よく言えば鈍感力
自分は共感するのが得意ではない。
特に子育てをするようになってから、共感力が必要な場面が増えたが、同時に共感するのが苦手だなと思うようになった。
棒読みの共感
テクニック的に共感の発言はする。
傾聴の本や子育て本に書いてあるように。
「おもちゃが欲しかったんだねー」
「注射痛かったよねー」
「咳が出てつらいねー」
でも全ての語尾に(棒読み)がついてるなと自分で思う。
よく見かける子育てのシーン。
熱が出ていて辛そうな子供に親が
「かわいそう、代われるものなら代わってあげたい」
そういえば一度も思った事がない。
「熱がまだ高いんだな」
と事実を認識するのみ。
幸い、我が子は命にかかわる事態になった事がないからだろうか。
子育て以外でも、例えば友人に不幸があった同僚に何と声をかけて良いかわからず、ググったこともある。
相手の立場にたって、痛みや感情を想像するのが苦手なのだ。
自分の感情もわからない
メンタルが急降下してオンラインでカウンセリングを受けた事がある。
メインは夫婦関係の相談だった。
その時カウンセラーさんから言われたのは
「お二人とも論理的に考えすぎて、感情を表現するのが得意ではないのかなと思います」
衝撃だった。
自分は笑上戸。
感情が顔に出やすく、顔が全てを物語っていると思っていた。
カウンセラーさんのアドバイスもあって、
手帳にその日の出来事に加えて、その時々の感情も書くことにした。
「嬉しい」「楽しい」「辛い」「悲しい」
小学生の作文か。
でも続けていると、徐々に夫にその時々の感情を話せるようになってきた。
小学生の作文レベルでも、感情を表現できていなかったのだな。
鈍感力
先日、友人から
「トラブルが起きても動じないね。落ち着いてるよね」
と言われた。
仕事柄だろうか。
新卒から法人営業。
課題が出てくると、顧客と技術チームと現実的な課題解決に向けて調整、調整、また調整。
ストレングスファインダーでは適応力、ポジティブが上位資質にある。
何かが起こっても、どうにかなるし、どうにかできると思っている。
子供の熱もきっとすぐ良くなる。
今悲しい事が起こっても、きっとすぐに良い事が起こる。
だから感情を細やかに拾わない性質になったのかもしれない。
良く言えば鈍感力。
共感力がない反面、鈍感力には優れているようだ。
強みと弱みは裏表。