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ルート66、セドナ、グランドキャニオン、ホワイトサンズ国定公園を巡る旅⑤ ~5日目:サンタフェ~ホワイトサンズ国定公園~ アラモゴート

前回に続いて旅行5日目のご紹介。

昨日のモーテル到着が22:30過ぎで街の様子も全く分からず、だったので、朝食は街をドライブしてよさそうな店を見つけようと早々にチェックアウトした。(サンタフェについても、ほぼ事前情報なしで乗り込んだ。)車に乗り込もうとすると、ホテルの目の前に「なんかおしゃれな雰囲気」が外観からも伝わってくるお店があったので行って見ることにした。

泊まっていたモーテル6の道路を挟んで向かいの「Modern General」が目に留まった。
でもよく見ると右側のクリーニング屋さんも看板代わりにハンガーがかかっててかわいい♡

中は予想通りというか、予想以上にオシャレだった。ハイセンスだけれど、音楽でいうとボサノバみたいな、緩くて落ち着かせてくれる雰囲気が流れていた。

打ち合わせをしてるグループもいたり
本棚の目の前のテーブルにはさっきまでおじいちゃんがくつろいでいた。海外はおしゃれなお店でもシニアが気兼ねなく入れる感じが好きだ。
General Storeを名乗るだけあってグローサリーも売っていた。どれもセンスが光る。。

私はアサイーボウルみたいなものをオーダーし、出てきたのが↑。見た目も味もとっても素敵だった。サンタフェに住んでこの店に通いたい!!!と思ったくらい気に入った。おすすめのお店です☆

サンタフェにはアメリカで一番古い教会「San Miguel Church」(1610年建設)があるという情報だけはチェックしており、朝食後、そこに向かった。向かう途中のサンタフェの街並みがとても素敵だった。

青空とテラコッタ色がとっても合う。

サンタフェから100km以上離れた世界遺産の「Taos Pueblo」に見られる、プエブロ先住民のAdobe様式なのだそうだ。どのあたりまでこの様式が続いているのか、ゆっくり街中ドライブする時間はなかったが、ニューメキシコ州という名前からすでに旅情を感じていたのに一層エキゾチックな気持ちになった。
San Miguel Church は同じような雰囲気の外観を擁し、こじんまりした印象だった。まぁアメリカ最古の教会というのだから、中も簡素で暗めな感じなのかと想像して入ったのだが、全然違った。

白い壁と高い位置にある窓から入る光で、神々しく明るかった。

すごいオーラがあったのだ。セドナやウィンドウロックをはるかに凌ぐすごいエネルギーを感じた。(日本でいうと明治神宮や伊勢神宮のような。)簡素ではあるが、アメリカで一番長く祈りの場所として使われている歴史がそうさせるのか、とにかくギンギンにプラスのパワーを感じた。

街並み、教会、と魅了され、もっと滞在したかったが、次に行くホワイトサンズ国定公園は、私の中ではこの旅の一番の目的地であり、十分に時間を確保したかったので先に進んだ。でも、サンタフェはまた訪問したい街だ。

ホワイトサンズ国定公園のゲートウェイシティであるアラモゴートまで、サンタフェから約350km、3.5時間はかかる道のりである。途中のどこかの町でランチでもできればなぁとざっくり考えていたが、甘かった。。
100km以上町が見えてこないこともあったし、町があっても道沿いに小さな集落があるという感じで、レストランも、ガソリンスタンドもろくに見当たらなかった。結局、町らしい町はアラモゴートにたどり着くまでなかった。
(なので、給油はサンタフェで満タンにしておくことをお勧めします!)

ドライブの景色は最高!!!
一瞬で通り過ぎてしまう小さな町の一例。
写真集に出てきそうな風景にも出会える

アラモゴートに着いた頃には16時を回っており、ちょっとだけ休憩と軽食を取って(持ってきていたクロワッサンやお菓子など)、日焼け止めもしっかり塗って、ホワイトサンズ国定公園に向かった。
…準備編にも書いたが、ビジターセンターはすでに閉まっていた(17時クローズ、多分私たちが着いたのは17:30過ぎだと思う)。そしてゲートにも人はいなかった。自由に出入りできるといえばそうだが、、電波もないし、情報源ゼロということを意味し、呆然とした。。
こんな窮地の状況で、奇跡が起きた。タイミングでパークから出ようとしている車が通りがかり、あちらから「日本人ですか?」と窓を開けて声をかけてくださったのだ。あちらは、こんなところで日本人に会うと思わなかったので、ビックリしてお声がけくださったようだ。こちらも仰天しつつ、藁をもつかむ思いで、途方に暮れた状態を伝え、何かアドバイスを頂けないかとお願いした。ダメダメだった私なりにも良かったのが、ホワイトサンズ国定公園のパークマップを事前に印刷しておいたことだ。ビジターセンターやゲートでもらえるはずのマップはもらえなかったけれども、事前コピーした地図を使って、その方々から、おすすめの場所を教えていただいた。その場所はパークの舗装道路の一番奥、パークから約13km離れたところらしい。合掌して感謝したいくらい尊い出会いだった。この場を借りて合掌します。

National Park Service の White Sands National Park のPark Map から一部を切り取り引用。
絶景は一番奥の「Alkali Flat Trail」の辺りにあるとのこと。

教訓だ。砂漠は暑いので夕方にアプローチするという作戦は間違っていなかったが、もう少し早く到着し、ビジターセンターでリサーチを入念にして準備万端で臨むべきだった。(インスタグラムやGoogleの画像検索で、ホワイトサンズのいい写真を見つけておいて、レンジャーにそれを見せつつ「こういう写真撮りたいんだけど、どこに行けばいい?」と聞くテだったと思う。)パーク内の移動も時間がかかるし、夕暮れの時間帯は空の色が刻々と変わっていく。焦ってどこが絶景かと探している時間などないのだ。砂漠なので砂に足を取られ、早く歩くこともできない。この時期は日没が19:45と比較的遅いが、18時近くから(つまり約2時間)では時間が足りなかった。逆算すると、サンタフェでは前日までに観光を済ませた状態にし、朝食を取って、直でアラモゴートに向かう、くらいのスケジュール感にするとよかったのだと思う。

パーク内に入ってしばらくの間は白い砂は見えるものの、砂漠に生える植物がかなり多くて砂漠っぽく感じられない景色が続いた。

日の傾き具合が私たちを焦らせる…

半信半疑で進んでいるため、ここが言われた場所なのかもよくわからなかったが、小屋(多分トイレ)と駐車している車があったので、とりあえず車を停めた。

砂丘といえど、運動場のように硬くて砂っぽさが少ない平坦な部分もある。

車が駐まっていた辺りに行くと、砂丘に入っていけるような、なだらかな傾斜の砂山がある。沢山の足跡があるのですぐわかる。

ちょっと上がると先は砂丘、という感じだが、先までが結構長い。そして砂丘の際だからか、フラットな砂漠っぽくない部分も映ってしまい、足跡もあり、全然風情がない。。
1つ前の写真よりは砂漠っぽさと白い砂の感じが出てはいるが、植物も目立つ…
風紋と影の入り込んだ写真も取れたものの(撮影者:夫)、日が傾きすぎてホワイトサンズ感はゼロ。

ところで、ホワイトサンズの砂は真っ白で熱を吸収しないため、砂は全く熱くない(涼しい感じ)だった。

そして刻一刻と時は移ろぎ日没に向かっていく。撮りたいイメージの写真を撮り切れなかった感はあるものの、今あるすべてに全集中するしかない。悔しさを忘れるくらい、この時間帯の砂漠は美しかった。

日没と反対方向を向くと、夕日が山に当たってピンク色に染まっていた。
光が少なくなると、かえって砂の色がしっかり白く見えてきた。
日が沈んだ方向を向くと影のコントラストが美しい。
完全に夕闇に包まれたホワイトサンズ。空の色に染まりつつも白く浮き上がって見える。
真っ暗になって迷うといけないので先を急ぐ車窓から。砂漠はやっぱり幻想的だ。

日本で旅行会社で働いていた時に、パック旅行のパンフレットをぼんやり眺めていたらホワイトサンズの写真が載っていて、白い砂漠に釘付けになり、それから5年以上、「いつか必ず行く!」と一人で勝手に決意していた。それが夫の転勤でアメリカに来たことで、夢が叶った。この度、改めて写真を見たが、見るとその時の空気感や色合いが蘇ってくる。…ただ、白い砂と風紋と青い空、そしてそこに溶け込む自分や夫の写真をもっと撮りたかった。。夢が現実となった時に、それを満喫しきるための心と時間の準備が足りていなかった。まだまだ修行が足りていない。。

アラモゴートの町はフラッグスタッフのような典型的な田舎の大きな町で、モーテルの近くにチェーンレストランChili’sがあったので、徒歩で行って夫にビールを飲んでもらった。連日、到着が遅かったり、レストランが宿から離れていたりで、食事をしながらビールを飲む環境が提供できなかったので、旅行最後の夜にビールが飲めて良かった。

翌日は空港に行くだけの話だが、次回はその経過と、今回の旅行の反省点・改善策などをまとめたものを書こうと思う。

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