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ルート66、セドナ、グランドキャニオン、ホワイトサンズ国定公園を巡る旅④ ~4日目:グランドキャニオン国立公園~ウィリアムズ~ウィンドウロック~サンタフェ

前回に続いて旅4日目のご紹介。

まずは、グランドキャニオンからの日の出鑑賞から。
日が昇る少し前の時間にMather Pointに向かった。4月末のグランドキャニオンの朝は2‐4℃と日本の冬並みに寒い。なので私はひざ下の長さのダウンコートを着て(中は昨日同様、ユニクロの防風ジャケット)外に出た。最初は「いけそう!」と思っていたが、展望台には風が吹き、動かずに日の出を待っていると、だんだん寒く感じてきた。(皆さんも寒さ対策、ご用心ください)また、展望台には夕日の時間よりもずっと多くの人が集まっていた。←ラッシュ時の通勤電車ほどではないけれど、隣前後と接近している感じだ。…サワロ国立公園もセドナも昨日のグランドキャニオンの展望台も、想像以上に人が少なかっただけに、この混雑にはびっくりした。日の出の瞬間の撮影は、来ている人たち皆が、他人の事を構わずいい写真を撮ろうと躍起になるので、ギリギリ到着はオススメしない(隙間に入っていくには不屈の精神が必要)。日の出鑑賞に向いた展望台と言われていてもスタンバイする場所と向きによっては他の人(背の高い人、体の大きい人など)が目の前に立ちはだかって、ろくに見えない可能性もある。日が出そうな場所(明るくなっている場所)を確認し、自分の立ち位置から確実に太陽が見えるかなどをチェックしつつ場所取りをする時間的余裕があった方が良いと思う。

さてその日の出鑑賞。あいにくこの日は空一面に雲がかかっていて、頑張った早起きも無駄になりそうな気配だった。

かすかに太陽の出てきそうな明るさは見えるものの、雲に遮られて丸い太陽全てが捕えられなそうな様相だった…

しかし、せっかく起きたのだからと、日の出まで雲の移動を願いつつ待つことにした。すると…

直前まではさっきと変わらなかったが…
太陽の光で雲も明るくなり、様子が一変。それでも上の黄色い雲はやっぱり動かなかったので、この写真がベスト、という感じになった。人だかりが写り込んでしまうのは、もう致し方なし。。

周りの暗さと太陽の強烈な明るさとのギャップで、太陽の輪郭を捕えることはできなかったが、雲が朝焼けに染まる光景は想像もしていなかったので、嬉しい期待外れだった。

一瞬だが、日の光に染まるグランドキャニオンも収められたので良しとしよう。


さて、この日は旅の中で一番長く移動する日だった。約800km、グーグルマップで約8時間運転、という結構頑張らないといけない距離だった。早い時間に出発したかったが、グランドキャニオンのビジターセンター(9時オープン)で記念スタンプを押してからの出発となり、最初から押し気味の始まりだった。

本日の最初の訪問地は、ルート66の宿場町として名前の挙がるウィリアムズ。昨日のフラッグスタッフ同様、ほぼ事前情報なしで行くことにしていたので、もしかしたらまたフォトジェニックな古いダイナーやモーテルは見つけられないかも…と覚悟して向かったが、この町は入り口からフラッグスタッフとは違っていた。

街に来たあかしはとりあえず最初にゲット!!!
グランドキャニオンから南下したのでこのゲートは文字が反対向きだった。セドナ方面からグランドキャニオンへ北上する場合は町を出る直前、進行方向に見つけられる。

ウィリアムズはフラッグスタッフと打って変わってこじんまりした街だった。町全体がルート66の面影の中にあるようだった。

こういうの、撮りたかった!
エドワードホッパーの絵にも出てきそうな、古き香りのするストリート
ストリートの中でひときわ目立っていた Cruiser's Route 66 Cafe。ここで早めのランチをした。

このCruiser’s Route 66 Cafe は内装もシビれたが、お食事もすごく美味しかった。

市松模様のフロアもイカす!
トイレの中がルート66グッズやベティちゃんグッズで囲まれていた。トイレの扉も車のボディが使われていた。カッコよすぎる。。
スペアリブと、カラマリ(イカ)のフライ、サラダをオーダーしたらコールスローもついてきた(!)
サラダにはクランベリーやナッツも載っていて女子好みのサラダ♡

この旅行でまだアメリカのダイナー系料理を食べておらず、メニューにはそそられるものばかり載っていたので、ここぞとばかりに注文したら(ニューヨークよりだいぶ安かったのに)驚く量が出てきてしまった。そしてどれもおいしい。なので、お持ち帰りすることにした。この体験が良い学習となったのだが、おいしいレストランでは多めに注文して、お持ち帰りをその後のごはんにする(夏の食中毒の時期を除く)、という作戦はその後の旅行でもよく使った。宿への到着が遅くなって周辺のレストランが閉まっていても、食べ物に困らずに済む。着いた頃にはすごく疲れていて、気力と体力がレストラン探しや買い出しまでたどり着かないときにも助けてもらった。

ウィリアムズはフォトジェニックな素敵な街だったが、あいにくレストランを出たときに大雨が降り始め、写真撮影は満足にできないまま、次の目的地、ナバホネイションの中心地、ウィンドウロックに向かった。

こうしたアメリカの荒野をひた走る。これもまた一興。

ウィンドウロックはナバホネイションの中心地(Capital)だ。そこには名前の由来となった、強風によって岩に穴が開いた、大きな岩がある。ネイティブアメリカンの住む土地に足を踏み入れてみたい、というぼんやりとした憧れと、ナバホの中心に行けばターコイズグッズが安く買えるだろうという安直な発想とが、我々をかき立てた。事前にネットリサーチしたがあまり情報がなかった。レンタカー会社で借りたナビには「Window Rock」と入れるしかなく、それが街を指しているのかそのランドマークの岩を指しているのかイマイチ分からなかった。合っているかわからない道を進むのは非常に不安になる。間違っていたら頑張った分だけ引き返さなくてはならないからだ。でも間違っているという確証もなく、とにかく進むしかない、という感じだった。
案の定、ナビの「Window Rock」は街を指していた。街っぽいと思えたのは十字路交差点の所に数件お店が並んでいたのと、Wells Fargoというニューヨークでも見かけたことのある銀行のATMがあったからだ。ナビは目的地に着いたということで案内を自動終了されてしまった。。外は雨が降りそうで薄暗くなっており、余計に不安になった。街には人が歩いていない。。やっと人を見つけて「Window Rockはどこ?」と聞いたけど、「ここがWindow Rockだ」と言われて終わった。。…とにかく自力でうろうろして暗くなる前に見つけなくては、と行っては引き返しを繰り返し、ようやく見つけた。。

Window Rock。真ん中の穴が強風で開けられたもの。

このランドマークに面して、Navajo Nationsの議会があった。

Google Mapで改めて見てみると”Navajo Nations Council Chambers”とある。なので、皆さんが目指される際は、ナビの目的地をここにし、グーグルマップでも確認の上、周辺マップをプリントアウトしてお持ちになることをお勧めします。ナバホネイションも電波が悪かったです。

ともあれ、Windows Rockはなんとなくオーラがあった。どちらかというとセドナよりあった気がする。優しい気持ちになるオーラだ。
道すがら、ターコイズショップを見つけていて、ここが閉まると大変だと思い、写真を撮ったら早々にお店に向かった。
お店の名前は「Navajo Arts & Crafts Enterprise」。お店の写真も撮ったはずだが、あいにく喪失していて、外観をご紹介できないが、通り沿いの結構大きいお店で、大きい看板が出ているのですぐわかる。
お店の中には、複数のベンダーさんがスペースを借りて商品を並べている感じで、ターコイズアクセサリー、毛織物、革製品と様々なものが売っていた。ただ、やはり日本の目利きが買い集めてきた日本のターコイズショップとは違い、センスが微妙なものもたくさんあり、好みのものを絞り込むのにも時間がかかる。私たちは夕暮れ時の18時前に駆け込み、閉まる時間は何時?と慌てて確認し、1時間か2時間猶予があるということでゆったりとした気持ちで物色したが、結局45分くらいはかかったと思う。私は銀細工の飾りのついた薄めのターコイズ色のペンダントヘッドを購入。日本で買うのと現地で買うのとではやはり趣が違い、じわじわとした喜びが込み上げた。

さて、やっと本日の最終目的地、宿泊予約のあるサンタフェへ。今グーグルマップで確認しても356km、3.5時間の距離と出る。はっきり言って夕方7時から向かう距離ではない。。またしても大雨が降り始め、雨粒が車のガラスに吹き付けて前が良く見えない上に真っ暗。でも進むしかなかった。
結局、宿にたどり着いたのは22:30過ぎだった。
ウィリアムズでお持ち帰りにしたものを夜ごはんとしていただき、寝た。安モーテルだったが、朝から濃いスケジュールをこなしてきたのですぐ眠れた。

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