【🐮クウェート#23】千葉ロッテとスーパーと牛丼
ルームメイトのご家族へ
彼は元気です。
10月16日(月)
午前中は『アルキターブ』を授業で進めた。
1週間で2課のペース。復習が大変だ。
最近、ルームメイトは昼食時にロッテの試合を見ている。
日本との時差は6時間なので、ちょうどナイターを観戦できるのだ。
ちょうどロッテ対ソフトバンクのCS第3戦が開催中で、勝者が次のステージに進出する。
ルームメイトはロッテファンなので、ゲームを熱心に観ている。
藤岡選手が劇的スリーランホームランを放ち、ロッテはまさかの逆転勝利をおさめた。
ルームメイトは滂沱の涙を流し、勝利を祝していた。
私は野球に詳しくはない。
しかし試合を横目で観ているうちに、ここ1週間ほどでロッテのことは粗方覚えてしまった。
推しはロッテの茶谷選手だ。
さて、皆様はロッテの西野投手をご存知だろうか?
彼は「牛丼」のエピソードで有名らしい。
プロスポーツの厳しさを伝えてくれるエピソードだと思うが、私はこの話が好きだ。
ルームメイトが教えてくれた。
というわけで、ロッテと言えば牛丼だ。
勝利を祝し、本日は牛丼を作ることにした。
食材調達のために「シティーセンター」(大型スーパー)に向かった。
今回はスーパーの様子をお伝えする。
※ちなみに、1000フィルス=1KD(クウェートディナール)=約480円である。気になる方は、計算されたい。
まずは野菜コーナーに行った。
果物は全般的に高いイメージだ。
私は基本、デーツ(ナツメヤシの実)だけを買う。日本と比べて格段に安く購入できるのが一点。
もう一つは、イスラームにおいて重要な食材であり、それを体験したいからだ。
例えば、クルアーンの16章67節では、アッラーの徴としてのデーツが語られる。
ブハーリーやムスリムは、「朝に7個のアジュワーデーツを食す者は誰でも、その日はあらゆる毒や魔術から害されることはない」とのハディース(預言者ムハンマドの言葉)をまとめている。
アジュワーはデーツの一種であり、サウジアラビアの特定の地域でのみ生産される。スーパーでも売っているが、少し高い。
イフタール(断食明けの食事)で最初に口にするのも、デーツが望ましいとされる。
あるハディースで、ナツメヤシとは「ムスリムのような木」と述べられているのを読んだことがある。
イスラームにおいて、重要な地位を占める果物である。
今回私は、1.1KDのデーツを購入した。
肝心の肉を探す。
「バラ肉」という概念は、恐らくはなさそうだ。当然、日本のように薄くスライスされた肉もない。
色々と悩んだ末、ビーフストロガノフ用の肉を買うことにした。
肉コーナーの隣りは鮮魚コーナーだ。
他にも必要な品を買った。
牛丼を作る。
完成した。
肉のサイズ感が気にならないことはないが、かねり美味しい。
ロッテのCS制覇を願いつつ、牛丼に舌鼓を打った。