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売掛金が回収できない 下


 そういえば、さらに具体的な事例で・・・

 損害賠償(内容はまた別に)を求め、意地になって(私は何度も無駄だからやめろと言ったしここまで書いた説明もした)弁護士に委任した(結局、それも私が紹介)人がいる。
 
 結論としては、高い『意地』と『メンツ』代になった。

 判決は25万円の支払いを相手に命じたもので損害金の一部として回収出来たが、先生に約25万円を支払った(と自分から私に報告してくれた)。

 本人は、相手から60万円と先生への支払い25万円の合計85万円を勝ち取って回収する気でいたようだが、弁護士費用の請求は認められないそうで、60万円のうち、25万円が認められて回収。そしてその回収したものを先生に支払ったので、手元には何も残らなかったと本人に聞いた。
(守秘義務もあり先生は絶対に教えない)

 いかがでしょうか。『時間の無駄』以外の何物でもない。

 意地やメンツは大事ですが、どちらも一旦封印し、棚上げしておいて『次の手』を打つことも一考したい。

 満額回収していたとしても60万円から先生への謝金25万円を除くと、手元に35万円は残る。しかし、そんな判決はないと思う。
 仮に出来ても回収出来ないと意味がない。

 こういう場合の『次の手』は、損した金額を高い❝授業料❞と考え、「もう売掛はしない」と誓い、裁判に費やす時間と努力を商売につぎ込んで、次の商売で実利を上げる。
 これがいいと思う。

 売掛したときに回収できないことを織り込んでおくと諦めも早い。
 もっとも諦めるということもおかしな話なのだが。
 売掛するときはそれくらいの心意気で。

 『財布を忘れた人』には、せめて「今晩もらいに行く」といって、早々に回収する努力(こんなのは努力でも何でもない)をするというのはそういうこと。先延ばしすることが問題だと思う。

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