認知症の母とわんこと散歩

大寒波の訪れをニュースで知ったけれど、
今朝の太陽エネルギーはポカポカで体感的には良い天気だった。
（風が吹いたときは寒かったっけ）

何もない平らな道でも、つまづくことが多くなった母。
外に買い物に出る頻度も少なくなって来ているようだ。
月に何度か実家を訪れると、膝に傷を作っていたり、手首にギブスをしていたりする。気持ちは若いままだけれど、体は若い頃のようには動かない。愛犬の散歩も、最近は安全第一で最短ルートにしているそう。

今日は私も同伴することもあり、またお天気も母の機嫌もよかったので、「愛犬の日頃のストレス解消にもなるし。」と言うことで、いつもより少し距離は遠いが、近隣では大きな公園として知られている場所まで、散歩に出かけることにした。

途中、ちょっと座って休んだり、商業施設でトイレを借りたりしながら、時計は気にせず、気持ちの良いペースで歩くことだけを目標に。最初は距離が長すぎるかなぁと案じていて、「途中で挫折したってタクシーで帰ればいいじゃない」と開き直っていたが、幸い最後まで本人の脚で歩ききることができた。

母なりに達成感も感じていた。普段より運動量が多かったこともあってか、「お腹が空いたなー」と母が声に出して言った。久しぶりに良い顔だった。家に戻る道中、天ぷら屋さんにて遅めのランチを取り、帰宅。そこは母が前々から気になっていたお店らしく、ようやく行けたことも嬉しさプラスだったよう。

なんでもないようなことが、有り難く感じられる今日この頃です。
旧暦新年あけましておめでとうございます。