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いまさらCoachella 2023レポート
表題の通りでございます。
今更、昨年行ったCoachella Music Festivalのレポートを書きます。
理由というかキッカケは明白で、昨日今年のCoachellaのラインナップが発表になったからです。
早よ書かないと、賞味期限切れちまいます。
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こちら今年のラインナップ。
コーチェラがなんなのかは、もう各自で調べてください。
とりあえず、世界で一番稼いでいるフェスで、私カルロス矢吹は2011年に初めて訪れて以降、ほぼ毎年行っておりました。
なぜせっせと通っていたかを書き出すとキリがないんですが、最も大きな理由は、コーチェラに行けばその年の(少なくともアメリカにおける)商業音楽を俯瞰出来ていたからです。
参考までに、こちら2017年のラインナップ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128026151/picture_pc_508129ea26ed460dc6517582679a3413.png?width=1200)
いやあ、凄いっすね。
しかもこの年、Lady GagaではなくBeyonceだったんですよ、当初は。
お産のためにキャンセルとなり、代わりに出るのがこの時のGaga。
しかもKendrickはこのコーチェラに合わせてアルバム「DAMN.」を4月14日にリリースの、完全にこの時期はコーチェラを中心に音楽ビジネスが回っていた感覚があります。
で、本題。
私、昨年のコーチェラ行って、もうこのフェスには必死こいて来なくてもいいかな、と思ったんですね。
なんでか?を説明して、フェスレポートと代えさせていただきやす。
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身も蓋もない結論を先に書いてしまうと、
もうコーチェラに行っても商業音楽を俯瞰なんて出来ないな
と思ったからです。
アーティスト側の事情から話すると、もうご存知の通り単独公演のチケット代って際限無く上がっているので、コーチェラ(どころかフェス)なんかに出る必要無いんですよね。
コーチェラは二週間開催だから時間も拘束されるし、配信もされる。
それなら自分で全てをコントロール出来る人はそりゃあするでしょう。
次にコーチェラ側の事情、下の写真をご覧ください。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128027534/picture_pc_2d3230806300644f69bd75e5f9155b1f.jpg?width=1200)
昨年、こんなものが会場内に設置されていました。
ざっくり解説すると
「今年はコーチェラからこれくらいの国や地域からアーティストが参加してぬれてますよ。ほら、私達国籍や人種に配慮してるでしょ?アピール」
です。
要するに、コンプラ対策ですわね。
その結果、昨年のラインナップはこんな感じでございました。
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プエルト・リコからバッド・バニー、韓国からブラックピンクがヘッドライナーでした。
(フランク・オーシャンのキャンセルは私の心の傷となっていますので触れないでください)
もちろんブラックピンクは初のアジア系ヘッドライナーなんですが、実はバッド・バニーもラテン系アーティストとしては初のヘッドライナーだったんですよね。
つまり、色んな事実が重なった結果、コーチェラは昨年から
万博みたいなフェス
になったとお考えください。
事実、日本の複数の音楽事務所が会場入りし、コーチェラのweek1とweek2の間に関係者へプレゼンしていた事実を確認しています。
(どこなのかは直接コッソリ教えますのでコッソリ聞いてね)
その結果、2024年はYOASOBIや新しい学校のリーダーズ等の出演が決まっているワケなので、プレゼン成功おめでとう、という感じです。
一応書き添えておきますが、昨年は韓国からsojuがスポンサーについておりました。
会場内の写真を数点貼っておきます。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128028668/picture_pc_d8a45b30f455b13feddb9f3ca3c18d49.jpg?width=1200)
でね、これとブラックピンクのヘッドライナー抜擢が、関係ないワケないんすよ。
思いっきり単純化しますけど、昨年からコーチェラはアメリカの商業音楽を楽しむためのフェスではなく、コーチェラを足がかりにアメリカに進出したい人が集まるフェスになった、というのが私の理解です。
それなら無理して行かなくていいや、ということで、私は今年は行く気ありません。
もちろん好きなアーティストも出ますし、行けば楽しいんでしょうけどね。
フェスの役割が変わった、ということで。
それは決して悪いことではないですし、どのフェスにも起こり得ることです。
コーチェラはフェスの割には音も良いので(一部酷いステージありますが)出演アーティストの熱心なファンは一生の思い出になると思います。
どのアーティストも、めちゃくちゃ気合い入れてパフォーマンスしますからね。
色々書きましたけど、2023年のコーチェラで観たBoygeniusのライブは人生ベスト級の素晴らしさでした。
個別のアーティストのパフォーマンスは本当に素晴らしい、私がしたのはあくまでフェス全体のトーンの話ですので悪しからず。
ちなみに、あんまり言われてないですけど、コーチェラはビアフェスとしても最高です。
カリフォルニアを中心とした米国産のクラフトビールが、20以上繋がります。
ビール好きの私としては、これは心残り。
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という感じの2023年コーチェラでございました。
行かれる方は、暑さにお気をつけて楽しんで。
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