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やりたくないことにも自分の「パーパス」が隠れている⁈~部下のモチベーションを喚起する需要な鍵とは?~

前回の記事で、チームマネジメントが難しくなっているという話を書きました。それと同じくらい、部下のモチベーションを喚起することについて、たくさんのお悩みをお聞きします。その中には、やりたくないことをスルーするとか(ある意味すごいスキルです笑)、やる気が見えてこない、ということもありました。部下のモチベーション・コントロールは、いつの時代もリーダーの頭を悩ませる問題ですね。

 

このモチベーションを考えるとき、阪井は「パーパス」について考えてみて欲しいと思っています。

 

みなさんは「パーパス」という言葉を聞いたことがありますか?

日本語では「意図」や「目的」と訳されることが多いようですが、ビジネスの世界では主に企業で「企業の存在意義」と理解され、経営理念と似た解釈がされているようです。

阪井が提供しているノート3冊分の自分史コンサルティングでは、阪井のガイドにより自分の軌跡を振り返ることで、心の奥底にある本当に自分が大事にしたいと思っていること、つまり最強の価値観(と阪井は一般的に使われている価値観と区別しています)を発見する。そしてその価値観に沿って生きることで、人生を乗りこなす人生エンジンを手に入れるサポートをしています。

 

さて、このパーパスと最強の価値観。実はとても深いつながりがあります。勘の良い方はもうお察しかと思いますが、価値観もパーパスも自分が大事にしたい、こう生きていきたいということの源泉になっているものです。ですが、この二つは似ているようで、ちょっと違います。

パーパスは、最強の価値観があってはじめて見えてくるものであり、より自分が人生で向かっていく方向性を指し示す要素が強くなります。例えば、あるコンサルのある受講生さんは、最強の価値観は「売れる強み(自分が強みだと思っているだけではだめで、人に売れるものが本当の強みになる)」でした。そして、それに支えられて自分がどう生きたいかというパーパスにあたる部分は、「全ての人が、売れる強みを活かしてイキイキと生きることのできる社会をつくる」というものでした。パーパスの方が、より行動に結びつく言葉になっていると思いませんか?

このようにパーパスには、その人がこの世界(というとちょっと大げさかもしれませんが)や社会で、イキイキとそして自信を持って生きていくための正に存在意義になっているのです。阪井はこの最強の価値観に支えられ、自分がどう生きていきたいのかという人生のエンジンになる一人ひとりのパーパスをMYパーパスと呼んでいます。

 

さて、前段が長くなりましたが(笑)、若手社員のモチベーションの話しです。

なぜ部下のモチベーション・コントロールとMYパーパスが関係するのか。それは、MYパーパスこそが、ミッションやビジョン、ゴールに繋がっていくからです。何度も書きますが、MYパーパスには自分がこう生きたいという意思が入っている存在意義です。そのMYパーパスがあるから、社会(人生)においての自分のミッション(使命)、こう生きたいというビジョン(展望)、そして具体的に実現したいゴール(目標)が生まれます。

ですから、リーダーがこのMYパーパスを無視したままゴールを設定してしまうと、自分の存在意義にもつながる本来望むゴールとの差が大きくなり、モチベーションは低下していきます。この差は大きくなると退職にも繋がってしまいます。

 

経験のあるリーダーであれば、ゴールは業務としてのゴールと、部下の人生としてのゴールの両方を意識しなければならないことは、よくおわかりだと思います。人生のゴールをいかにリンクして、業務としてのゴールを納得させられるかは、リーダーに必要なスキルのひとつと言えるでしょう。ですが、そのゴール自体がきちんと把握できていなかったら、どうやっても納得は引き出せません。一緒に働く大事な部下です。ぜひリーダーには、部下のMYパーパスが何なのかを引き出す時間を持っていただきたいと思います。

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