心の棘
ある日、主人が何気なく言った一言。
「トゲが刺さった時、人間ってなんてちっぽけなんだろうと思う」
「・・・え?」
意味が分からなくて聞き返すと
「だってトゲって、ほんの数ミリの木くずやで?
それが刺さっただけで、それを取り除くまで1日中そこのトゲばっかり気になって、仕事も集中できん。
それもめちゃくちゃ痛い訳でもないのに、ずっと気になる。」
「天才か!!」
ホントにその通り!!
何気なく言った誰かの一言。
ほんの少しのすれ違い。
傷付けるつもりなんてなかったし、相手は気にも留めてないかもしれない言動。
だけど、そんなほんの数ミリの、心に刺さった棘が抜けなくて。。。
ひとたび気になると、その棘が抜けるまでずっと気になって。。。
他のコトが手に付かなくなって。。。
いつの間にか心の全部を支配する。
話を聴いていると、最初のきっかけはたった一言、たった1回の出来事だったりする。
なのにそのほんの数ミリの出来事によって、
「私はダメなヤツだ」
「私なんて・・・」
と思い込んでる人は少なくない。
1つの棘が取れないコトで、ずっとそればっかり気になって、いつの間にか自分自身を全否定してしまう程の傷になる。
人間は、なんてちっぽけなんだろう。。。
刺さったトゲは、早く抜かないとね。
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