大学に戻って音楽ビジネスを学び直す理由

最初に留学でアメリカに来た時には学位に取るつもりはなく、自分でビジネスをスタートするための語学・知識とネットワークを得るのを目的に大学に入りました。途中子供を育てながら一学期一教科ごと取ったりしたのでカレッジで音楽ビジネスのサーティフィケイトを修了するのに何年もかかりましたが、興味があることを英語で学ぶという経験と知識はビジネスを始めるのにすごくためになりました。

それから数年自営でのビジネスの経験や悟りから、娘が小学校に入ったのを機に修士号を取るため大学に戻りました。実際自分の夢(起業)に学位は必要ないのですが、仕事をやって実感する知識のなさ(&語学力)や、ものすごい速さで変わっていく音楽ビジネスのトレンドをアップデートしていきたい、そして娘と一緒に学業の意味を体感していきたいと思い、学位取得を目標に学業を再開しました。

ポートフォリオなど編入準備も自分のキャリアを見つめ直すいい機会でしたし、元々行こうと思っていた学校に入れなかったおかげで、思ってもみなかったバークリーに編入でき、現在仕事・育児と共に勉学に励んでいます。何より一度社会に出てある程度積んだ経験や知識の元、自分が深めていきたい知識を学ぶのはより効果的で実践的と感じています。実際の仕事で使える質問の発言や、自身の経験をふまえたフィードバックは講師にも生徒にも喜ばれます。今までは目上の人を中心にネットワークを広げていましたが、最近は学校のコミュニティを通して若いアーティストやプロフェッショナルとのネットワークも増えました。彼らから学ぶことは多いです。

学業だけに集中できない環境ではありますが、この時期に学校に戻ったのは意味があったかなと思います。いずれ音楽ビジネス教育に貢献していきたいのと、いつか娘が進路に迷ったときにも色々なチョイスがある事を教えられればなと思っています。




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