生きてるならなんだってできる
表紙の絵にあるのは息子の神経芽腫を宣告された時のものです。
宣告される前は、「腫瘍」があると言われてはいましたが、全く重くとらえていませんでした。
神経芽腫のステージⅣ 予後不良です
宣告されたときは本当に絶望で明日がないと思っていた。
寝たら息子は死ぬんだとも思ってほんとうに暗闇でした。
自分が主治医に「できることはないんですか」と聞きました。
できる治療法はありますし、余命宣告ではありません。
これからの治療法を説明しますね
先生のこの言葉を聞いた時に自分はなぜか安心していました。
寝て起きても息子は生きてるんだと確信したときから1歩が踏み出せた。
生きてて神経芽腫の治療ができてまた普通に生活ができるようになれる
その当時はまだどうなるか全く分からない状態なのにそう確信していた。
どれくらいかかるか、薬が効くのかも分からない中で、抗がん剤治療をすれば治ると思っていた。
実際に薬が効かず腫瘍が変化なかったり、増幅したりするお子さんもいる中で息子は医師の予定していた治療をほぼトラブルなしで終えた。
今思えばこれってほんとにすごいことであり、奇跡でした。
普段は余計に考えすぎていらない心配ばっかりするゆうきですが、治療や入院になるとシンプルに前しか見えていませんでした。
このときはほんとうに息子を死なせたくなかった一心で過ごしてた。
逆に治すことだけに目が向いていたことが余計なことを考えずに過ごせた大きな要因だと思います。
こんな思考はなかなかできることではないと思います。
我が子が死ぬかもしれない時に、「じゃあ明日から長期入院で抗がん剤治療していきますね」と言われて「わかりました」と言える人がいるとは思いません。
だから泣いても、落ち込んでも、叫んでもいいんです。
我が子を死なせたくない
またみんなで一緒に生活がしたい
また笑って過ごしたい
やりたいことを忘れないでください
時間がかかってもこれだけは忘れないでください。
この想いがあれば必ず病や障がいに負けることはありません。
生きることをあきらめなければどんなことにも勝てる。
その想いが必ず病に勝てる武器になります。
だから絶対に負けないでください。
付き添いされている方々今日もお疲れ様です。