【番外編】PEST分析で雑談ネタも拾えるのではと思った話
先日、PEST分析っていうマーケティング手法についての記事を書いている間ずっと考えていたことがある。
これって、「雑談が苦手」な人を助ける方法でもあるんじゃないの?って。
偶然、雑談が苦手だと思ってる先輩から相談を受けたこともあり、この記事を作成することに。
きっと雑談が苦手な人の悩みを全て解消することはできないんだけど、「雑談」と聞いて憂鬱になる人の気分を1ミリでも軽くできたらいいな、と思ってまとめてみます。よかったら使ってみて。
このnoteの目的は「宇宙一楽しく事業計画書を作成するために必要な考え方や知識をシェアすること」です。比較的小規模な起業、創業に挑戦しようとしている人に役立ててもらえるような記事作りを目指します。
僕の先輩が雑談が苦手だと感じる理由
僕は雑談が得意だ。
基本誰とでもいける。
年齢、性別、職業や立場問わず。
なんなら初対面であればあるほど?話せる。
そんな僕に先日職場の先輩が質問してくれた。
「なんでかみき君は誰とでも話せるの?なんかコツでもあるの?」
その先輩は日頃から雑談が苦手だと感じているらしい。主な理由は以下の通り。
● 子供の頃からおとなしい性格
● 何を話せばいいのかわからない
● 相手の反応や沈黙が怖い
「社会人になって、仕事でいろんな世代や立場の人と会うことが増えて、ちょっとしたスキマ時間に雑談できればいいんだろうけど、一言目を言い出すのが怖くて……。」
先輩は雑談が苦手だけど、「できるようになったらいいなぁ」とは思っているみたいだった。
「雑談」と「PEST分析」を組み合わせた理由
僕は先輩が雑談を苦手と感じる理由に注目した。
元々の性格や、相手の反応なんてのはコントロールしようがないけれど、「何を話せばいいのかわからない」はまだ取り組みようがありそうだ。
偶然なんだけど、僕が先輩に相談された頃はちょうどマーケティング手法の一つ「PEST分析」についてまとめていた頃と重なってて。
大企業は膨大なデータや報道を使って緻密に分析するみたいなんだけれど、小規模事業を経営する人にもこの考え方は役に立つな、と思って書いたのが、しつこいけどこの記事。
記事中で、小規模事業を営む人に、これからの未来を予想するために集めるといいニュースやトピックスを紹介しているんだけど。
その「ニュース等を集めておく」っていうアプローチが、「何を話せばいいのかわからない」という問題を解決する糸口になるんじゃないかと思って。
話題の探し方や用意する方法にPEST分析を応用(ってほどでもないけど)して先輩に提案することにした。
PEST分析を応用した雑談の流れと具体例
【雑談までの流れ】
1 自分の興味ある身近なニュースを雑談用にストックしておく
2 そのニュースの少し先を想像する
3 雑談の一言目にニュースを話す
4 会話が続きそうなら自分の想像を話す
【ポイント】
■自分の興味あるニュースをストックする時
PEST分析を応用しているからといって内容をPESTに絞る必要はない。
だけど参考にするならP(政治)E(経済)S(社会)T(技術)のうち、Pは相手のスタンスを知らないと地雷を踏む可能性が高いので、初対面や相手の事をよく知らない場合には不向きであることに注意。
その他3つがおススメなんだけど、難しいニュースでなくていい。できればなるべく身近な地域のニュースがおススメ。
【具体例】
1 自分の興味あるニュースをストックしておく
社会、経済に関する話題で、地域性のある「ずっと工事していた道路が完成」というニュースをストックしとく。
2 そのニュースの少し先を想像する
道路が完成したら、ジムに通うの楽になるなぁ。
道路沿いにも新しいお店ができたりして。でっかい電気屋さんとか。
3 雑談の一言目にニュースを話す
「なんかあの道路、やっと工事終わるみたいですね」
「工事、長かったですよね」
「テープカットに〇〇〇(有名人)来るみたいですよ」
などなど切り口はなんでも大丈夫。
4 会話が続きそうなら2で考えた自分の想像を話す
「実は通ってるジムがあの辺で。あの道路できたらむっちゃ楽になるんですよ。」
「あの辺まだ何にもないですよね。なんかお店できるのかな?」
「でっかい電気屋さんとか来そうじゃないですか?ああいう道沿いって」
この方法のメリット
● 相手のことを知るヒントになる
例えば上記の具体例の場合、その道路や工事完成にどんな感情を抱いているのか、その道路は生活に関わりがある人なのかどうかといった、お互いのことを知るヒントになる
● 親近感が生まれることも
会話が続いたら、「この人はジムで筋トレしている人なんだ」ということが相手に伝わり、相手が筋トレが趣味の人や、筋トレを始めたいと考えていたら親近感を持ってもらえる可能性がある。
● 年代の違う人とも話せる
話のネタが地域ニュース中心なので、そのエリアにお住まいの人なら世代関係なく話せる
まとめ
先輩にこの方法を話してみたら「確かに、話題があるってだけで緊張感下がるかも。なんか、ニュースってあんまり見てないけど、雑談のネタだと思ったら見る目変わりそう」って感想をもらえた。
もちろん、話題があるだけで雑談が極端に上達するってわけじゃないんだろうけど、そもそも雑談に上手いも下手もないんだし。
話題をきっかけにおもいがけず会話が続けば、相手のことが少し知れた気になって嬉しいし、もし「で?だから?」っていうちょっと寂しい反応だったとしても、「きっとこの人も雑談が苦手なんだ」と思えば仲間意識が芽生えるかもしれない。それに無理に会話続ける必要もないし。
この記事で、先輩と同じように雑談を苦手と感じている人の気持ちが少しでも軽くなるといいんだけど。