生まれて初めて「宗教」の怖さを知った若かりし頃の体験談。
フォローさせて頂いている「あじたんさん」と言われる方がいらっしゃいまして、その方のこの記事を読んで「!?」と思い出した経験談があったので忘れぬ内に書かせていただきました。
あじたんさん、勝手に記事の引用すみません。
ただ私の場合はセミナー系でなく宗教でした。
(全ての宗教を否定する訳ではないので悪しからず)
こっちもかなりやばかったです。
その頃私はまだ宮崎の片田舎から出てきたばかりの若造で、訛りも残っていて格好の獲物だったのかもしれません。
田舎者(というと語弊を抱かれるかもしれませんが)、ガードが低く初対面で会ったバイト仲間でも「あ、うちくる?いいよ」という感じでした。
そんな初対面のバイト仲間にスナイパーはいたんですね。
「バイトの休みの日に一緒にご飯食べない?」と誘われて、なんの疑いもなしに「いいよー!」と待ち合わせしたのは新宿アルタ前。
待ち合わせ場所で待っているとなぜか母親とやってきたそのバイト仲間。
なんでやねん。。
と思いつつも、そんな付き合いも都会にはあるんかな?と思っていたら、
「池袋に良いお店があるの!おばさん奢っちゃうからいこうよ!」
と誘われ、あ、そう言ってくださるなら。と、埼京線で池袋まで移動。
これまで埼京線を利用した事のなかった私、すでに右も左もわかりません。。
そして、なんと反対車線のプラットフォームで出発待ちしている車両の中に ”偶然にも”その仲間の友達を発見!しかも”偶然にも同じ宮崎出身”
「あら〜!なんて奇遇なの!これからご飯食べに行くんだけど一緒に行こうよ!この子も宮崎出身なのよ〜!」
と、そのお母さんはグイっとその子を車両から引き出して役者は揃いました。
今思い出しても、あれは本当に偶然だったのか、それともかなり段取りのいい芝居だったのか、分からない。。。
そして、そのまま連れらるがまま西池袋のレストランへ。
なんでも食べてね〜、と言われて調子に乗ってデザートまでご馳走になっている私。
と、そのデザートを食べ始める頃に決定打は繰り広げられた。
「Mihooちゃん。知ってた?人間ってダイヤの原石のようなものなのよ。放っておいたらただの石ころだけど、磨かれるとどれだけでも輝けるものなの。」
「この子もね、会った当初は本当に辛そうだったのよ、ね?そうだったよね?」
「はい、でも今は教えを頂けてとても幸せです。」
と始まりました。。。
ここまでは、ま、最終的に「私、必要ないんで帰ります」と軽くあしらえると思っていた私が馬鹿でした。やっと、これはやばいかも!?と、ようやく焦り始めて、
「あ、ちょっと連絡し忘れた事があったので私電話使いに行ってきます。」
と席を立ち、その頃はなんとポケベルしかないので公衆電話でSOSのメッセージを横浜の友達に発信。
友達はというと、
「Miohooちゃん、まずいよ!なんでもいいから逃げな!!!!」との返信。
それを見てから、とにかく落ち着かず焦りを隠せない私。
席に戻って取り敢えず今日は帰ります、というものの、
「お寺はこのすぐ近くなの。大丈夫、すぐだからちょっと行きましょう!」の嵐。敵は3人。。。手強い。。。
「あ、でも、今日は帰ります!!」
と伝えると、
「そう、今日は都合が悪いのは分かったから、次回は是非ご紹介させてね」
と店を出て駅に向かっているはずがなんと、その先には、
寺が!!!???
その当時、池袋に行ったことがなく、その夜初池袋の私はどっちが駅に向かっているかも分からず、まんまと寺へ誘導されていたんです。
もうそこからは気が動転して何がどうしてエレベーターに乗って4階の住職のいる部屋に通されそうになったかは覚えてませんが、いるはずの住職がおらず、「おかしいわね〜」となってる3人を振り切って階段を転ぶように駆け降りてました。
「ちょっと!私に恥かかせないでくれる!!」というその母親の叫び声は今でも思い出せる。
とにかく1階まで階段を走り降り、「すみません、今日は帰してください!」と逃げ帰った池袋の夜。
無事、逃げ切った!!!!!!!!!!
その次の日からそのバイト仲間は来なくなったのはいうまでもありません。
バイト先のオーナーに事の全貌を話したら、
「あなた、本当に危なかったわよ、下手してその住職に会ってたりしたら、そのまま薄暗い部屋に監禁されて洗脳されてたかもしれないのよ」
と言われた時はゾゾ〜としました。
まさか、そんなワイドショーやドラマの中でしか聞かない話が、まさか自分の身に降りかかるなんて田舎者には到底考えもしないことだったんです。
でも今思えば、あの時も守護霊様が守ってくれてたのかもしれないな~。
あの頃は隙だらけだったんだろうな、私、きっと。
そんな東京生活に揉まれて、今ではしっかり怪しむ事を覚えております😅