![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65133122/rectangle_large_type_2_65b5a982207e6f87d85dacbd24db6681.jpg?width=1200)
キャメロット C4最新版と旧版の違い
ブラックダイヤモンドのカム、キャメロット(Camalot)C4の現行モデルを購入したので、手持ちの型落ち品と比較して、どんな違いがあるかを確かめてみました。
Camalot or Camalot C4
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65128724/picture_pc_552e2ab8f084fd5a9707b2cdfbdf8ec4.jpg?width=1200)
キャメロットには現行でC4、Z4、ウルトラライトと言う3つのラインがありますが、Z4は小さいサイズに特化したライン、ウルトラライトは軽量化に特化したラインとなり、C4が最もノーマルなラインとなります。
一般的に「キャメロット」とだけ言ったらC4のことを指すものと思っていいでしょう。古い取説ではC4という表記はありませんでした。正確な経緯はわかりませんが、おそらくZ4の先代であるX4がリリースされたときに、分類のためC4という名称が付けられたのだと思います。
ちなみに、小さい番手にはカムローブが3枚のC3というラインもあったのですが、こちらも廃盤になってます
スペック上の違い
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65137330/picture_pc_f7d8ac8fb5212f6db89a2a451970b83d.jpg?width=1200)
耐荷重などのスペックは旧版からほぼ変更ありません。多少数値は小さくなっていますが、仕様時に意識することはないレベルでしょう。使用できる幅の表記が現行版ではカムの最大幅、最小幅と使用可能な幅が分けて表示されています。
重量は1割ほど軽くなっています。小さい番号ではさほどの差はありませんが、ワイドクラックで4,5,6番を持っていく場合、この3つを旧版から現行版に変えると100g近く変わるのでそこそこ影響ありそうですね。
カムローブ、軸の違い
以降では現行版と旧版の実物を比べていきます。抜けてる番号を追加で購入したため、実物の比較写真はカムの大きさは同じものではなく、黄色い2番が現行版、赤い1番が旧版です。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65129465/picture_pc_0d79311915609eb6ecfced014b4062fc.jpg?width=1200)
最も肝心なカムの羽(正式名称はカムローブ)部分ですが現行版のほうが金属の肉抜きが多くなっています。
また、軸の部分は旧版では真ん中に番号が書かれていましたが、現行版では黒くメッキされ肉抜きされています。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65130961/picture_pc_22e99ef92506698aad5f60e120f867fe.jpg?width=1200)
カムの摩擦面は溝のパターンが変わっています。また、旧版では4枚の羽のうち外側の2枚がサイズごとの色でメッキされていましたが、現行版は4枚全てがメッキされています。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65130850/picture_pc_ccacdb2d150c3fed3d09db400f245936.jpg?width=1200)
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65131477/picture_pc_ed3535d4d84dea4f8912c053d16091aa.jpg?width=1200)
操作部の気の利いた変更
カム本体以外の、クライマーが掴んで操作する側にもいくつか改善が施されています。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65131805/picture_pc_a2a10625271441c8a6129f1616d75473.jpg?width=1200)
ステム部分の樹脂が細くなってパッと見でシュッとした印象です。番号がプリントされているところが凹んでいたり、軽量化を意識した様子が伺えます。
数字の表記はあまり目立たなくなりましたが、これは色で判別できるのでそこまで目立たせる必要はないというのが理由かと思われます。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/65132130/picture_pc_a7ca4d984db561185727e3c1ab380d9e.jpg?width=1200)
そして、スリング部分ですが、CEマーク等が表示してあるタグがリングの内側になり、じゃまになることがなくなりました。
クライミング用品というのは実績が重視されるため、モデルチェンジの際もなかなか大きな変更というのはしづらいものです。そんな中でも素材や製造技術の進化に合わせた軽量化をしたり、実用されたデータをもとにした改善が行われているのが見て取れますね。