「シャリアピンステーキ」誕生の意外な理由
「シャリアピン・ステーキ」というステーキ料理を聞いたことはありますか?
あまり聞きなれていなくて、初耳の方もいらっしゃるかもしれません。
「どこの国のステーキ?」という方もいらっしゃるでしょうが、このステーキは日本の料理なのです。
ですから、海外ではあまり知られていない、日本のステーキ料理です。
では、なぜ「シャリアピン・ステーキ」が生まれたのでしょうか?
それはあるゲストのリクエストから生まれたものでした。
1936(昭和9)年に日本に訪れたオペラ歌手、フョードル・シャリアピンが帝国ホテルで、その時に歯の調子が悪いことを理由に「柔らかいステーキを食べたい」というリクエストに応じて作られたのが誕生のきっかけとなりました。
最近は、タマネギをたっぷり使ったステーキソースを「シャリアピンソース」と呼ぶそうですが、実はこの本家のステーキはソースを使わないそうです。
肉の上に炒めたタマネギが載ってます。
牛肉をたたいて薄くして、玉ねぎのみじん切りに漬け込んだあと、焼くことで柔らかく仕上げたステーキ。
それが「シャリアピンステーキ」なんだそうです。
「シャリアピンステーキ」という名前は、その後シャリアピンさんが再来日した際に、本人公認で正式な名前となって現在に至っているそうです。