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コモンを見る会(基本土地サイクリング編)

ダスクモーンのリミテッドを遊んでいて
「コモンの基本土地サイクリング生物なんか強いな…」
「ちょくちょく見かけるけど最初はどうだったんだろう?」
と気になったので歴史をまとめました。


スカージ(2003年5月24日発売)


気高き院僧/Noble Templar(平地)
海辺のレインジャー/Shoreline Ranger(島)
よじれた嫌悪者/Twisted Abomination(沼)
黒焦げ牙のクーガー/Chartooth Cougar(山)
ワイアウッドの守護者/Wirewood Guardian(森)
の5枚。

ウルザ・ブロックで初登場したサイクリングの発展型の1つとして登場。
サイズはそこそこでこの時代なら悪くなさそうなスペック。

アラーラ再誕(2009年4月30日発売)


聖域の耕し獣/Sanctum Plowbeast(平地、島)
ジェスのゾンビ/Jhessian Zombies(島、沼)
炎血の襲撃者/Igneous Pouncer(沼、山)
谷のラネット/Valley Rannet(山、森)
青ざめた出家蜘蛛/Pale Recluse(森、平地)
の5枚。

多色カード環境のためサイクリングの機能としては強化されているが、本体スペックがかなり厳しそうに見える。

機械兵団の進軍(2023年4月21日発売)


雪花石の徒党の仲裁者/Alabaster Host Intercessor(平地)
高潮の恐怖/Tidal Terror(島)
鬱牙のやっかいもの/Gloomfang Mauler(沼)
焼炉の徒党の突撃者/Furnace Host Charger(山)
森林地の古霊/Timberland Ancient(森)
の5枚。

なおジャンプスタート・ブースターのみの封入カードとして
注入クロコダイル/Injector Crocodile(沼)
岩山砕きのイエティ/Cragsmasher Yeti(山)
の2枚が別途存在する。

時代が飛んでスペックも大きく向上した。
ウィザーズ開発部の「アンプレ削減によるゲーム体験の向上」という方針を受け、序盤はマナスクリュー対策、終盤はフィニッシャーを務められるサイズや能力が与えられている。

F.I.R.E - MTG Wiki

プレイデザインの教訓|読み物|マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

指輪物語:中つ国の伝承(2023年6月23日発売)


北方の大鷲/Eagles of the North(平地)
ロリアンの発見/Lórien Revealed(島)
カザド=ドゥームのトロール/Troll of Khazad-dûm(沼)
オリファント/Oliphaunt(山)
気前のよいエント/Generous Ent(森)
の5枚。

黒船襲来。
すべての環境を荒らし回った指輪物語産のカード達はコモンもその例にもれず、ロリアンの発見のシングル価格は1000円を越えた。
なぜ起動を1マナにしてしまったのか…。

筆者の仲間内での紙ドラフトでは順位取りの賞品としてレア、Foil、ロリアンの発見が供出されてました。

イクサラン:失われし洞窟(2023年11月17日発売)


飛翔する砂翼/Soaring Sandwing(平地)
無法の塩水牙/Marauding Brinefang(島)
猛り狂うトゲ尾/Rampaging Spiketail(沼)
地鳴りのモンストロサウルス/Seismic Monstrosaur(山)
養育する鋸背/Nurturing Bristleback(森)
の5枚。

サイクルすべてが恐竜で統一されており、サイズ感がマナコストに沿うものになっている。
性能は据え置きで高速アグロ環境である新イクサランでは少々厳しい状況だが、ETB持ちで出たときに仕事をこなせるものも多い。

緑の子どもが一緒に出てくるデザインが好き。

ダスクモーン:戦慄の館(2024年9月27日発売)


導く精霊/Shepherding Spirits
短剣口のメガロドン/Daggermaw Megalodon
幽体の分捕り屋/Spectral Snatcher
寝癖のけだもの/Bedhead Beastie
よだれ流しの枝潰し/Slavering Branchsnapper
の5枚。

いずれも攻撃性能が強化されており、安く拾えるフィニッシャーとしてはさすが最新セットといったところである。
能動的かつインスタントタイミングで墓地に送り込める昂揚、奇襲的にサイズを大きくできる戦慄予示など環境に存在するメカニズムとシナジーを形成するのも評価ポイント。

いかがだっただろうか。
近年では数セットに一度は収録される傾向が見られ、リミテッドをストレスなく楽しめるようにしたいという開発部の工夫が感じられる結果となった。
本流セットでは今のところ再録がないため、新しいサイクルが楽しみである。

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