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暗く静まった公園前で待ちながら、子供の付き合いと心の成長を感じたつぶやき。

日本に本帰国して早くも3週間が経ち、
その間、子供達もそれぞれが学校生活に慣れ始め、
今では次女(小5生)も一人で登下校できるようになりました。

一人で行き帰れるようになってからというもの、
心配になった母は見つからないように塀の角からこっそり見たり、
帰宅時間を見計らって家の外に出ていたりしていて、

「あ〜、うちのママ見てるわ…」
と煙たがられたりもしています。

今日は一人で帰宅したな。という日もあれば、
友達と一緒に仲良く帰ってくる日もあり、
そんな様子に一喜一憂する過保護な母。
(自分では過保護とは思ってなかったけれど私はきっと過保護な方💦)

そして、
今日は一人で帰って来たな…。と
ちょっと心配になっていたら、

「遊べる〜?」
とお友達の誘いの声が外から聞こえ、
一緒に公園に遊びに出ていく日が続くようになりました。

良かった、良かった。と思った矢先、

昨日は暗くなってきたのに帰宅しないのを心配して、
初めて公園まで迎えに行くことになりました。

今この時期の18時は日が暮れてくるもののまだ明るいので、
「18時までには帰ってきてほしい。」とは伝えてましたが、
一緒にいた友達に、
「その先にもう1つ違う公園があるからそこで遊ぼう!」
と移動したのが18時過ぎだったらしく、

次女と一緒にいるお友達のママから、
「娘はスマホを持ってるし、
もし帰り道が分からなくなるようだったら迎えに行きます。」
と言っていただけたので自宅で待つものの、

段々と暗くなる外を見ていると、
私の心も段々と不安になってくるわけで…

帰り道はお友達と一緒に帰ってくるけれど、
その友達の家は我が家より手前。
そこから娘が一人で帰ってこれるのかがかなり心配…。

10歳と言えど、まだ日本の生活を始めて1ヶ月も経っておらず、
未だ暗くなった夜道を一人で歩いたことのないうちの次女。 
その様子を想像しただけで、

ああ、きっと無理…。

と、いうことで、

すでに帰宅してゲームをしていた息子も一緒に、
二人でそのお友達のお家の前で帰りを待つために外に出ると、
まだ明るかった時間帯とは、
温度も周りの雰囲気もガラリと変わった街並みが広がっていました。

お友達のママから「今歩いて帰ってきてるようです。」
とメッセージをもらい戻ってくる方向をずっと見ていると、
ヘッドライトに照らされて、こちらに近づいてくる3人の子供の影が遠くに見え始め、

どんどんと近づいてくるその姿の1つが
何かに気付いたように1つだけスピードを早めグングン近づいてくる。

小走りで私に近づいてきた次女の第一声は、

「ママ、ごめんね…。」

この声を聞いた瞬間、
自分が同じような歳の頃のことがグワーっとフラッシュバックしたわけで。

「帰らないといけない!」と思いつつ、
帰りたいけど帰れないジレンマ。

「お母さんが心配してる。」
「明るくて暖かい家に帰りたい。」
不安に駆られ泣きたいけれど友達がいるから泣けない。

そんな思いをしたことが、そう言えば自分にもあったな…。

門限までに帰ってこなかった私に怒っている母に謝りながらも、
守られた空間に戻れたことに安堵したあの時の気持ち。

恐らく私の顔をみた次女は、今同じ気持ちになっているに違いない。

謝る次女の後ろには、
一緒に公園に行っていた友達2人が申し訳なさそうに、
「すみませんでした。」
とついてきました。

次女のその友達にも、
「仲良くしてくれて有難う。だけれど、全く土地勘のない娘がやはり心配なので、暗くなる前に帰って来てくれると嬉しいです。」と母の気持ちを打ち明けました。

友達とバイバイして次女と息子と手を繋いでの真っ暗な帰り道。
案の定、次女は帰り道を分かっておらず…。

「まだお日様が出てる時の道と夜の道は雰囲気が全然違うでしょう。
目印にしてるものも暗くて分からないこともあるから、だから明るいうちに帰らないといけないよね。」
と子供達に伝えると二人とも静かに頷く。

頷きながら、
「段々と暗くなって不安になってきて帰りたかったけど、
帰り道が分からないし、友達がもう少ししたら帰るから待っててって言うから待ってた。」
と呟く次女。

「帰りたいけど、お友達がまだ帰らないから帰れなかったんだよね。」
と返すと、
「うん、ママが心配するから帰りたかった…。」
と蚊の鳴くような声で返す次女。

「うん。実はママもあなたの歳くらいにおんなじような事があったから
分かるんだ。」と伝えると、
「ママも子供の頃そうだったんだね!」
と驚く2人。

いやはや、次女はまるで私の生写しで、
手に取るようにその気持ちが伝わるのです。

こうやって少しずつ少しずつ子供は逞しくなっていくんだな。
と思いつつ、なんだか甘酸っぱい思い出に浸る母の呟きでした。




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