見出し画像

アトピーは突然やってくる

大学に入ってから少し経った、女の子盛りの頃。
それは突然やってきた。
乾燥肌気味ではあったものの、肌はキレイだと褒められることの方が多かったんです。なのにいつからだったか、頬にあたりに炎症なのか赤く晴れたり、カサついたりを繰り返すようになっていた。

少しづつ範囲が広がり、瞼の上も赤く腫れ、はっきりした大きめだった瞳もいつの間にかもっちゃり、下垂してきたりして気分は最悪。鏡を見るたび泣きたくなる。綺麗にみられたい、着飾りたい、モテたい盛りなのに。。。怪談なんて普段興味がないのに、この時ばかりはお岩さんの悲しみに共感したものだ。

一時的なものではないらしいと腹を括り、苦手な病院へ行ってみることにした。ほんの2〜3分の診断で、「アトピーですね。」と無表情に言われ、
ビタミン剤とステロイドの塗り薬を処方された。

とてもショックだった。
「え、私が?」
「嘘でしょ?」と心の中で呟いたあと、聞いてみた。
「どうすれば治りますか?」

すると一瞬、医師はスクリーンから目を離して
「これは治らないですね。」とまた無表情に答えた。
きっと何度もこの答えを、色んな人に機械的に言い渡してきたんだろう。
所詮他人事だもんな。

一瞬その態度に憤ったものの、私がある意味素晴らしかったのは(笑)、
「今会ったばかりの、私のことを何も知らない、このおっさんに何がわかるんや?」と思い直せたことだった。

「私のことは、このおっさんよりも、私の方がよく知ってる。私以外にこれを治せるやつなんかおらんやろ。」と決心できたこと。

それから縁のあった食養生を学び、この体に宿る無限の可能性に気づき、アトピーを克服するだけでなく、元の肌より美しく、50の齢を迎えた今もシワもなく、羨ましいと言ってもらえる健康な肌でいられるのは、あの一瞬無慈悲に思えた医師の一言がきっかけだったなぁと思うと、感謝さえ湧いてくる。過去の心の痛みも昇華され、人生を変えた瞬間として天高く昇っていった。

人それぞれ、改善する方法は違うと思う。
けれど絶対だと思えるのは、情熱と信念を持って向き合えば、必ずその人が出会うべき気づきと改善法がやってくると言うこと。

もしまだ出会えてない人がいたら、他人が良いと言う情報だけに身を任せず、自分の細胞や感覚をもっと信じてほしいと言うこと。自分のことをもっと知って、自分の体が何を知らせようとしているのかに耳を澄まして、「私は私。自分以上の最高の医師などいない。」と騙された?と思って、一瞬信じてみてほしいな。

いただいたサポートは、カフェで記事を書く時のドリンク代に使わせていただきます!Wi-Fi契約を手放し、完全Wi-Fi共有生活に突入いたしました。