何かをつくること
ども、か~まいんです。
最初は、魔導装具取扱店か~まの店ができるまでのお話を少しだけ。
この屋号を名乗り出したのは、2016年9月。
ちょうどこのnoteを描いている2年前になります。
それより少し前、私は日々仕事に追われていました。
アクセサリー製作ではなく、口に糊をしている「本来の仕事」です。
予算100億円を超える大きな箱物プロジェクトの中にいて、予算、法務、現場進捗や調整を少人数でぶん回しながら、職場に泊まり込む事もしばしば。
そんなある日、ようやく大枠ではあるものの自分の仕事が目に見える形で現れてきました。
この時、自分の努力が実ったという充実感といっしょに、「このプロジェクトが終わったら、自分はどうするんだろう?」という気持ちが私の中に生まれていました。
今回のプロジェクトは、わかりやすく困っている子供達の為に役立つ仕事で、忙しいながらも強いやりがいや充足感を感じていました。
ですが、それと同時に仕事に人生の時間を全部もっていかれているという気持ちも強かったのです。
仕事以外で、何かを作ることがやりたい。
そんな気持ちが高まっていた時に、偶然TwitterでUVレジンの事を知りました。
私の知っているレジンは2液式で、ものすごい匂いがする、ガレージキットを作る人が使う専門素材。
いつの間にこんなにお手軽に扱えるようになったのか、驚きとともに、これなら忙しい間でも何か作れるんじゃないかしら、と、仕事帰りに閉店間際の手芸店に立ち寄って、値段も視ずに初心者キットと目についた資材を購入しました。
そうして、始めてUVレジンで作った作品が写真の猫になります。
細かい気泡が入ったりしてますが、こんなに簡単に好きな形が作れるのか!という驚きとともに、あっという間にハンドクラフトにハマっていきます。
レジンで鉱石や宝石を作り続けているうちに、これを使って自分が大好きだった(今でも大好きですが)ゲームや小説の中に出てきたマジックアイテムを作ればいいんじゃね?というコトに気がついてしまったんですね。
そこからは資材を含め沼にどっぷりです。
アンティークな雰囲気を出すには、レジンは人工的すぎることに気が付いて、ガラスや天然石に手を出すようになります。
自分が作ったアイテムに、物語とスキルを付与する。
エンチャンターCarmineと魔導装具取扱店か~まの店があっという間に出来上がりました。
私の作る装備品はすべてにストーリーがあり、装備すると何らかのパラメーターが変化します。
例えば、自分のお気に入りのアクセサリーを身に着けるときのワクワクした気持ちって、それだけでHPやMPがUPしているのと同じだと思うのです。
アクセサリーとしてデザインを楽しんでいただくのはもちろんですが、装備する時に、アイテムの持つちょっとした物語を楽しんでいただければとても嬉しく思います。