やっぱり「質問」って隠れたパワーを持ってて面白いな〜と思った出来事。
私の住んでいるコンド(マンション)の階下にはミニマートがあります。コンビニくらいの大きさのお店には、無い物がないほど、必要な物が全部揃っていて、住人は皆大変重宝しています。
このコンドのバリューを支えているのはこのミニマートのお陰だと言ってもいいくらい。
で、このお店を切り盛りしているのがリッキーご夫妻(ご主人の名前がリッキーさん)
今は営業短縮されて、日曜以外は11 :00 ~21:00までがお店の営業時間になったけど、朝は7時前に来て、夜は10時くらいに自宅へ戻っているらしく、「あれ?こんな時間に?」って時間にお二人を見かけるくらいの働き者。
(10年前に越してきた時にはアルバイトも居た事もあり、日曜日も営業していたけれど、シンガポールの雇用制度が変わり最低賃金が上がってからは、夫婦二人で切り盛りするようになり日曜も祝日もお休みとなりました。)
まだシンガポールに来て間もなかった頃の私は、何か分からない事があると取り敢えずリッキーさんに聞いてみよう、でした。
一度、「シンガポールの映画館には子供料金てあるの?」とシンガポーリアンなら知っているだろうと気楽に尋ねた答えは、
「私はずっとこの店にいるから映画館に行く暇がなくてね、分からないよ。」
と悲しそうな表情で答えてくれた事を今でも思い出します。
このリッキーさん、娘さんが一人いて、見かけ質素に見えるけど、実は車はベンツに乗っているらしく(私は業務用のバンしか見た事ない)、投資用の部屋も幾つか所有していると聞いたことがある。
そこだけ聞くと優雅に聞こえるが、私の知っているリッキーさんは本当に働き者で、たまに雑談をする時もいつも「時間がない、首が痛い、ずっとここにいる」ようなあまり明るい話になることがありません。
もしかしたら資産はあるのかもしれないけど、どんなにお金があっても時間に縛られている姿は悲しげに見える。
本当に何が幸せかって分からないもんだ。。
昨日も雑談の中から「アタリメは好きか?」となったわけですが、
リッキーさんの答えは、
「長々とモグモグしている時間がないから食べない」との事でした。
「じゃあさ、何してる時が楽しいの?」と聞いてみたら、(楽しい事なんてないよ〜と返ってくるかと思いきや)意外にも、
「実はガーデニングが好きでね、特に盆栽。盆栽いじってる時は2〜3時間没頭できるんだよね」と返ってきた。
「へー、そうなんだ!」
と会話を続けているうちに、それまでは「ハの字」になっていたリッキーさんの眉毛が角度を変えて表情がよくなってきた。
「ちょっと前まではお店の前にも飾ってたりしてたんだよ、家に置ききれなくなっちゃって。ガーデニングの専門店に行くのも楽しいね。」と嬉しそうに話は続く。
「奥さんはどう?何か趣味あるの?」と聞くと、
「妻はコンサートに行くのが好きだよ。娘が楽器演奏もするのもあってオーケストラを鑑賞に行くのが息抜きになってるよ。」
「へ〜、二人とも自分の息抜きの方法を知ってるっていいね!たまに自分が何をしてると楽しいか分からない人もいるくらいだから。」
と自分達の楽しみの話をしているうちに、リッキーさんの顔もいきいきして饒舌になっている事に気づいた。
やっぱり楽しい話をすると楽しい気持ちになりますもんね。
質問って面白い。
どんな質問を相手にするかで、その場を明るくする事もできるし、暗い気持ちにさせてしまう事もある。
同じ質問でも問い方次第で、欲しい答えも変わってくる。
質問ってすごい。
質問をする時には出来るだけその場を明るくできる問いかけを心掛けるといいですね😊
シンガポールにも児童館のような場所を作りたい!という思いから育児支援コミュニティKidsPriorityCafeを発足し日本に帰国後も主催運営しています。頂きましたサポートは有り難く運営費に使わせて頂きます🙏また、コラボ希望も随時受け付け中!お気軽にご連絡ください😃