記憶力が悪くなったのを歳のせいにしてはいけません。
最近読んだ本によると、
歳をとると記憶力が低下するというのはどうやら違うらしい。
当たり前。面倒くさい。マンネリ化。
こういった好奇心や興味、ワクワクやドキドキしない事が、脳に新鮮な刺激を送らない事で脳が鈍化する、これこそが記憶力の低下と思われる事実らしい。
確かに。
歳を重ねるに連れて、いろんな事に腰が重くなってきている気はする。
まだまだ若かりし頃は、キャンプだ、海水浴だ、旅行だ、と計画するところからワクワクしていたのに、子供が一人、二人、三人と増えるにつれて、出掛けるのでさえおっくうになってきてしまった。
子供の頃にどうして母はいつも留守番を希望して寂しくないんだろう。なんだか自分達だけ楽しい思いをして申し訳ないな。と言う気さえしていたのに、なるほど、こういう事か。
そして子供の頃は、うちに一人で居る方が良い。出来れば出掛けたくない。という母のようにはなりたくないと思っていたのに、どういう事か、同じようになってきてしまっている。
なるほど。これが、成長の過程に刷り込まれた性質なんだな。
これはいかん。
このままだと劣化する一方だ。
という事で、この事実を知ってからは、意図的にワクワクするよう自分を持っていったり、今まで「面倒くさい」と回避していた事に手を出すように心がけている。
もちろん、毎回毎回だとくたびれてしまうので適度にだが、案外面倒くさいと思っていた事もやり始めると楽しくなってきたり、実は自分の知らないところで「好き」な部類に入るものだったりと新しい発見があったりする。
まるで「面倒くさい」で蓋をされて滞っていた流れが開け放たれて新しい道を作るかのように、未知なる自分を知る事もできる。
この歳で新しい発見は嬉しい。
何歳になっても楽しい時間を過ごす術を知っている人は生き生きとして一緒にいるだけで元気を貰える。
私もそんな風に歳を取っていきたいと思う。