YouTubeの収益化審査が通らない原因とは?(第15回)
YouTubeで収入を得られるようになるには、収益化する2つの条件があります。
①チャンネル登録者数 1000人
②総再生時間 4000 時間
この2つをクリアして初めてあなたのチャンネルの収益化審査が行われます。
なので、この2つの条件をクリアしたからといって、すぐに収益化ができるわけではありません。
僕がコンサルしている方の中にも
「条件をクリアしたのに審査が落ちた。」
「審査が保留中になったまま1ヶ月以上たっている」
といった相談を受けることがよくあります。
今回はそんな方のために、審査に合格するにはどうしたらいいかをお伝えします。
YouTube は動画の何を見て判断するのか?
2つの条件をクリアしたら、いよいよ収益化に向けての審査に入ります。
合格に一番重要なのは何よりも動画の内容です。
ジャンル、話す内容、テロップ、BGMなどが審査されます。
次に大切なのがサムネイル画像、タイトル、動画説明欄の内容とリンク先、タグのキーワード再生回数、再生時間の一番多い動画、最新の動画などが審査され、Google の社員とAI によるダブルチェックが行われます。
YouTube には毎日膨大な動画がアップされているので、それを人間が1つずつ見ている時間なんてありません。
AI が規約違反の動画を検知したら、次に人間がチェックして本当に違反しているのかを判断します。
AI もまだ完全ではないので、違反していない動画を誤って検知することもあります。それを人間がチェックしていくのです。
確実にいえることは、YouTube コミュニティガイドラインに違反している動画は審査に通ることはありません。
つまり YouTube のルールに違反している動画をアップすると2つの条件をクリアしてもNGになります。
収益化の審査が通らない人は、自分の動画を見直して YouTube ガイドラインに違反する動画がないかをチェックしてみてください。いかをチェックしてみてください。
YouTube コミュニティガイドラインについてはこちらで詳しく解説しています。
第4回 YouTubeで収入を得るなら、絶対「コミュニティ ガイドライン」は知っておこう!
著作権侵害は収益化の審査に通らない
動画内で使っているBGM が著作権に引っかかる場合、審査に通ることはありません。
基本的に著作嫌のあるBGM を使って動画をアップした時点で、すぐにAIが検知して警告がきます。
もし、そのような警告がきたら動画を編集してBGM をなくすか、著作権フリーの音楽に差し替える必要があります。
著作権フリーのサイトについてはこちらの記事で紹介しています。
第2回 YouTubeにアップする画像や動画!それ著作権違反かも
以前、著作権の警告が来たのを無視して、そのまま動画をアップしていた方がアカウントごと削除されたという事例があるので、警告がきたら何らかの対応をしてください。
BGM 以外にもテレビやラジオ、映画、マンガなどをアップすることも著作権違反になります。
また、最近増えている書評のチャンネルですが、これはビジネス書などの本を読んで、それに関する感想やあらすじなどを動画内で解説するというものです。
実はこれも著作権違反になります。
出版社に許可をとっているなら OK ですが、無許可でこのような動画をアップすると、後から著作権違反で警告がくる可能性もあります。
YouTube から著作権違反の警告が 1度くると、3ヶ月間その警告が有効になり、その間に2回同じような違反をするとアカウントが停止されるので注意してください。
つまり 3 ヶ月以内に3回著作権の警告を受けるとアウトということです。
限定動画、非公開動画に注意しよう!
収益化の審査でチェックされる動画は公開設定している動画だけではありません。
限定公開や非公開に設定している動画も全て審査の対象になります。
自分で楽しむ分だから問題ないだろうと、規約に引っかかる動画を非公開でアップしていても、それが原因で審査に通らないことがあります。
なので、収益化の審査に通らない人や保留になったままの人は、それらの動画にも YouTube コミュニティガイドラインに違反している動画や著作権違反の動画がないかをチェックしてください。
YouTubeのサブチャンネルに注意
チャンネルを2つ以上運営している人で、サブチャンネルの内容が YouTube ガイドラインに違反している場合、紐付けされているほかのチャンネルの審査が通らないことがあります。
また、同じアカウント(同じメールアドレス)のチャンネルの場合、1つのチャンネルが削除されたら、最悪の場合、他のチャンネルも全て削除されたという人もいるので、YouTube で長期間やっていきたい人は、念のために Google のアカウントを新たに作って、チャンネルごとにアカウン
トを変えて運営した方が安全です。
YouTube の収益化審査が通らない原因まとめ
動画の内容が他には存在しないオリジナルのもので、視聴者の役に立つような価値のある内容であればまったく問題ありません。
オリジナル性を出すには自分しか出せない動画を作ることが一番ですが、これを一次情報といいます。
ネットや本など、すでにある情報を使ったものは2次情報といいます。
2次情報の場合、すでにその内容は存在しているので、完全なオリジナルとはいえません。
しかし、それに新しい内容を加えたり、いろんな情報と組み合わせたりすることで、新たな価値を生み出すことができます。
そういった動画は YouTube ガイドラインでも認められています。
それらをいかに動画で伝えられるかということです。