【🇧🇩🇲🇾クウェート#18】アジアンエキシビジョン
タイ料理大好き
10月6日
午前はフランス・マレーシアの学生と、飲酒について話をした。
フランス勢は、イスラーム文化の一側面(例えばアブーヌワースの飲酒詩)としての飲酒を主張した。
対してマレーシア勢はイスラームの教義を説き、あくまで「飲酒詩」などは傍流中の傍流だとした。
私は法学と飲酒の話をした。
話をして痛感したのは、人名や書名などの暗記の重要性である。
こういった名前を覚えているかどうかで、話の具体性や説得力は大きく変わってくる。
フランスの院生たちは、暗記量の点で非常に優れている。私はそれが非常に弱い。
彼らを見習わなくてはいけない。
午後はマレーシアのサイードと、日本人の「リーダー」とともにエキシビジョンを見に行った。
寮から3.5KD払い、タクシーでサルミーヤのモールまで移動した。
モールにある「Joyalukkas exchange」という店で米ドルをクウェートディナールに替えてもらった。
手数料が高いが、手持ちのキャッシュが少ないため背に腹はかえられない。
イベントブースに着いた。
地元のラジオ局や新聞社も取材に来ている。
観客も100人はいると思う。
私たちはバングラデシュ人の音楽パフォーマンスを見た。
私は以前、バングラデシュに行ったことがある。懐かしさを覚えた。
アコーディオン(現地では「ハーモニオン」と言っていた)の音色は、バングラデシュ音楽の特徴の一つだ。キリスト教の教会でも楽器として使っていた。
縦笛の音色が心地よい。
打楽器が刻む裏打ちのリズムもまた、独特なものだ。
ベンガル語は単語レベルでしか分からないが、「シュンドル(美しい)」な自然や川について歌っていたのだと思う。
ダッカを始めとする都市部の開発は進んでいるとはいえ、豊かな自然はバングラデシュの大きな魅力である。
サイードの知人であるマレーシア人夫妻が迎えに来てくれた。
フォードの大きな車だ。2人はクウェートで働いているらしい。
クウェートタワーまで案内してくれた。
クウェートタワーは、クウェート市北端の半島部に位置する。
サルミーヤは東端の半島にある。
(綴りではサールミーヤだが、こう発音しているように聞こえる。)
サルミーヤからクウェートタワーまでは、「アラビア湾通り」一本で行ける。
この通りは美しい海に面しており、レジャー施設が通り沿いにちらほらと見られる。
車窓からの風景をYouTubeにアップしたので、ぜひ見てもらいたい。
私たちの住むシュエイフは、港湾施設と工業と医療の区域だ。工場からの排水などの影響で、海は澱んでいて悪臭も酷い。
大学近くの海は以前探検した。
大学近くの海は、アラビア湾通りとは正反対である。
夜は、化学の授業で嗅いだ覚えのある臭いが立ち込める。
大気汚染で人々の健康を害し、体調不良者を受診させるーーそういった邪悪なスキームを妄想したくなってしまう。
クウェートタワーは、クウェートの目玉観光地の一つだ。
残念ながら、今回は登れなかった。
登る機会があれば、日記に書くつもりだ。
インシャーアッラー。
夫妻は「Oriental Cuisine」というタイ料理店に連れていってくれた。
クウェートには2箇所しかタイ料理店はないそうだ。
料理は非常に美味しかった。
少し辛めの味付けだが、
食事中、クウェートの企業について教えてもらった。(聞き間違えがあるかもしれない。)
例えば、アルガーニー家は車やクリーニングで有名だ。
スルタン家はイラク侵攻時に米軍に物資補給をした実績があり、「アジュリティ」という会社や「スルタンセンター」というスーパーも経営する。
アシャヤ家はスターバックスなどの外資系カフェを誘致した。
面白いのが、あくまで家名でグループを語る所だ。戦前の財閥に近い感覚だろうか?
ありがたいことに、ご飯をご馳走してくれただけでなく、寮まで送り返してくれた。
非常に楽しい1日だった。
(オチは特にない。)