自衛官の再就職にお役に立てれば幸いです♯3
こんにちは、自衛官のセカンドキャリアを考えると言う事で本日もどうぞよろしくお願いします。
1 自己紹介
神奈川県出身で大学附属高校卒業後に陸上自衛隊に入隊。野外通信隊にて勤務した後に退職。石油輸送会社に就職し現在に至る。現場リーダ-職として現場を担当しつつ人材育成なども兼務するキャリアコンサルタントまた、現在も予備自衛官として防衛任務を僅かながら担ってます。
キャリアコンサルタントとして就労支援や資格取得相談など行ってます。特にブルーカラー系相談を得意とすると共に15以上の資格を保有してます。
趣味はスノーボードと猫
人が自分らしく働く事に興味を持ちキャリアコンサルタント資格取得
現在は厚生労働省認定の登録国家キャリアコンサルタントとして現在活動中
自衛官の再就職について個別面談も行なってます。詳しくDMもしくはコチラへ
2 セカンドキャリアを考える。やりたい事、やりたかった事
セカンドキャリア?そもそもキャリアとは何でしょう。
キャリアとは元々ラテン語で馬車の車輪の跡の事を指します。つまり馬車が本人とその取り巻く人生経験やスキル等で、車輪の跡が人生における経験や歴史と捉えます。ではセカンドキャリアとは何でしょう?
例えば学卒で自衛隊1本で生きて来たとします。では、その中でどの様な仕事を経験しますか?また公的資格や特殊技能、或いは人脈など自衛隊の殻から出た時に残る本人をベースに考えます。
『自衛官』−『自衛隊』=『セカンドキャリアに必要なスキル』
と言う考え方で良いかなと思います。
これは、所属部隊や本人の仕事内容で随分と変わってきます。
自身でどんな事が出来るか等を整理しておきましょう。この事については、また後で詳しく説明します。
若くして自衛官をやめる場合、再就職先で働く年数の方がはるかに長くなる可能性が高くなります。そのため、意識の持ち方としては新卒の就職活動と同じように、将来を見据えて考える必要があります。自分は将来どうなりたいのか、どういった仕事をしていきたいのか、そのためにはどのようなステップを踏んでいく必要があるか、といったキャリアプランを明確に描いておくことが大切です。そうしたはっきりとしたビジョンの元に就職先を選ぶことが成功へとつながります。
明確なキャリアプランのないまま就職活動をしたらどうなるでしょうか。まず、数多くの求人を見ても一体どれが自分に合っているのか判断することができません。元自衛官で体力があり、資格やスキルも持っているということで企業からの引きがあり、就職先が早く決まったとしても、本当に自分に合った職場でなければ長続きしないこともあります。そういったことのないよう、あらかじめしっかりとしたキャリアプランを立てておきましょう。
こんな時はキャリアコンサルタントに相談するのをお勧めします。
3 退職がゴールでなく新たなスタート
私もそうだったのですが自衛隊退職日が近づくと、何だか学校を卒業する様な気持ちになってしまうのです。これから民間で働くと言うに、何だか外で生活に憧れてしまいワクワクしていました。何というか『支配からの卒業』みたいな(笑)
ですがこれが今思うと大きな勘違いでした。
何が勘違いかと言うと就職先は決まっていた為、自衛隊を退職する事が一つの目標になってしまっていました。なので次の仕事の情報収集や必要なスキルの勉強、社会勉強など、ほとんどしていませんでした。その代わりに旅行に行ったり新生活の準備などを楽しんでました。
ですが、いざ除隊して新生活が始まると忙しいし覚える事や身に付けなくてはならない技術など、沢山あり過ぎて挫折した経験があります。
ですが、この時初めて気がついたのは、周りに相談できる人がいない。何もかも自分一人でやらなくちゃならない。しかも自衛隊みたいに階級も無いから誰が本当の事を言ってるか誰に従うか相談するかなど大混乱しました。
後に民間に適応出来る様にはなるのですが結構、色々な思い込みや勘違いが結構ありました。
少々脱線しますがキャリア教育の中にキャリア理論という物があります
その中で『ニコルソン』と言う理論家が新しい環境に適応するには4段階のプロセスがあると提唱しています
『準備』→『遭遇』→『適応』→『安定化』
準備・・・・・・・新しい世界に入る準備
遭遇・・・・・・・実際に新しい世界で現実に遭遇する
適応・・・・・・・徐々に人間関係などの状況に溶け込む
安定化・・・・・・環境に慣れ落ち着いて行く安定の段階
どの様な人でもこのようなプロセスを踏んで安定化して行けます。ですがで新しいスタートを切るにはそれなりのエネルギーが必要です。そこは覚悟しましょう。
4 自身の強み弱みを理解しましょう
先ほどキャリアの説明でも書きましたが自身のどの様な事が出来るか・・・
つまり自身の棚卸をしておきましょう。自分の資格や特技、自身の『強み』『弱み』などはサラッと言えるようにしとくと良いでしょう。ですが多くの人は『弱み』は直ぐに思いつくのですが『強み』と言うのはなかなか出てこない物です。ここで似た様な言葉で『長所』と言う言葉がありますがこの言葉は異なります。
長所と強みの違いとしては、メリットを享受できる相手がいるか、いないかの違いです。長所と強みは、どちらも本人が持つ優れたスキルであることに変わりはありませんが、長所はほかの人より秀でた特徴自体を指します。一方で、強みは第三者が享受することができるほかの人より秀でた特徴を指します。そのため、強みの場合はどのように活かしていくかまで回答することが求められます。
自分の強みがわからない場合はネット等で診断ツールなど有りますので活用してみたり自身の成功体験などから棚卸するのもお勧めです。
5 転職への心構え
どの様な職種に就くににも同じなのですが、公務員と民間企業とでは全く違います。民間企業でも大企業から中小企業様々な社風があります。私の場合、上場企業から小企業まで経験しました。会社の数だけ社風があります。
大量採用を除いて大体の場合は自分一人でその会社に中途採用入社する事になります。ここが自衛隊との大きな違いでは無いかと思います。ですので残念なことに一緒に入社した同期に相談する、協力し合うなんて言う事ができません。
企業は初日からあなたに教育(投資)をするのです。これはつまりあなたにお金と時間を掛けてお金を稼いでもらうと言う事になるのです。
大きな企業では教育プログラムがしっかりしていますが中小企業ですと教育する人材も時間も無駄に出来ないためにある程度仕上がれば現場に出されます。
前回の記事にも書きましたが民間では成果(利益)を出しての結果です。もちろんチームで仕事をする組織も沢山あります。仲間も出来るでしょう。ですが悲しいことに足を引っ張る者や陰口を言う者も一定数出てきます。この事はまた別の機会にでもお話し致します。
ですので、教わった事などは一度でしっかり覚える。分からない事を分からないいままにしないなどの覚えが必要です。企業は公務員と違い利益の産まない労働や残業を民間は嫌います。入社したら出来る事と苦手な事をしっかり整理しましょう。
また派閥などもありますので、どの上司について行くかも大きなポイントになるでしょう。結構面倒臭いと思います。おそらく自衛隊以上に苦労する事が多々ありますのでここはしっかり頭に入れといた方が良いです。