お団子杯参戦記
賞金に釣られ世にも珍しいシールドの草の根大会ということで、表題のオンライン大会に参加してきました。
結果から書くと4-0から「殿堂」三原槙人さんに敗れ、準優勝でした。
あまり経験のないオンライントーナメントということで直前まで不安でしたが、運営さんサイドの尽力もあり非常に快適に参加できたと思います。
この場を借りて改めてお礼申し上げます。本当にお疲れさまでした!
また決勝配信および大会後のお疲れ様配信では、自分の構築やプランニングが非常に評価されていてとても嬉しかったですね。
本人視点では結構な上ブレを含む内容だったのですべて実力とは口が裂けても言えないですが、見てくれた人に楽しんでもらうことができたようで僕もホッとしています。
幸い「カバレージを読みたい!」という声も頂いたので、久しぶりに筆を取ってみようかなと思います。
もう少しだけお付き合いいただければ幸いです。
準備(前日まで)
当日までにやったこと
・ドミナリアシールドの組み方を勉強する
・MTGAでシールドの構築を練習する
ドミナリアシールドの組み方を勉強する
基本的なシールドの組み方はそれなりに分かっているつもりなので、ドミナリア環境で強い組み方を少しでも見つけられればいいなと思って勉強しました。
特に参考になったのは大会の参加者でもあるかふかさんの予選ウィークエンド記事ですね。
要点がわかりやすいのでオススメです。
自分なりに咀嚼した要素は以下の通りです。
①レアは強いので使えるだけ使いましょう。
レア同士の2枚コンボにも気づけるようになりましょう。
②コモン2色土地の出方によります。
無理なく版図が5色揃うこと、もしくは(主に呪文の)キッカーが無理なく使えることでそれらのカードのレアリティが1段階上がると思っています。
生物のキッカーはサイズが上がったりするだけで劇的な効果が見込めるものが少ないので、キッカーなしでプレイアブルかどうかで入れたほうがいいと思います。
③タッチせず組み込める伝説マルチアンコはレア並の働きができると思っています。
レアが心もとない場合はなるべく多く使えるように組みましょう。
ちなみに《連合の秘宝》は罠です。
他にもありますが、概ねこんな感じです。
枚数があってもコモンしか無いような色はあんまり使いたくないですね。
あと色の強弱もあんまり感じたことがないです。
各色の強いカードをマナベースが許す限りつまむだけですからね。
MTGAでシールドの構築を練習する
過疎もあってかマッチングが遅い&構築が怪しい相手が多く、正直プールの確認と構築練習がメインでした。
サクサク回せるのはBO1のいいところですね。
コツを掴みつつ構築時間なども考えながら練習して当日に臨む。
プール確認~構築
当日は無事にjoinでき、プール配布へ。
プールとメインデッキ↓
レアを見た瞬間顔が険しくなる。
この時点で白か黒をメインカラーに据えられないかなと考え始める。
土地は10枚とかなりの高水準で安心。
色もまんべんなく散っていて組めないカラーはなさそうだなと確認。
その後アンコ以下のチェックも行い、緑の低マナ生物が優秀だったので緑赤か緑白のアグロでなんとかメインボードができないか検討する。
アグロを検討したのは、版図が幅を利かせているDMU環境でこのプールに長期戦を戦い抜く力は無いと判断したからです。
先手後手は運ですがタップイン消化で初動が3ターン目というのもザラにある環境なので、上ブレ込みでショートレンジの勝負を挑みます。
最終的に生物の太さと赤緑マルチアンコ2種の存在でメインボードは版図風味の赤緑アグロに決定。
早めにデッキをサブミットして別の準備に移ります。
1回戦まで(対戦相手のメイン確認など)
メインデッキが15分ほどで完成した(構築時間は25分)ので、サイドボードのことを考え始めます。
メインはレアなし除去1枚なので正直サイド後は絶対使いたくありません。
適当な低マナ生物を増やされて時間稼ぎされた後に圧殺される様が目に浮かびます。
メインを取った想定で、相手のサイドボードをズラして後手番も戦えるミッドレンジかコントロールデッキを作るためにプールを組み替えます。
このあたりでデッキ構築時間が終了し、他の参加者のメインデッキとプールが見られるようになります。
一通り見つつ、やっぱ俺のデッキ弱いよなぁ…と首をかしげながら作業に戻ります。
ここで「デッキ公開性」という性質に思い至ります。
強いデッキを見せつけられるのはあまり楽しいものではありませんが、相手のデッキの強みを確認することができます。
そして自分のプールを見直すと、カウンターが4枚・ピーピングハンデスが1枚・ラスが1枚あることに気づきました。
2枚ドローや2枚ハンデスもあり、生物も壁に寄っていて当て所さえわかれば十分にコントロールデッキとして使えるのでは?という発想に至りました。
このあたりで1回戦が始まったのでプランニングもそこそこに試合へ。
1回戦○○
赤白とマッチング。
リストでは巨竜戦争がクリティカルなので頭に入れておく。
メインは先手ニショーバ④→ルートワラ→ラーダで実質後手3ターン目初動だったお相手が爆発。
サイドは青黒に組み換えようとするも、残り3秒でサイド画面が終了しメインボードのまま戦うことに…。
相手は赤緑にチェンジし、先手2/1/3レアマナクリのロケットスタート。
こちらも唯一の除去でマナクリをどかしつつ、相手がダメージレースを仕掛けてきてくれたのでアナグマの威迫で差し切りなんとか勝利。
思いの外早く終わったので、青黒・白黒・緑黒のリストを作ってSealeddech.techに準備しておく。
アリーナでは重くて使い物にならないなあと思う。
2回戦×○○
普段よく出入りしているディスコードのリミテッド鯖「ゆる速」の常連、makoさんとマッチング。
クリーチャーは少ないがアド多め除去多め、さらにはタッチで《群れの渡り》まで入っているエスパーの重戦車デッキ。
メインの相性はずいぶん悪そうだと思いながら対戦開始。
案の定メインは先手2ターン目ニショーバから仕掛けるも、2/3/1を越えられずグダグダしてるうちにダニサが着地してゲームエンド。
2戦目は緑黒にチェンジ。
相手が事故って白マナしか出ず楽勝…であればよかったのだがめっちゃ除去飛んできて粘られ、ダニサが着地。
全体威迫とブロック後の生贄でライフゲインを阻止してなんとか勝利。
一番まずいゲームだったと思う。
3戦目は本命の青黒にチェンジしたところ後手を取られ、makoさんの観察力にビビる。
壁とリソースカードを連打してデカブツはカウンターと除去でなんとか乗り切り、底の方に埋まってた群れの渡りにラスを合わせて勝ち手段を絶つ。
超長期戦の末にLOで勝利。
切削壁を巡る除去とカウンター合戦が楽しかったです。
3回戦○○
MTG YouTuberの大やけどさんとマッチング。
飛行の多いきれいな青白で、コントロールプランが耐えられるか不安になる。
メインは先手2ターン目ニショーバ(3回目)で殴りつつ、《怒りの大天使》+《下支え》のアンタップブロックにトップした+4/+4トランプルのジャイグロをあわせて攻勢を維持。
最後は《槌手》を相手のブロッカーに貼り付けて差し切り勝利。
サイド後は青黒。
飛行だけ重点的に捌いていき、地上をシャットアウトしてから切削を起動し続けて勝利。
お相手のプレイミスにも救われたので、本当は負けていたかもしれない。
4回戦○○
makoさんと同じくゆる速常連のintherainさんとマッチング。
デッキは壁要素のある青白ミッドレンジ。
防御よりの生物と、《盾構え》が2枚あり、やはりメインの相性はよくなさそうだなあと思う。
しかしメインに除去がないことがわかったため、常にオールインプランを取ることができるのはわかった。
メインはタップイン消化で出遅れるも、ニショーバ⑤から《溶鉄の大怪物》でいきなりトランプル10点クロックを形成。
相手の太いレアが出てこなかったのも幸いし、手札のジャイグロでバックアップしつつ危なげなく勝利。
サイドは例によって青黒コントロール。
こちらも相手のリソース獲得手段が乏しかったこと、除去がなく攻め手が一辺倒だったこともあり飛行だけ対処してLOにより勝利。
賞金圏内が確定し、ちょっとだけ喜ぶ。
もう1卓の結果を待ちつつ(三原さんとは当たりたくないなあ…)と思いながらトイレなどを済ませていました。
5回戦×○×
三原さんとマッチングが確定してちょっと落ち込む。
試合内容は配信でも見られるので簡単に。
メインは2ランドでしばらくストップして狂戦士で頑張るも死亡。
サイド後は青黒で《翼套の司祭》にラスを合わせ、後続も捌き切ってLO勝ち。
最終戦はサイドに緑白赤のミッドレンジ向きカードが多いことを知っていたため、肉質があってラスも採用できる緑黒にチェンジして迎え撃ちましたがラスの判断を誤り詰め切られて負けとなりました。
あと一歩およばず準優勝という結果でしたが、プロの人との対戦はとてもエキサイティングでしたね。
配信の解説含め勉強になることがとても多く、MTGの奥深さをまた一つしれたと思います。
反省会~個人的振り返り
対戦中は集中していて気づかなかったのですが、決勝戦のサイドボードプランに反響が思いの外あったということに自分でも驚いています。
その点についてはおだんごTVさんの反省会配信(こちらは残念ながら参加者のみの限定公開)でもお話させて頂いたのですが、こちらにも少しだけ自分の考えを記録しておきたいと思います。
・プールが弱いと色変えしやすい
→メインボードに未練を持たなくてよいため。
そりゃ最強のメインボードがあるに越したことはないが…。
特にDMU環境は土地さえあればデッキが組めることも多い。
諦めないでカラーリングを複数試しましょう。
軸になる1色が決まっていれば4通りで済む。
・メインボード/サイドボードのゲームレンジは明確に作る
→特にロングゲームを目指すデッキであれば勝ち手段はできるだけ増やしましょう。
常に自分のデッキ40枚全部使うつもりで(1枚に妥協しない)。
受けるデッキだからといって2/1/3バニラとかを適当に入れない。
今回の青黒は最初からLO勝ちを想定していたので、自分と相手の山札の枚数は常にチェックしていました。
・準備大事
→当たり前の内容ですが、本番では体感時間が短くなるので時間外に準備できることは全部済ませて置いたほうがよいです。
特にスペルの調整に気を取られて基本土地がそのまま、とかは起きやすいミスなので組み替えた後のデッキはすぐ見られるように並べておきましょう。
上でも書いてますが自分はSealeddech.techのタブを複製して並べてました。
ひとまずこんなところでしょうか。
当日中に仕上げたかったので粗もあると思いますが、お団子杯で体験したことを自分視点で伝えられる内容になったと思います。
どうやら第2回大会の計画も持ち上がっているようなので、またプレイで皆さんを楽しませることができたらなと思います。
改めて運営に携わった方、対戦して頂いた方、その他すべての関係者に感謝を伝えて記事の締めとさせていただきたいと思います。
本当にありがとうございました!
ではでは~