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事業概要|所在地を決めるー自宅以外ならどこにしよう?

事業計画書の項目の一つ「事業概要」には「所在地」、つまりお店、事務所や作業場所などの住所を書く。


公的なアンケート結果から、意外と自宅で働いている人が多いことを知ったのが一つ前の記事作成時。

でも、アンケートに「通勤している」と答えた人がいることも事実。みんなどんな場所を職場に選んでいるのかな。そこで、候補地になりそうなところを探してみた。


もし、今自宅で働いている人がより良い仕事環境を探しているなら参考にしてみてほしい。


このnoteの目的は「宇宙一楽しく事業計画書を作成するために必要な考え方や知識をシェアすること」です。比較的小規模な起業、創業に挑戦しようとしている人に役立ててもらえるような記事作りを目指します。



起業家・パートタイム起業家「通勤時間有り」と答える人はどのくらい?


参考にしたアンケートはこちら

「2023年度起業と起業意識に関する調査」
2024年1月18日
日本政策金融公庫 総合研究所

事業を行っている場所までの通勤時間を色別に

【起業家】
事業に充てる時間が1週間に35時間以上の人の通勤時間内訳
・15分未満:18.1%
・15~30分未満:15.4%
・30分から1時間未満:11.5%
・1時間以上:5.7%

【パートタイム起業家】
事業に充てる時間が1週間に35時間未満の人の通勤時間内訳
・15分未満:11.0%
・15~30分未満:11.5%
・30分から1時間未満:8.6%
・1時間以上:5.8%



僕は基本通勤時間は短ければ短いほどありがたい人間だから、「15分未満」で自分の城を用意できた人、うらやましいなぁ。

ちなみにこのアンケートどんな人が答えてるの?


7ページに「起業家の実態」に関する回答結果がまとめられていた。


それによると起業家、パートタイム起業家合わせて


■今回の回答者の9割以上が個人で開業
■その後も従業員を雇用せず個人で働いている人が7割以上を占める
■「個人向けサービス業」「事業所向けサービス業」「情報通信業」といった業種で開業した人が多い


となると、このアンケートに回答した起業家、パートタイム起業家は「個人で、主にPC等を使って作業する時間が長い」人が相当数いるみたい。そうでなくても個人で事業を立ち上げるなら、PC作業の時間は以前に比べ全体的に増えているとは予想できる。


それを踏まえて、個人で、主にPC等を使って作業する時間が長い人が自宅以外でどんな所を所在地の候補にできるか考えてみた。

自宅以外に考えられる所在地候補とは


個人で、主にPC等を使って作業する時間が長い人が、仮に自宅以外で働くとしたら、まず候補にあがるのはこの3つじゃないかな。


■コワーキングスペース
■シェアオフィス
■レンタルオフィス


これら3つは、「場所とオフィスサービスの提供」が契約できるもの。賃貸オフィスに比べて契約のハードルが低いし、利用料金も抑えられる。


さらに、どのオフィス形態が自分に合っているのかを考えるために、ポイントを3つに絞ってみた。

選択ポイント1つ目|その場所を専有したいか否か


主に初期費用を抑えられることから利用者が増え、サービスを提供する企業も増えている現在。上記3つのオフィスを明確に定義、区分けすることが難しくなってきた。


今のところ
「コワーキングスペース、シェアオフィスは場所を共用するが、レンタルオフィスは共用しない。」
という区分けだけは生きているように思う。


なのでまず一つ目の選ぶポイントは「その場所を専有したいか否か」。


毎日そこで働くことを考え、契約している間は自分以外の事業者が入らないっていう場所が欲しければレンタルオフィス。


時間でスペースを借りたいだけ、例えるなら図書館の自習室のような利用の仕方をしたい人はコワーキングスペース、シェアオフィスで大丈夫。

選択ポイント2つ目|希望するサービスが利用できるかどうか


コワーキングスペース、シェアオフィス、レンタルオフィスは、契約する前に「自分の利用したいサービスの提供があるかどうか」を確認することが大切。


■wi-fiは?
■会議室やミーティングルーム、応接室を必要に応じて借りられる?
■ドリンクサービスはある?
■コピー機、プリンター、シュレッダーなどのオフィス機器は使える?
■それらのセキュリティサービスはどうなっている?
■ロッカーなど荷物を預けられる場所はある?
■電話代行サービスはある?
■郵便物を受取ってくれる?
■法人なら、登記はできる?
■名刺やホームページに載せる住所として利用できる?
■希望時に個室サービスはある?


大体上記のサービスが運営元によって有る無しがわかれるサービスだと思う。


この中から自分にとって外せないサービスをピックアップしておこう。

選択ポイント3つ目|働きやすい環境か


最後は実際に行って確かめることをおすすめ。


■周囲の音がどの位気になるか
■椅子やテーブルの配置は居心地がいいか
■普段どのくらいの利用率か
■個人情報を扱っても心配ないか


ちなみに、コワーキングスペースは「人と繋がる」ことを重視しして作られたスペースであることが多い。(交流スペースが広く、机の間に仕切りがない、など)どちらかというと、人脈を広げたい人や異業種交流を盛んに行いたい人はコワーキングスペースの方が向いているのかも。

番外編|賃貸オフィスはどう?


賃貸オフィスはこれまでに紹介した3つのオフィス形態と毛色がちょっと違う。


賃貸オフィスは賃貸借契約を結んで1棟または1室を借りるもので、住居を賃貸するのと同じ。上記3つのサービスより審査も厳しめだし、初期費用もかかる傾向に。


資金が用意できて、中長期目線で「その場所で事務所・営業所を開設する」必要性や価値を感じる人が契約することが多いみたい。

まとめ


自分の利用したいオフィスの形態が見つかったなら、後は通勤時間とお財布と相談することに。

今回は「自宅以外で働くならー個人でPC作業がメインの人・編」として働く場所や選ぶポイントをまとめてみたけど、素直な感想としては「いつの間にこんなにオフィス系のサービス増えてたん?」。

ちなみに僕は通勤時間が短ければ短いほどありがたいので、今回調べてみたけどちょっと希望にあう場所はなかったな。

でもこれだけ増えてるなら、いつかいきなり近くに利用できるオフィスが現れるかもしれない。ちょっと期待してみよう。

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かみき まさや
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