アイデンティティ管理はサービスとなるのか
現在のチームのリードがメタデータのプレゼンテーションの中で、デジタルアイデンティティの重要性について話しました。
MusicBrainzに入力する事でリンクするISNIによって、同姓同名のアーティストも間違えることなく参加した作品にリンクする事ができるので、データの正確性や検索・発掘率が上がる事を主張していました。
実際に作業することで、音楽業界の中だけでも同姓同名(+同じ楽器担当・出身地・ジャンル等も)が世界中にたくさんいるので、単に楽曲に参加したアーティストを確認するだけでも実は大変な事を経験しています。複数の資料を照らし合わせ、共通するクレジットを見つけ出し、それを自分がリンクしたい作品に間違いなく合っているか確認するのはすごく時間がかかります。でもそれをしないで”たぶんこの人だろう”でやってしまうと誤ったデータがどんどん膨らむ可能性があります。なので、時間がかかっても正確性を追求しないと後々大変になると思うのでやるなら徹底的にやらなきゃいけないのですが、やっぱり始めるのに躊躇する作業でもあると思います。(特にアーティストならやりたくない作業かもしれません)
また私の経験から、英語表記での日本人の名前の確認は非常に難しいです!
(ローマ字だけで同姓同名を見分けるのは苦労しました)ですので、間違いなくアライアス (AKA)の追加は重要だと思います。
MusizBrainzは無料で自分で入力できますが、ある程度データエンティティの構成(コンポジション・リリース・レコーディングエンティティの違い)がわかっていないと、入力するのもちょっと混乱しやすいので、わかっている人がやった方が間違いも少ないし、早いとは思います。
なので今回のプレゼンの最後では、このようなアイデンティティ管理のサービスの提供を提示していましたが、他のウェビナーでメタデータの入力・管理をしてくれる人・サービスを探している人がいた一方、自分で入力できるのになんでそのようなサービスが必要なのかという意見もありました。
皆さんはそのようなサービスがあったら使用してみたいと思いますか?