日系人向け料理教室vol.1〜肉じゃがの会〜
【ブラジルでの活動】
イベントや料理教室など、ブラジルでの私の活動についてご報告していきたいと思います。
【03/04/2019 日本の家庭料理をみんなで作ろう「comida caseira japonesa」〜第一回:肉じゃがの会〜】
前回の投稿に対して、
様々な方から応援のメッセージをいただき、本当に有難うございます。
応援してくださる方や、気にかけてくださる方がいるので、
ご報告したいと思います。
今回の肉じゃがの会、18名の方にご参加いただきました。
献立は、
・肉じゃが
・きのこのかき卵汁
・ナスとピーマンの煮浸し
・漬物(ハヤトウリ、大根)
・サラダ
・デザート(白玉団子とあんこ)
でした。
実際にやっていくと反省点や悩みが次々に出てきます。
・計量について
ブラジルでは、ちゃんとした大さじ、小さじの概念がありません。
今回、ポルトガル語Ver.のレシピでは、ブラジルのレシピ本の表現を使い、大さじ1をスープスプーン1杯、小さじ1をティースプーン1杯として、記載しました。
しかし、それぞれの家庭にあるもので、各スプーンの大きさは異なります。
実際、調理室にあるものをちゃんと測って見ると、例えば、スープスプーンは10mlで、日本の大さじと比べて5mlも差が出てしまっていました。
今後、どのように記載しようか…
グラムにするか、それとも調味料の割合でお伝えするか… 悩んでいます。
・どのように調理を進めていくか
こちらの調理室は、みんなで調理をするスペースはありません。
ですので今回は、実際に調理したい方6人に前で一緒に作っていただき、他の方々は、
座って、説明を聞いてもらいながら見ていただくようにしました。
どちらの方々にも説明しながら、20人分料理を一から作っていくというようなことは、今まで経験がありません。
もっといいやり方があったのではないか、と考えています。
・食べる時の器の配置や食べ方について
当初は、日本で食べるように、それぞれの料理を一人分づつ器で盛りたい、お箸で食べたい、という気持ちがありました。
しかし、洗い物が増えること、そして慣れてる習慣を変えることはどうなのだろう…と悩んだ末、
今回は、皆さんが慣れているし洗い物が少ない、大皿で取り分けスタイル、しかも、ご飯も茶碗ではなくブラジルでは定番の、ご飯も含めて一皿に全部盛る&フォークで食べる というスタイルになりました。
皆さんが当たり前のようにお茶碗ではなくてお皿に白ご飯を盛っていくことに、私自身違和感を感じつつも何も言えませんでした。ただ、今後、一汁三菜の配置についても、口頭だけでもお伝えできたらなぁと思います。
その他にも、反省点や悩みはたくさんあります。
しかし、美味しいと喜んでくれて、とりあえず良かった…
特に嬉しかったことは、
皆さんにとって何かしら初めての発見や体験があり、懐かしさを感じていただけたこと。
「こんな人参の切り方したことない、初めて人参の乱切りをしました」
「ナスの皮目に切り込みを入れることはしたことなかった(←これは特定の人ではなく全員)が、確かに味が染み込んで美味しいね」
「落し蓋(今回は調理室になかったのでアルミ箔で代用)は、知っているが、使ったことがない。アルミ箔で代用できるなら今度からそうします。」
「なんだか懐かしい味で美味しいです。」
「お母さんがよく作ってくれていたことを思い出します。」
「あきこさんの味好きです。」
などなど…心が温かくなり嬉しい気持ちになりました。
次回は、麻婆豆腐を中心とした献立です。
事前に5つの献立について多数決をして、肉じゃがの次に票が集まった献立です。
2回目にして、和食ではないけど…
日本でよく食べられている家庭料理ということで^^
これから少しずつでも改善していきながら、続けていこうと思います。
そして、皆さま何かアドバイスがありましたらご教示いただければ幸いです。
3歩進んで2歩下がるの精神でやっていこうと思います。
いしづあきこ
料理研究家/管理栄養士/フードコーディネーター/ブラジル料理探検家