自分のネームを自分で添削してみた #3
こんにちは。
退職がテーマの漫画ばかり描いている、自称漫画家、かろてんです。
今は、退職バトルという漫画を描いています。
このnoteでは、自分が書いたネームを自分で添削していこうと思います。
※筆者は漫画歴半年のペーペーなので、
そんなに真剣に受け止めないでください。
自己満足でやっています。
さて、今回自分で添削をするネームはこちら。
そして添削後、清書したものがこちら。
今回も、どこがどうかわったのか、みていきましょう。
まずはネームが抱えていた問題から。
問題
その1 主人公の気持ちが見えない問題
このページの前のシーンを振り返ってみます。
ヒロインが、仕事ができないと自分を卑下する主人公に「私は君と一緒に仕事がしたい」と伝えます。
そして今回のネーム。その言葉に対する反応がこれです。
この反応だけ見ると、主人公がどう思ったのか全く伝わっていません。
作者である私は、主人公がどう思ったのかを知っています。
しかし読者には伝わっていない。伝えることができていない。
なので、このように変更しました。
・思ってもいなかったことを聞いた
・ちょっとだけ救われた
という気持ちを込めた顔を描きました(画力がそれに追いついていませんが、そういう気持ちを込めました)
先ほどの意味のないフカンと比べて、主人公の気持ちがだいぶ伝わってくるようになりました。
あるコマをどうみてほしいかを考えて、コマの前後に効果的なコマを配置する手法のことを「フリとウケ」というらしいです。
これは意識的に使っていきたい(きっと漫画を描くことに慣れている人は、みんなフツ〜ウにやってるんだろうけど……)
余談ですが、主人公はこのあとこんな感じの顔をします。
・ヒロインに「私は君と一緒に仕事をしたい」といわれて、嬉しかった
・それでもなお、気持ちが晴れない
というのを表してみました。
ちょっと大袈裟なコマワリになってしまった気がしなくもないですが、ちょっとしたチャレンジでした。
さて、次の問題に行きましょう。
その2 突然エクセルファイル問題
主人公が「エクセルを開くだけで全身の震えが止まらない」と回想するシーン(どんなシーンだよ)
いきなりエクセルファイルが登場します。
先ほどまで二人は屋上にいました。
なのに、エクセルファイルがいきなり登場。
ちょっと違和感がありますね。
なのでこうしました。
回想に入る前に、オフィスで仕事するコマを入れました。
これで突然エクセルファイルが出てくる違和感が減ったかと思います。
場面が大きく変わる時は、なるべく状況説明のコマを入れ、読者に「場面が変わったんだよ」ということを丁寧に伝える必要がありそうです。
なお、回想から戻る時もフカンのコマを入れ、違和感がないようにしてみました。
ここまでやる必要があるかはわかりませんが、とりあえずできることはなんでもやっていく所存です。
さて、次で最後の問題。
その3 真正面の顔に違和感を感じる
私の悪い癖です。すぐに正面顔を描きたくなってしまいます。
ただ、この正面顔はあまりにも違和感がありますし、ここは特に迫力を出したいシーンです。
なのでこうしました。
この間「アオリにすると迫力が増すよ」と言われたので、素直にアオリにしてみました。
どうでしょうか。迫力、増したでしょうか。
多分もっと画力が上がればより迫力を出せた気がしますが、それは今後の課題とします。
(関係ないですが、「今後の課題」というと永遠に解決しない感じがするのでこの言葉は使わない方が良さそうです)
まとめ
今回、「主人公の感情が見えない問題」「突然エクセルファイル問題」「正面顔に逃げるな問題」を解決してみました。
解決できたのでしょうか。なんとなくできた気がします。
私が添削しているネーム、先月書き上げたものですが、
初めてまともにネームを書いたというのもあり、色々問題だらけで笑えます。
毎日少しづつこの問題を解決しながら、ちょっとでも技術を向上させていきたいです。
※ このnoteで添削している「退職バトル」はこちらから読めます
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