最近運用中のおすすめのEAを紹介:Currency Bloom
こんにちは、カルタネットです。今回は、最近利用している「Currency Bloom」について、実際の運用データと詳細な分析結果をもとに、その真の実力と最適な活用法を探っていきます。
1. Currency Bloomの独自性:マルチカレンシーグリッド戦略の実態
Currency Bloomの特徴は、複数通貨ペアを同時に運用するマルチカレンシーグリッド戦略にあります。一般的なグリッド戦略との違いをまとめてみました。
a) 動的グリッド間隔
標準偏差を用いて各通貨ペアのボラティリティを計算し、グリッド間隔を動的に調整。これにより、低ボラティリティ時の過剰エントリーを抑制し、高ボラティリティ時の機会損失を最小化しています。
b) 非対称グリッド
上昇トレンドと下降トレンドで異なるグリッド間隔を設定。トレンドの強さに応じて、追随と逆張りのバランスを取ることで、大きなトレンドでの利益最大化と、レンジ相場での安定性を両立しています。
c) クロスカレンシー相関管理
例えば、EURUSD買いとUSDJPY売りは実質的にEURJPY買いとなる可能性があります。Currency Bloomは、このような隠れた相関を監視し、実質的なエクスポージャーが一定以上にならないよう制御しています。
2. 詳細なパフォーマンス分析
2024年9月までの4ヶ月間のフォワードテストデータを詳細に分析してみました。
月別パフォーマンス
6月: +28,453
7月: +22,176
8月: +31,724
9月: +12,215
通貨ペア別パフォーマンス(上位5ペア)
EURUSD: +18,742
GBPJPY: +15,638
AUDUSD: +12,987
USDCAD: +10,543
NZDJPY: +9,876
その他の統計
時間帯別勝率:
アジアセッション: 54.2%
ヨーロッパセッション: 61.8%
NYセッション: 59.3%
平均保有時間: 973.68分(約16時間)
最大ドローダウン: 7.8%(7月第2週)
3. 高度なパラメータ最適化のヒント
Currency Bloomには多数のパラメータが存在します。
以下は、開発者からの情報や私が利用してみて中での重要なパラメータとその最適化のヒントを紹介します
a) グリッド間隔乗数(Grid_Multiplier)
デフォルト値は1.5ですが、GBPJPY等の高ボラティリティペアでは1.8、EURCHF等の低ボラティリティペアでは1.3が好成績。
b) 最大ポジション数(Max_Positions)
デフォルトは99ですが、実際には20-30程度で十分な分散効果が得られます。過剰なポジションは証拠金を圧迫するリスクがあります。
c) 利益確定幅(Take_Profit)
各通貨ペアの平均日間変動幅の30-50%程度に設定すると、勝率と利益のバランスが取れます。
d) 時間制限(Trading_Hours)
ボラティリティの低い時間帯(例:アジアセッション)を除外することで、不要なエントリーを減らし、勝率向上が期待できます。
4. リスク管理機能の詳細
Currency Bloomは複数のリスク管理機能を備えているようなので、ご紹介します。
a) ダイナミックロットサイジング
口座残高の変動に応じて、各エントリーのロットサイズを0.01-0.1の範囲で自動調整。これにより、口座残高の増減に関わらず一定のリスク水準を維持します。
b) マーティンゲール制御
損失ポジションの積み増しは最大3回までに制限され、かつ各積み増しでのロットサイズ増加は前回の30%までに抑えられています。これにより、過度のリスク集中を防いでいます。
c) 強制決済機能
含み損が口座残高の10%を超えた場合、もしくは証拠金維持率が200%を下回った場合に、自動的に全ポジションを決済します。
5. 実運用上の注意点
a) VPS利用必須
まあ、これはEA利用するなら当たり前だと思いますが、特に、マルチカレンシー戦略の性質上、安定した接続環境が不可欠です。信頼性の高いVPSの利用を強く推奨します。
b) スプレッドの影響
Currency Bloomはスプレッドの広がりを監視し、一定以上のスプレッド時はエントリーを控える機能を持っています。ただし、スプレッドの狭いブローカーでの運用がより効果的です。
c) ニュース対応
重要経済指標発表の前後30分は自動的にエントリーを停止します。ただし、既存ポジションの管理は継続するため、大きなボラティリティには注意が必要です。
6. 総評
Currency Bloomは、複数通貨ペアを用いたグリッド戦略を巧みに実装した優れたEAだと思いました
特に、動的なリスク管理と柔軟なパラメータ調整機能は高く評価し、地震のトレードに採用しています。
シストレ.COMでの出品商品だったので、口座制限無しで39,800円ですが、無料で利用することも可能です。(私自身、現在無料版で利用しております)
運用はやはり、十分な証拠金と、EAの特性を理解した上での運用が成功の鍵となりそうです。
もう少しこのまま運用して、有料版を購入予定です。
Currency Bloomに興味を持たれた方むけに、、
一応こちらから詳細情報をご確認いただけます(シストレ.COMでの商品ページです):https://sys-tre.com/shop/currency_bloom/
次回は、Currency Bloomと他の人気EAとの詳細な比較分析をお届けする予定です。お楽しみに!