それは、遅すぎた青天の霹靂。
異次元フェス アイドルマスター☆♥ラブライブ!歌合戦から1か月が経とうとしていた先週末。私は、北陸を目指した。
最大の目的地は、石川県金沢市。状況が状況だけにギリギリまで様子見を強いられたが、それでも金沢に行きたい、それも、なるべく早く行きたい理由が、私にはあった。
このエントリは、この1か月と少しの間に私に降りかかった「青天の霹靂」について、備忘録として書き記すものである。
12/9・10の2日間、東京ドームで開催された「アイラブ歌合戦」。私は、アイドルマスターシンデレラガールズのメンバーとして選抜された第3芸能課の面々を応援するため、DAY2にのみ参加した。
正直に言って対バン(?)相手のラブライブ!というコンテンツは今まで私の口に合ったためしがなく(一応初代から虹ヶ咲までアニメは見ようとしたが、どれも合わなくて序盤で断念した)、したがってそちら側の曲は多少聞き齧っている程度だった。
そんな中、フォロイーが勝手にCDを送りつけてきたり、別のフォロイーが熱心に楽曲を紹介をしたりしていた「蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ」だけは例外で、上記エントリで勧められた楽曲たちが概ね好みだったこともあり、ある程度聞き込んだ状態で臨むことになった。ただし、キャラクターや声優さんに関する知識はやはり皆無であった。
そうして臨んだ東京ドーム……ではあったが、私は基本的に目当てのキャストをずっと目で追うタイプのオタクなので、第3芸能課の面々の出番やパフォーマンスばかり気にしていた。SITS☆で衣装「リトルマイシンデレラ」に感動し、ガルフロに泣き、Tracing Defenderのパフォーマンスに夢中になり、コッキャンに笑い、スノハレに呆然とし……と言った具合に。
蓮ノ空のパフォーマンスも確かに印象には残っていたが(特にSITS☆の直前だった「眩耀夜行」)、キャストの顔と名前も一致しないようなレベルの認識では、印象の残り方にも限界があった。
あの日の段階では、沼のほとりに立っているにすぎなかった。
時は流れて翌週。久しぶりにスポーツともイベントとも関係ない純粋な旅を、ということで岡山県・湯原温泉へ出かけた。青春18きっぷで移動する道すがら、手持ち無沙汰だった私は「アイラブ歌合戦」のセトリの流れで蓮ノ空の楽曲を聞いていてふと思い立ち、YouTubeで公開されている「活動記録」(蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブのメインストーリーにあたる)を見てみることにした。
1本目の動画は3話分で3時間超。いくら手持ち無沙汰とは言っても、面食らう長さだ。それに加え、前述の通りこのコンテンツとの相性の悪さを自覚している私は、「どこまで持つかな」くらいの気持ちで見始めた。
これが、沼の本当の入り口だった。
この活動記録が、マジで面白い。
メンバー個々の魅力、心の機微、メンバー同士の関係性、会話のテンポ、どれもが心地よかった。結局、岡山への往復で9話まで読破した私は、その後も貪るように読み進め、1週間足らずで当時の最新話だった13話まで追いついてしまった。
それからというもの、金沢に行きたいという強い衝動に駆られ続けた。狂気でしかないと思っていた、去年だけで2桁回金沢に行ったフォロイーの気持ちも、ようやく理解できた気がした。いわゆる聖地巡礼の意味合いももちろんあるが、それ以上に、金沢という街の空気を味わいたかった。これまで幾度となく訪れた街のはずなのに、である。
年末年始の帰省の予定を捻じ曲げることすら考えたが、それは結局うまくいかず、ようやく北陸行きが実現したのが先週末だった。
旅行最終日の8日、偶然にも活動記録の最新話15話が公開された。朝いちで卯辰山に登って見晴らし台を堪能した後、ブリ丼を目当てに氷見に向かう道中だった私は、最後のチャプターで頭を抱えるしかなかった(今思えば、最初のタイミングで正しく公開されていれば、卯辰山で活動記録を読めたかもしれなかった……)。
氷見から戻った後、夕焼けが見られることに賭けて、レンタサイクルをかっ飛ばして再び卯辰山に登った。私は別に日頃の行いがいいわけではないので、前夜からの雪で一面の銀世界だし、空も雲がちではあったが……それでも、日本海の向こうから何度か夕日が顔をのぞかせた。このタイミングで来て本当によかった、と思わせる旅の締めくくりだった。
最近は暇さえあればWith×MEETSやみらくら補習室ラジオのアーカイブを見て、活動記録やFes×LIVEはあくまでも魅力の一端でしかないことに気づき、足を踏み込んだ世界の底の深さに恐れ慄いている。
また一方で、この魅力にもう少し早く気づくことはできなかったものか?という後悔が絶えない。
1stツアーで地元・小倉に来ていたのもそうだし、アイラブ歌合戦だって今思い返せば梨沙とさやかが、晴と梢先輩が一緒に歌っていたりしたわけで、本当に惜しいことをしたものだ。
彼女たちのスクールアイドルとしての時間は有限。なにぶんシンデレラ以外のコンテンツに関しては飽き性なので不安はあるが、最後まで見届けられたらいいなと思う。
最後に、なぜこんなことになってしまったのか、自分なりに考えてみることにする。
・異次元フェスの存在
が端緒であったことは間違いないが、最大の要素は先述したように
・活動記録が面白い
こと。そして、その活動記録も1話からスクコネでしか見られなければ触れることはなかったと思われるので
・手軽にメインストーリーにアプローチできるようになっている
ことも大きかった。そして、ひとたび足を踏み入れれば「Fes×LIVE」「With×MEETS」「せーはす」といった
・多種多様のコンテンツが待ち受けている
という二段構えだ(ゲームには正直まだ楽しさを見出せていないが)。また、興味の素地としてタイムラインの蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさんの影響、すなわち
・身の回りのオタクを数多く狂わせる「何か」があるんだろうと思わされた
ことも無視できない。某Y県民、某K市民、某S市民、あんたらのせいだぞマジで。
最後にもうひとつ。私がコンテンツ沼に嵌る時にはいつも
・「圧倒的」なキャラクターの存在
がある。蓮ノ空の面々はみんな魅力的だけれども、そんな中でも圧倒的と言える、ひとりのスクールアイドルとの出会いがあった。
村野さやかさん、
お誕生日おめでとうございます。
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