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ポルシェ993 駐車時の雨対策カバー製作

30年経った993は、水に弱くなっています。そもそも911はリアのエンジンフードにスリットがあり、雨が入り放題です。直接雨が当たらないようにインテークやエアフィルターはスリットから外れた位置にありますが、ディストリビューター(今はCDIとかの無接点システムですよね。。)は単純な接点方式で、ダイレクトにプラグに電気を送っています。しかも993はプラグが12本もあり、スリットからの雨がけっこうかかります。

新車のうちは特に問題ありませんが、30年経ったご老体には雨はリークをもたらし、走り出しはプスプスと失火が多くなって、しばらくエンジンがスムーズに回らなくなります。暖まってくれば正常になりますが、やはりあまり良くはないですよね。走っている時の雨は、土砂降りでなければあまり入りませんし、入ってもエンジンの熱ですぐに蒸発しますので、問題ありません。駐車場が屋根付きならいいのですが、諸事情でここ15年ぐらいは青空駐車場なので、何か対策が必要です。

最初は幅の広い業務用のサランラップを車体全体に巻いてましたが、傘もさせないので、いつもビショビショに濡れながらラップを巻いていました。
これは結構大変で、まあまあストレスが溜まります。

発砲ゴムでスリットに装着したところ


雨が降るとこんな感じ


背面の状態(4か所の発砲ゴム)

そこで考えたのがプラダン(プラスチック段ボール)を使ったフードカバーです。ホームセンターで500円程度で購入できます。サイズもちょうどスリットをカバーできるジャストサイズで、切ったりしないでそのまま使用できました。装着の方法はスリットに発砲ゴムを4か所で接着して固定します。そうすることで多少の風でも飛んでいきません。さらに大雨を想定して、左右と上方に薄いゴムを2枚のプラダンで接着して雨の侵入を防ぎます。
しかも塗装面には一切触れませんので、塗装に傷がついたりする可能性が全くありません。これは大変重要なことです。

このカバーによってどんな大雨でも一滴もエンジンルームに入らなくなりました。装着時間は10秒もあれば完了します。使用しない時はフロントのトランクに格納します。そうすることで簡単に出先でも装着ができます。

当然ですが、走行中は外します。たまに外すのを忘れてそのまま走る時がありますが、ちゃんと付いたままになっています。
でも危ないので忘れずに外してから走りましょう!

ナローはもちろん、930や964でも空冷ポルシェには威力を発揮すると思います。
エンジンルームに雨が入って気なる方は是非とも製作してみてください。


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