えるために、セキュリティ対策が充実したクレジットカードの選び方を徹底解説します。
主要クレジットカード会社の不正利用対策や補償内容、セキュリティ機能、そして年会費やポイント還元率などの基本情報を比較することで、あなたに最適な安全なクレジットカード選びをサポートします。
安心してクレジットカードを利用するために、ぜひ参考にしてください。
不正利用対策で比較!主要クレジットカード会社のセキュリティ機能
クレジットカードの不正利用を防ぐためには、カード会社が提供するセキュリティ機能を理解することが重要です。ここでは、主要クレジットカード会社である三井住友カード、三菱UFJカード、楽天カード、JCBカードの不正利用対策を詳しく見ていきましょう。
三井住友カード
不正利用検知システムは、24時間365日体制でカードの利用状況を監視しています。不審な取引を検知すると、カードの利用を一時停止し、SMS・メール・アプリ通知・LINEを通じて、ユーザーに迅速に確認を行います。三菱UFJカード
こちらも24時間体制で不正利用を監視しています。不審な取引を検知した場合、取引を保留にし、「保留取引ご確認メール」を送信。さらに、電話やSMSで本人確認を行うことで、不正利用を未然に防ぎます。不正利用の危険性があるカードは、新しいカードへの差し替えにも対応しています。楽天カード
多岐にわたるセキュリティ対策が特徴です。本人認証サービス、カード利用のお知らせメール、第2パスワード、不正検知システム、ICチップの搭載、カードの差し替え、通報ダイヤルなど、様々な角度から不正利用を防止する仕組みを構築しています。JCBカード
24時間365日体制の不正検知システムで、不審な利用を検知するとカード利用を一時停止します。ユーザーへの連絡は、電話、メール、SMS、アプリ通知、書面など、状況に応じて最適な方法が選択されます。
これらのセキュリティ機能は、各社の高度な技術とノウハウによって支えられています。
カード選びの際には、これらの対策の内容も確認しておくと安心です。
不正利用時の補償内容と、セキュリティ強化のための機能
万が一、クレジットカードが不正利用されてしまった場合、各クレジットカード会社は被害を補償する制度を設けています。
ただし、補償内容はカード会社によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
三井住友カード: 年間100万円までの補償
三菱UFJカード: 原則、全額補償
楽天カード: カード契約者に過失がなければ返金
イオンカード: 不正利用の被害に遭われた場合、所定の手続きを経て補償を受けられます。
JCBカード: 会員規約に基づき、規約違反や故意・過失がなく第三者による不正使用と判断された場合、紛失・盗難の届出日の60日前以降に不正使用された代金は補償されます。
ただし、カードの名義人に重大な過失がある場合は、補償の対象外となる可能性があるため注意が必要です。
例えば、パスワードを誕生日などの推測されやすい番号に設定したり、カード情報を不用意に第三者に伝えたりした場合などが該当します。
さらに、セキュリティを強化するための機能として、以下の3つが挙げられます。
3Dセキュア
インターネットショッピングの際に、カード番号と有効期限に加えて、パスワードやワンタイムパスワードなどの本人認証を行うことで、不正利用を防ぐサービスです。最新のEMV 3-Dセキュア(3Dセキュア2.0)では、リスクベース認証や決済フローの改善により、より安全で使いやすい認証体験を提供しています。ICチップ
偽造や複製が困難なICチップを搭載することで、セキュリティを強化しています。ICチップにはカード情報が暗号化されて記録されているため、スキミングなどの被害からカードを守ることができます。トークン化
実際のカード番号の代わりに、トークンと呼ばれる別の番号を使用することで、カード情報の漏洩リスクを軽減します。万が一、トークンが盗まれても、実際のカード番号は漏洩しないため安心です。
これらの機能を活用することで、不正利用のリスクをさらに低減することができます。
年会費・ポイント還元率・付帯サービスで比較!不正利用対策が充実したおすすめクレジットカード5選
ここでは、これまで紹介してきた不正利用対策が充実し、さらに、年会費、ポイント還元率、付帯サービスのバランスに優れた、おすすめのクレジットカード5選を紹介します。
三井住友カード(NL):
年会費: 永年無料
ポイント還元率: 0.5~7%(対象のコンビニ・飲食店で最大7%ポイント還元 ※1,2,3,4)
付帯サービス: ショッピング保険、海外旅行傷害保険
特徴: ナンバーレスカードで、カード券面に番号が印字されていないため、盗み見などのリスクが低減されます。年会費無料で、ポイント還元率も高いため、メインカードとしてもおすすめです。
三菱UFJカード:
年会費: 永年無料
ポイント還元率: 0.5~15%
付帯サービス: ショッピング保険
特徴: セブン-イレブンやローソンなどの特定店舗でポイント還元率がアップします。
楽天カード:
年会費: 永年無料
ポイント還元率: 1~3%
付帯サービス: ショッピング保険、海外旅行傷害保険
特徴: 楽天市場での利用でポイント還元率がアップするほか、楽天ポイントカードとしても利用できるため、楽天経済圏で生活する人におすすめです。
イオンカードセレクト:
年会費: 永年無料
ポイント還元率: 0.5~1%
付帯サービス: ショッピング保険
特徴: イオングループの対象店舗でポイント還元率がアップするほか、イオン銀行のキャッシュカード機能も備えています。イオンをよく利用する人におすすめです。
JCBカード W:
年会費: 永年無料
ポイント還元率: 1~10.5%
付帯サービス: ショッピング保険、海外旅行傷害保険
特徴: 常にポイント還元率が2倍以上で、Amazonやスターバックスなど、特定店舗で利用するとポイント還元率がさらにアップ。18歳以上39歳以下限定(WEB入会限定)のカードです。
これらのカードは、いずれも不正利用対策が充実しているだけでなく、年会費、ポイント還元率、付帯サービスのバランスにも優れています。
自分のライフスタイルに合ったカードを選びましょう。
※1 商業施設内にある店舗など、一部ポイント加算対象とならない店舗および指定のポイント還元率にならない場合があります。
※2 一部のお取引については、通常のポイント分を含んだ還元率、もしくは還元されない場合があります。
※3 iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※4 一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される 1 店舗によって異なる場合がございます。
自分に合った安全なクレジットカードを選ぶためのポイント
最後に、自分に合った安全なクレジットカードを選ぶためのポイントをまとめます。
ライフスタイル
普段よく利用するお店やサービス、利用頻度を考慮しましょう。
例えば、楽天市場をよく利用するなら楽天カード、イオンをよく利用するならイオンカードのように、利用シーンに合ったカードを選ぶことで、ポイント還元などのメリットを最大限に活用できます。年会費
年会費無料のカードを選ぶか、年会費を支払う価値のある特典やサービスが付帯しているかを確認しましょう。ポイント還元率
日常の買い物でポイントを効率的に貯めたい方は、ポイント還元率の高いカードを選びましょう。
カードによって、特定の店舗やサービスでポイント還元率がアップする場合もあるので、自分の利用状況に合わせて選ぶことが重要です。付帯サービス
海外旅行によく行く方は海外旅行傷害保険、高額な買い物をする方はショッピング保険など、自分のニーズに合った付帯サービスが付いているカードを選びましょう。セキュリティ対策
そして何より、不正利用対策が充実しているクレジットカードを選ぶことが最も重要です。
本記事で紹介した各カード会社のセキュリティ機能や、3Dセキュア、ICチップ、トークン化などのセキュリティ技術の有無を確認し、安全性の高いカードを選びましょう。
これらのポイントを総合的に判断し、自分に最適なクレジットカードを見つけてください。
まとめ
クレジットカードの不正利用被害は増加傾向にあり、その手口も巧妙化しています。
安全にクレジットカードを利用するためには、セキュリティ対策が充実したカードを選ぶことが重要です。
本記事では、主要クレジットカード会社の不正利用対策や補償内容、そして、年会費、ポイント還元率、付帯サービスのバランスに優れたおすすめのクレジットカード5選(三井住友カード(NL)、三菱UFJカード、楽天カード、イオンカードセレクト、JCBカード W)を紹介しました。
クレジットカードを選ぶ際には、ライフスタイル、年会費、ポイント還元率、付帯サービス、そしてセキュリティ対策を総合的に考慮する必要があります。特に、不正利用対策は最重要ポイントです。
各カード会社のセキュリティ機能や、3Dセキュア、ICチップ、トークン化などのセキュリティ技術の有無を確認し、安全性の高いカードを選びましょう。
本記事を参考に、自分に最適な安全なクレジットカードを見つけ、適切なセキュリティ対策を行うことで、安心してキャッシュレスライフを送りましょう。
より詳しい情報については、各クレジットカード会社のウェブサイトを確認するか、窓口に問い合わせることをおすすめします。
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