第5話 自身の観察も根拠になる!【ケース面接対策修行2nd】
拙者はケース侍田中。
日々、ケース面接対策のことを考え、人々にケース的思考の素晴らしさをどう伝えたら良いかを考えている男だ。
ある日大学の後輩、小次郎君から連絡があり、聞けばJTCに辟易し、戦略コンサルに転職したいという。そのためにケース面接対策を依頼された拙者は…。
田中の新しい挑戦が始まる…!
【前回までのあらすじ】
フェルミ推定は過不足ない因子の分けが大切
というわけで小次郎君にフェルミ推定で【カフェの年間売上推計】をしてもらっているのだった。3回かけて、なかなか終わらない小次郎君…先は長い。
小次郎「カフェの売上ですが、店舗の座席数から考えて年間の店内売上は5億円になりました」
ついに小次郎君がカフェの年間売上の推計を出すことが出来た!
やったぞ小次郎君!
拙者は内心にやっと笑った。
(数字の検証は必要そうだが…)
田中「いいですね。
では、カフェだとテイクアウトもあると思うんだけど、テイクアウトを入れると売上はどの位かな?」
小次郎「そうですね。大体、テイクアウトは店内の半分くらいかなと思います」
田中「…?どういった根拠でテイクアウトは店内の半分て考えたの?」
小次郎「なんとなくですね!」
田中「落ちる奴だ~」
なんとなくではケース面接では通用しないのだ…。
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フェルミ推定では、数字の根拠付けが難しくなることもある。
人口や世帯数の様な一般的に規定されている数字は覚えれば終わりだが、今回のようにカフェのテイクアウト割合といった一般的に規定されていない数字の根拠を説明する必要が出てくる時もある。
なるべく根拠を言語化して説明出来ると聞き手の印象は良くなる。
今回の場合だと、正確な店内売上とテイクアウト比率は分からなくとも、自身の観察(=事例)を根拠とした説明がお勧めだ。
今回の場合だと、
「自分の経験に基づきますが、いつもカフェでレジに並んで購入すると大体2人に1人は外に出ていくと思うので、店内売上とテイクアウトの比率を半分半分としました」
といった具合だ。
一般的な数字とは言えなくとも「根拠」があることを言語化しておけば、説得力がつく。
根拠の考え方はLiffelさんが分かりやすく整理してくれているのでお勧めだ。
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小次郎君「なるほど~。自分の経験を元に割合を出してもいいんですね」
田中「そうだね。大切なのは論理的な説得力だ。なんとなく、では相手は納得しないよ。会社でも上司になんとなくなんていえないだろう?」
小次郎君「確かに。社長相手にプレゼンを行う戦コンならなおさらですね」
小次郎君の目線がきらりと光る。
田中「いいマインドになってきた!引き続きがんばろう!」
小次郎「はい!」
ケース面接でつまずいている、もっとフィードバックが欲しい方はぜひお待ちしております。
面接でのディスカッションを想定した一連の流れ、考え方は解答例を参考にしてみてください。
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