13年ぶりに過ごす「一人だけ」の時間を過ごしながら感じること。
春休みという事もあり (シンガポールの日本人小中学はまだまだ春休みが続いております。) 主人が子供3人を連れて2泊3日のキャンプにお友達家族と行ってます。
で、私事ですが、13年ぶりにたった一人で過ごす時間を過ごしています。
( 私は車に乗りきれない、キャンプを楽しめない、ということでお留守番。)
自由だけどなんだか違和感を感じる、だ~れもいない自分の家。
時間があるので、久しぶりにちょっと遠出しての友達とのランチ。
お迎えを気にしなくていいので時計も見ずに話に花が咲き、一緒にランチを楽しんでいた友達が子供のお迎えのために帰らなければならないので14時に退店。
そのまま家に帰ってもいいけど、待ってる人も、やらなきゃいけない家事も何もない。
せっかく遠出したんだからと近くを歩いていると、春休み中に子供と一緒に行こうと思った観光スポットの「Henderson Wave」(※見出しの写真です) という橋まで続くウォーキングコースを発見!
「暑いし、橋見に行くだけなら行きたくない!」とことごとく子供達には却下されていたこの「Henderson Wave」、このチャンスを逃したらこのまま訪れる事なくシンガポール生活を終えるだろう。と思い立ち、突然だけど行く事にしてみました。
どんだけ時間がかかるか分からないものの、家で私を待ってる人はいないしね。
今日のいでたちは歩くのには最適のスニーカーと普通のジーパン。
メチャクチャ暑い.....
でも、今日しかないから行こう。
と動画を撮りながら歩き始める。
正直、一人で本当によかった。子供達と一緒だったら途中で断念していたに違いないし、この暑いなりにも清々しい気持ちを楽しむことは出来なかっただろう。
平日の真昼間、長い長い道のりですれ違った人の数は10人程度。
暑いながらも木々に覆われている場所は涼しくちょっと薄暗く、そしてとっても静か。
周りにはだ〜れもいない。と、そんな中、突然の猿との遭遇!?
もし何かを狙って降りてきたのならターゲットは私だ!
と半ば覚悟しながらも、必死に目を合わさず、全く気にしないふりをしながら通り過ぎると、猿も何事もないように静かにすれ違って行きました。
きっと人慣れしてるんでしょうね。
何事もなくて本当に良かった....
しかし遭遇した瞬間は胃がギュッとなりました。
森林浴を楽しみながら歩く事1時間半、やっとの思いで「Henderson Wave」に到着。やっと着いたというのに感想は、
「あれ、こんなもんか...」
後で聞いたら「Henderson Waveは下から見た方が迫力あるよね」との事。
あ、やっぱりそうか。東京タワーみたいなもんだな。とちょっとガッカリ..
とは言ったものの、目標は達成したので汗ダラッダラのクッタクタで帰路に着く。
「ただいま」と、いつもなら賑やかな玄関のドアの向こう側は、自分が出たそのまんまの状態でひっそりとしていてなんだか不思議な気分。
夕方近くまでスマホをいじりながらダラダラ過ごそうが誰にも咎められないし、誰の事を世話する必要もない。
とにかく、時間に縛られる事のない時間を過ごす。
自分がやりたい事をやりたい時にできる自由なんて長女を産んでから今までにあっただろうか。
そして調子に乗って、夜もお出かけ。
遅くなろうが、飲み過ぎようが、家には私を待ってる家族はいない。
自由だ。
そんな自由を感じながらも、最初はウキウキしていたのが、段々と張り合いのなさに時間だけがダラダラと過ぎていっている気がしてくるのはどうしてだろう。
時間があったら、あれもしたい、これもしよう。と考えてたくせに、いざ実際に時間ができたら逆に効率が悪くなっている。
「まあ、久しぶりなんだからゆっくり過ごせばいいじゃない。」と聞こえてきそうだけれど、そう分かっていても落ち着かない。
どうやら時間は有限と分かっている時の方が、効率良く使えるし行動できるようで、
これが大きなスパンになると、
「あなたのいつかやりたい事を始めるのはいつですか?」
になるんだな、きっと。
2泊3日と決まっていて、家族は明日には帰ってくると分かっているから悠長に構えてられるけど、これが長期的なものになったら、果たして私は人間らしい生活が続けられるか正直心配になった。
時間を気にせず自分だけの事に時間を使える有難さを感じる反面、家族のいる当たり前の環境に改めて感謝する機会となりました。
さ、掃除でもしようっと。