「奇跡」是枝裕和監督。子どもの願いより美しいものはない。
子ども達の会話をずっと聞いていたいと思った。
みんな明るくて純粋な瞳だった。ありきたりだけど本当にそう気づかされた。
子どもは子どもと一緒に冒険するのが一番いい。
この兄弟は男の子と男の子。そして父親も男の子。
それがすごく良かった。
是枝監督にしかつくれないであろう、小学生の兄弟の物語。
わが家にいるちょうど同い年くらいの息子二人の、二人の間の絆が日々強くなっているのを日々感じているから、どうしようもないくらい感動して泣いた。
奇跡を願う気持ちはそれぞれ本当に自分だけの願いだった。「家族がまたひとつに」ではなく、「先生と結婚できますように」ではなく。犬の子も、もしかしたら「生き返りますように」ではなく、「安らかに眠れますように」だったのかもしれない。そんな子ども達の未来を見据える願いが本当に素晴らしいと思った。
お兄ちゃん、お兄ちゃんもお父さんの事大好きだった。なんだか母親といる方が得じゃない?なんて思ってしまった自分が傲慢で恥ずかしくなった。そして自分の世界を持っている自分を一生大事にしたくなった。
昔、映画スクールオブロックだったかな、あの頃ペニーレインとだったかな、「いい音楽は人が選ぶけど、本当にいい音楽はその曲が人を選ぶ」と、そんなような台詞があったけれど、
是枝監督が大好きなのになんとなくみるタイミングを逃していて、たまたま息子達が同じ年齢でみれたことに「もしやこの映画に選んでもらえたのでは」と自惚れるくらい本当に本当にいい映画だとおもう。
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