第14話 店舗を具体的に設定せよ!【ケース面接対策の修行Ⅱ】
拙者はケース侍田中。
日々、ケース面接対策のことを考え、人々にケース的思考の素晴らしさをどう伝えたら良い
かを考えている男だ。
ある日大学の後輩、小次郎君から連絡があり、聞けば JTC に辟易し、戦略コンサルに転職したいという。そのためにケース面接対策を依頼された拙者は...。
田中の新しい挑戦が始まる...!
【前回までのあらすじ】
「とある」というお題は、自身がイメージしやすく常識的にずれていない対象を想定して、面接官と認識合わせをし、考えるのが大事だぞ!
田中「では、ビジネス街、今回は丸の内にあるスタバを想定して考えてみて」
小次郎君「OKです!」
田中「そもそも、丸の内の店の想定はどのように考えた?」
小次郎君「そうですね…特に深く考えず、丸の内にありそうな、よくある店かなと思い考えました!」
田中「丸の内にありそうな店は具体的にどんな店?」
小次郎君「うーん、改めて指摘されると、なんか上手く説明できないすね…」
田中「うまく説明できないと、面接官も理解できないよ…。
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問題が「売上向上戦略」にいきなり入る場合、店舗の具体設定をしっかり行わなければいけない。
店舗を具体的にどのように設定するかによって、課題が異なり、打ち手(解決策)が変わるからだ。
つまりは、店舗を具体的に設定しないと、検討が一般論(抽象的)に終始し、打ち手(解決策)が定められない。
カフェの場合、店の立地、席数、稼働状況、どのチェーンか等で、検討の方向性は変わる。
例えば、店舗の稼働(需給)状況によって次の様に検討の方向性が変わる。
①全営業時間で稼働率100%に近い状況(需要>供給)での検討の方向性
店舗が満杯なため、店舗やチャネルの増設(オフィスにコーヒーメーカーを入れてもらう等)の検討を視野に入れる。
➁稼働に余裕がある状況(需要<供給)での検討の方向性
空き時間の稼働率向上を基本的には考える。
店舗の稼働(需給状況)は売上向上の検討の方向性に影響する。
そのため、稼働状況をとらえた上で説明していくことが大切だ。
例えば、
「今回のスタバは、丸の内のオフィスビル1階にある席は50席と想定しました。現在の稼働率の状況は、ピークタイム80%、アイドルタイム40%程度と想定し、席数にはまだ余裕が考えます。
稼働率が100%近いと、店舗の増設やチャネルの増設(オフィスにコーヒーメーカーを入れてもらう等)といった方向性も考えられますが、席数に余裕があるので、店舗内での売上を中心に考えていきました」
といった風に答えていくことが大切だ。
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小次郎君「なるほど~店舗を具体的に設定することが大切なんですね」
田中「その通り。店舗の設定で方針が変わるので意識していこう!」
小次郎君「はい!」
ケース面接でつまずいている、もっと的確なフィードバックが欲しい方!
ぜひお待ちしております。
面接でのディスカッションを想定した一連の流れは解答例を参考にしてみてください。
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