結果を残すチームの秘密は「価値観」だった!(その2)
こんにちは。自分史コンサルタントの阪井です。
前回につづき、価値観を意識したチームづくりで成功したアパレルショップの店長さんの事例をお話しします。
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前回、30人のスタッフ一人ひとりの価値観を多くの時間会話することで、引き出した店長の鈴木さん。その鈴木さんが、相手の価値観を理解し、同じように大事にしてくれることで、より強固な信頼関係を築くことができるようになりました。それは、自分の働くお店を好きになってもらうことに繋がり(エンゲージメントといいますね)、更に自分の好きなお店をもっとよくするために何かしたいという行動となり、お店がどんどん良くなっていくという好循環を生み出しました。
こうなるとどんな現象が起きるかというと、まず心理的安全性が上がります。お互いの価値観を理解し、尊重できる関係性は、強い信頼関係で結ばれている状態です。ですから、何か意見を言っても、関係の悪化を招くことがないので、健全で活発な議論をすることができます。それは、お店をよくするアイディアの実現やや問題になる点の改善などに取り組みやすくなります。
またお店をチーム・組織という観点で考えると、ここで働きたいという気持ちエンゲージメントが高まります。エンゲージメントは、職場の働きやすいさ、やりがい、会社の理念や方針への理解・共感が満たされると高まります。この3点は正に、価値観の理解と尊重から生まれるものです。エンゲージメントが高まると、スタッフの離職率が下がりますから、高い接客スキルをもったスタッフが定着し、ノウハウの蓄積、教育の充実が図られ、より一層店舗の力が向上していきます。
ちょっと挙げただけでもいいこと尽くしですよね!
今回ご紹介したのはアパレルショップの事例でしたが、これはどんなチーム・組織にも当てはまることです。ブランドの世界観を企業理念に、スタッフの価値観を従業員の価値観と置き換えてみると、ご自身の会社のことに当てはめやすいかもしれません。
いま社会では、多様性を尊重することが当たり前となり、またSNSにより様々な価値観に触れる機会が多くなりました。その上、コロナ禍では物理的な人との分断を経験しました。この間、多くの人が自分の内面と向き合う必要性と機会を得たはずです。ですが、これからはまた人と繋がることで物事を前に進めるタイミングが訪れています。その時に、どう繋がるのか。どう繋がれば、これからの時代を人も組織も健やかに生き抜いていけるのか。それを考えたとき、今まで以上に「価値観」への注目が上がっていくのではないかと阪井は考えています。
さて、みなさんはいかがですか?!
▼結果を残すチームの秘密は「価値観」だった!(その1)はこちらから!
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