スチームパンクのこと
ども、か~まいんです。
今日はスチームパンクのことを少し。
アクセサリー製作を始めた最初の頃は、腕時計のジャンクパーツや、交換用のリューズを使って、スチームパンクテイストのあるものを作っていました。
ピンセットで歯車を種類別により分けたり、ルーペ無しでは外せないような軸を分解したり、つくることそのものは楽しかったのですが、思ったようなデザインを作ろうとすると、都合のいいパーツが効率よく手に入らないのが難点でした。
世の中にはハンドメイド専用の素材として、歯車や時計パーツを模したものも出回っており、何度かそれを購入して試してみたのですが、自分の中でなにかしっくりこない。
センスの問題もあるのかもしれませんが、「メカ」とか「機械」というのは私にとって、実際の工業製品として使われているものの美しさにこだわりがあるようで、精度の出ていないフェイクや、この配管や歯車の配置にどういう意味があるのだろう?と考えはじめると、どうも上手くパーツを収めることができませんでした。
流石にこれでは作業が進みませんので、自分が作る対象としてのスチームパンクからは早々に手を引いたのですが、いろんなスチームパンク作家の方々が既存の資材を上手く使って、実際にそんな機械が存在しているかのような雰囲気のある作品を作られているのを見ると、素直に凄い!!という尊敬の念とともに、ルサンチマンとまではいきませんが、軽い嫉妬心を感じてしまいます。
いまも時々造りたいという思いに耐え切れず、歯車を使った小物を作ることがあるのですが、その時は無理矢理ファンタジーの世界に異世界の技術が紛れ込んだことにより、回路ではなくパーツや素材そものに力が宿っているという「設定」で自分を納得させていますw
ものづくりにはこだわりが必要ですが、行き過ぎるとうまくまわらないといういい例ですね。