受入時の問診はどこまで
車検依頼があり概算見積りを作ろうとしたところ、ホーンが鳴らなかった。
修理をしないと検査はパスしないが、原因もわからず見積りも出来ない。
それをユーザーに伝えると、「これを外している」といってセンターコンソールからリレーを1つ出してきた。
そのリレーを取り付けたところ、ホーンが鳴りっぱなしになった。
ユーザーの話では、ヒューズを取り外すと一部ランプ類と共用しているのでそれらが作動しなくなってしまうことから「リレーを取り外して対処した」という話しだ。
この説明と一連の流れに若干の違和感を感じたが、音が鳴るのならスイッチの故障か配線ショートかと思われる。
『ホーン回路のトラブル』と仮定して概算見積り書を作成した。
それ以外の故障で金額が高くなるようなら事前に連絡をする(ホーンスイッチの概算金額は伝えた)ことを約束して用意した代車を貸し出した。
(代車の貸し出し記録簿はない)
ところがホーンの回路点検を行っているとステアリングホイール本体を交換する必要があるとわかった。(このあたりは説明で言われたまま)
しかもエアバッグが装着されているため、概算ながら約17万円ほどかかるとわかり、それをユーザーに伝えると、なぜかユーザーはものすごい剣幕で怒り始めた、
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整備事業者からの相談 ③
500円
自社ユーザーだとトラブルなどないと思っているのが整備事業者。何十年と何事もなく事業経営していればわからないでもないが、危機感は必要だと思う…
マイナーですが必要な方も多い情報なので事業者には好評です。ただ、内容はあくまでも参考程度にお願いします。時々講演会にも呼ばれますので購入代金はその際の交通費の『サポート』に使わせていただきます。よろしくお願いいたします。