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「お年玉付き年賀はがき」誕生のきっかけは一般人からのアイデア
年賀はがきとして、「お年玉付き年賀はがき」を使っている人はほとんどだと思います。
今ではすっかり定着したこのお年玉付きの年賀はがきが登場したのは、終戦後5年たった1950(昭和25)年でした。
そしてこの「お年玉付き年賀はがき」誕生のきっかけになったのは、なんと京都に住んでいた林正治さんで一般人からのアイデアでした。
「年賀状が戦前のように復活すれば、お互いの消息もわかり、うちひしがれた気分から立ち直るきっかけともなる。それにお年玉くじをつけて、さらに寄付金も加えれば、夢があって社会福祉のためになる」と考え、自ら見本のはがきや宣伝用のポスターまでつくり、郵政省に持ち込んだそうです。
郵政省では、最初に反対の意見があったものの採用され、1950(昭和25)年発売と同時に、この年賀はがきは大きな話題を呼びました。
今ではこうして年始の風物詩になったのですが、定着するまでには郵便局員から「あなたのせいで年末年始が忙しくて休みが取れなくなった」という苦情が届いたというエピソードも伝えられています。
また当時のお年玉賞品は、時代を反映するものでした。
特等 高級ミシン(18本)
1等 純毛洋服生地(360本)
2等 学童用本革グローブ(1440本)
3等 学童用洋傘(3600本)
4等 葉書入れ手箱(7200本)
5等 便箋封筒組み合わせ(5万4千本)
6等 記念切手(360万本)