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『基礎からはじめる12弦金属弦ハープ 20の練習と24の曲集』寺本圭佑編著 刊行!

本書は編者が制作している12弦の金属弦ハープ(G4-D6)の教則本です。初めてハープに触れる方が基礎からしっかりと学べるように編纂しました。2020年に『初学者のための金属弦ハープ教本』を編纂していましたが、これは20弦ハープ用のもので12弦ハープ用ではありませんでした。

12弦ハープは弦の数が少ないので、わざわざ奏法を学ばずとも、誰でも簡単に弾けると思われるかもしれません。しかし、どんな楽器にも正しい演奏法があり、それを体系的に習得して芸術的表現を深めることができるのです。本書は、12弦ハープ特有のシンプルでやさしい弾き方を基軸とし、今後、より弦数の多い20弦以上の金属弦ハープを弾かれる場合でもそのまま応用できる技法まで収録しています。

前半は楽器の持ち方から、弦の交換、調弦法、奏法の練習、後半に初学者でもやさしく弾ける24種、29曲を収録しました。独学できるように指の準備、指番号、ダンピング(消音)記号等まで細かく明記しています。

『12弦ハープのための333の曲集』では14種類の異なる調弦法を用いていますが、曲ごとに調弦を変えるのは初学者にとっては少し骨の折れる作業です。よって、本書では主にC(調号なし)で、極力調弦を変えずに弾ける曲を集めています。指をきちんと準備して単旋律の曲を両手で弾く練習からはじまり、ダンピングによって異なる響きを聞き分ける(弾き分ける)高度な練習、変則調弦や、道具(木の棒やフィンガーピック)や爪を用いて臨時記号の音を弾く応用練習まで段階的に学んでいきます。

本書を弾き終えるころには、12弦ハープの魅力を十分に理解し、意のままに奏でられるようになっているはずです。この本が小さな金属弦ハープを学ばれる皆様のお役に立つように願っています。

目次
弦の交換 
調弦法
手の形
指の準備の原則
ダンピング
残響音を活かした特殊奏法
装飾法
臨時記号の音を弾く練習
曲目解説

1. 美しいモリー Fair Molly 1, 2, 3
2. アメイジング・グレイス Amazing Grace
3. 夏が来た Thugamar fein an samhradh linn
4. 人魚の歌 U_gu_vi_u, U_gu_vi_u, The Mermaid Song
5. 聖母の御子 El Noi de la Mare
6. 牧人ひつじをThe First Nowell
7. オールド・カナリー The Old Canaries
8. テーブルの下の猫 Cat from under the table
9. バクパイプ奏者のダンス The Piper’s Dance
10. ジョン・イーガンズ・ポルカ John Egan’s Polka
11. ジョン・ライアンズ・ポルカ John Ryan’s Polka
12. スィオ・ガン Suo Gan
13. エイニーニー Einini
14. ブリジット・クルース Bridget Cruise
15. 美しい郭公 The Bonny Cuckoo
16. スカボローフェア Scarborough Fair
17. グリーンスリーヴス Greensleeves 1, 2, 3
18. オフ・トゥ・カリフォルニア Off to California
19. 妖精のホーンパイプ The Fairies hornpipe
20. ドラモンド城 Drummond Castle
21. セリア・コネラン Celia Connellan
22. トーディオン Tourdion 1,2
23. ラ・ロゼット La Rosette
24. 鳥の歌 El Cant dels Ocells
全46ページ

※ 横浜、日吉と京都、北大路で金属弦ハープ教室を開講しています。


※ 本書は「金属弦(真鍮弦)」の12弦ハープのための教則本です。ナイロン、カーボン弦の他社製の12弦ハープのために書かれたものではありません。

この教本で弾く12弦の金属弦ハープは横浜日吉のアトリエシナモンにて展示販売しています。BASEからもお買い求めいただけます。

より多くの曲を弾きたい方は『12弦ハープのための333の曲集』(2023) をご利用ください。


現在販売中の12弦ハープ。写真をクリックすると詳細がご覧いただけます。

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