世界最大級のキャンピングカーショー「CARAVAN SALON DÜSSELDORF 2023 」レポート by Yuichiro Nose
こんにちは。Carstayの野瀬です。2023年8月26日~9月3日までドイツデュッセルドルフで開催された世界最大級キャンピングカーショー「CARAVAN SALON DÜSSELDORF 2023」に参加してまいりました。今回のそのレポートをさせていただきたいと思います。
1.世界最大級のドイツの規模とは
日本の最大規模のキャンピングカーイベントは毎年2月に開催されているジャパンキャンピングカーショーは毎年どんどん大きくなっています。来年2024年2月に開催される同ショーは2月2日(金)~5日(月)までの4日間。5ホールで開催されます。規模は約350台程度(予想)でしょうか。圧倒的に日本で最大規模のイベントとなっています。
今回ドイツ・デュッセルドルフで開催された「CARAVAN SALON DÜSSELDORF 2023」は10日間・37か国・750社以上の出展者が2,000台を超える車両を出展いたしました。会場は16ホール、25万㎡(東京ビックサイト全館利用の約2倍)、世界65か国から25万4千人が来場されました。https://caravan.messe-dus.co.jp/
日本は2023年2月1日発表数字(一般社団法人日本RV協会)では約14万5千台のキャンピングカー保有台数があると言われています。世界でいうとアメリカが約1,200万台(日本の約80倍強)、EUは約500万台(日本の約35倍強)とまったく違う市場規模と言われております。とはいえ、日本も過去10年間では約3倍と市場が伸長していますが、欧米は日本よりもはるかにキャンピングカーが定着しています。アメリカではRV(Recreational Vehicle=休暇・楽しみのための車)、欧州ではMotorhome(動く家=大型のキャンピングカー)と呼ばれ親しまれています。もっともっと日本でも身近な存在になればとワタシたちは活動を続けております。
2.スロベニアのアドリアが大好き!!
ワタシ自身はFIATのDUCATOをベース車としたキャンピングカーに乗っています。下記URLは最新ホームページをリンクしました。実際に乗っているは最新のひとつまえの6速セミオートマがいま乗っている車両です。※このあたりはまた別の機会にご説明します。
キャンピングカーのビルダーはスロベニア・アドリア「サンリビング」という車両に乗っています。年間150泊くらいは旅をしながら働きながらこの車両に乗っています。くわえて、Carstayという個人間シェアリングできるところにオーナー登録をしており年間200日程カレンダーをあけてシェアしています。以下車両サイト、ワタシがゲストに共有している取扱説明のサイトになります。
自分の所有している車両のアップデートをしたくて会場を到着後まずはアドリアからからみてしまうのです(笑)
日本ではデルタリンクさんが正規代理店になっています。ご興味ある方はぜひWebサイトチェックしてみてください。
2.ニースマン+ビショフも大好き!!
ハイマーグループで最高級のモーターホームを提供するのがこちらのビルダー「ニースマン+ビショフ」。なかなかたくさん見る機会が日本ではないのでこちらも真っ先に行ってしまうブースです。
上記も正規代理店はデルタリンクとなっております。
3.安価なのか高価なのか?
2023年8月26日「1ユーロ=157.86円」でした。円安が進んでいるわけですから海外の商品はどれも高価に感じます。しかし、会場内をまわっていると時々、日本と価格があまり変わらないという錯覚を感じさせられます。それは800-1,200万円くらいで結構よい車両が販売されていることです。市場が大きい欧州ではベース車両から、その他キャンピングカーを製造する部材が多く流通しております。だからこそ、安く仕入れられたり、様々な選択肢があり、円安でも意外とお値打ちと思ってしまいます。
日本ではあまり通常流通されていないような車両などもみることができます。
4.キャンピングカーのマーケットが大きいと何が違うのだろうか?
①取り扱いのベース車両などが異なる!
キャンピングカーのベース車両=日本:ハイエース、キャラバン、タウンエース、タイナーがベースのカムロード、ビーカムなどがベース車両です。
欧州:キャンピングカーだと圧倒的にFIATデユカト。あとはベンツスプリンターや、最近だと欧州Fordなどがベース車両です。今回はベース車両提供が主なFIAT、IVECOなどをご紹介します。キャンピングカー専用で提供されてるのが羨ましいです。FIAT車両は最近日本でも販売してますね。
車両メーカーは「ベース車」だけ提供してるところと「メーカーがキャンピングカー作っている」ところに分かれています。
②本当にいろいろなキャンピングカーで使える商品が展示・販売されています
~移動中でも滑らないような食器・調味料入れ~
これってマグネットがついており、車両の多くは金属なのでそこに置いておくことで「ズレない」くわえて、いろいろな場所に装着できるので空間をうまく利用ができます。
マーケットが大きいからこそ様々な部材だけでも商売になり、展示会に出展してビジネスチャンスを生むことができるのですよね。また、安全衝突試験や工業デザイナーが手掛けたデザインがおしゃれだったりスケールメリットの恩恵を受けることができますね。
③キャンピングカーがあたりまえの日常生活とはなんだろう?
これまでも何度かご紹介をしてきましたが、メッセデュッセルドルフの会場にはオートキャンプ場が併設されています。それも約2,000台を超えるキャンピングカーが車中泊できます!!以下の写真は朝日新聞デジタルの「キャンピングカーで行こう」で渡部竜生さんが記事中で掲載されていた写真です。
街中、ライン川沿いの駐車場はキャンピングカーでいっぱいです。ここだけではなくいたるところでこのような風景をみることができます。
④桁違いで圧倒されるキャンピングカーたち
欧州ではキャンピングカーのことを「MotorHome」って言っています。たしかに「動く家」ですよね。大きいだけではなく、移動して、車中泊のスポットに到着したら大型車両から小さいに車両に乗り換えます。なので「ガレージ付きキャンピングカー」っていわれていたりします。いやあ、圧巻(笑)
5.欧州がよくて、日本がキャンピングカー後進国って話ではないです!
2023年約10日間ドイツを訪れて、日本との違い、日本よりキャンピングカーの文化が進んでいることを感じることができました。しかしながら、それが言いたいのではないのです。欧州では約500万台を超えるキャンピングカーが保有されています。アメリカは約1,000万台を超えるキャンピングカーが保有されています。日本では約15万台程保有されています。でも日本はキャンピングカー後進国というと実はそうでもない。日本ほどクルマで旅のしやすい国はないです。その理由は。。。
1.安心・安全である。トラブルに巻き込まれる可能性は低い。
2.高速道路や幹線道路が整備されている。
3.どこにでもコンビニ、銭湯、日帰り温泉を見つけることができる。
4.日本全国どこでも自然、文化、食事を楽しむことができる。
でも、日本人はまだまだキャンピングカーが身近ではありません。レンタルが高いとおもわれていたり、購入、維持費が高いと思われている。でもCarstayがあると様々な障壁をクリアすることができます。
①気軽にキャンピングカーに乗れます(約500台登録 2023年10月現在)
②300を超える車中泊スポットがあります。(2023年10月現在)
③クルマを買ったらシェアきるので維持費の軽減につながります。
④製造・販売・メンテナンスやリノベまで気軽に相談できます。
身近になればキャンピングカーにのる選択肢がきっと出てきます。Carstayはもっともっと大きく、影響力を持たないとなりません。そのためには多くのパートナーさんたち、ゲストさんたち、車両、スポットのオーナーさんたち、そして株主の皆さんと連携していく必要性があります。どうぞ、みなさん最後の写真のような世界が当たり前になるように今後もお力添えをよろしくお願いします!!
文責:野瀬勇一郎