褒めるということ。
とかく子育てにおいて、
『褒める』ということについては賛否両論があり、
褒めることについての論争なんかもある。
で、ぶっちゃけ私はというと、
褒めることについて賛成派です。
「ママ、今日のお弁当美味しかった!」とか、「そのドレス似合ってるよ。」と言われると、私だって普通に嬉しいし、
また、誰かを褒めることによって自分も気持ちが上がる。
そんなことないですか?
もちろん褒め方にもよります。
何はともあれ、誰か他人と比較した褒め方は、まぁ、よくない。
私だって他人の奥さんと比べられたら「はっ?💢」てなりますし…
比べていいのは過去の当人だけ。
我が子にも本人に対して、
「この漢字、昨日は読めなかったのに今日は読めたね!」
と事実を伝えるだけでも十分褒め言葉だと思います。
「〇〇ちゃんより、よく出来てたね!」
なんて褒め方したら、〇〇ちゃんをはじめ、〇〇ちゃんの両親が聞いて気分がいいはずがない…
誰が聞いても気分を害さない褒め方、
誰が聞いても気分が良くなる褒め方、
『褒める』と言うことはそう言うことだと思うんです。
言葉だけで誰かを嬉しくさせて、自分の気分も上がる。
褒めるってすごいことじゃないですか!
そして、この『褒める』は『コミュニケーションの潤滑油』でもあるなと思えます。
先日、初めて入るマーケットのおばさんと思いがけず意気投合して話し込む機会があって、私がシンガポールに来て13年目だと言うと、
「あら〜、シンガポールが好きなのね。」
と、嬉しそうに返してくれたおばさんに、
「シンガポールは特に子供に優しく、子育てに寛容なのは素晴らしいことだ。」と褒めると、
「子供は国の宝だからね。」
とおばさんも嬉しそうでした。
ここでもし私が、
「いや、好きとか嫌いとかじゃなく、なんとなく居たら13年経ってました。」
とか、
「主人の仕事で来ているだけで自分が好きでいるんじゃありません。」
なんて言って相手が良い気分になるだろうか、話が弾むだろうか…
大抵の人は無理くりにでもシンガポールの良いところを探して伝えるだろう…
この『褒める』というコミュニケーションの潤滑油。
せっかくなのに褒める人も褒められる人もそれに慣れてないと、どう受け取っていいか分からないし、どう褒めていいかも分からない。
結構、こういう話、聞くんですよね…
これが幼少の頃から褒めるということに慣れていると、受け取りもいいし、相手の良いところを探すのにも長けていると思えます。
だからこそ、子供を褒めるってことは大切なんじゃないのかと考えます。
そして、褒めることが苦手な方は、まずはその一歩手前の「ありがとう」で慣らしていくといいんじゃないかと思います。
ありがとうは最強の言葉だ。
うちの子供達自慢になりますが、朝ご飯の後に使ったお皿やカップをキッチンシンクまで持って来て9割型「ママ、ありがとう」と言ってくれます。
それは朝起こしてくれて、お弁当を作ってくれて、朝ご飯の準備をしてくれて、等の包括的な「ありがとう」だと思うのですが、そんな「ありがとう」を聞く度に、母は嬉しくなるし気持ちも上がります。
いちいち褒めなくても分かるだろう。伝わるだろう。と思うかもしれません。そして恐らく伝わっているかもしれない、けれども、時々ちゃんと相手に伝えると自分も相手も嬉しくなる。
褒めるということは相手をちゃんと見ているというメッセージ。
そして『ありがとう。』って言葉も素晴らしい。
せっかく言葉があるのですから、言葉の力を使って素敵な毎日を過ごしていきたいものです。