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【さあ、会社辞めるよ!④】サラリーマンという職種について
こんにちは!みかんです。
このマガジンは、私が妻に会社を辞めることをプレゼンした資料からの抜粋です。
私が会社を辞めることに対し、妻の理解を深めるための自己満マガジンです!(笑)
今回が4記事目です。
仕事の難易度が上がり続けている
1930年、ジョン・メイナード・ケインズは、20世紀末までに、イギリスやアメリカのような国々では、テクノロジーの進歩によって週15時間労働が達成されるだろう、と予測した。
新しいテクノロジーが次々と生まれ、仕事はどんどん効率化している。
そして、私たちの生産性は高まり続ける。
一昔前はFAXでやり取りしていた情報が、今となってはメールやチャットですまされる。
遠方への出張はZOOMで行えば問題なし。
ここで私自身に問いたい。
私の給料は、20年前の人の給料と比較して増えているのか。
額面としては増えていると思う。
実質賃金はどうだろう。
ここで疑問が生まれる。
仕事は効率化して20年前の人と比べたら、私の生産性は何倍にもなっていると思う。
何で給料が増えないの?
私が入社した10年ほど前、会社の偉い人は近所のタバコが吸える喫茶店にいつもいた。
その人は大して仕事をしなくてもよかったのだ。
今そんな人は減った気がするし、コンプライアンス的にはアウトだ。
みんな真面目に働いている。
やるべきことはどんどん増えて、一人当たりの仕事量も増えている。
それに伴いストレスも増えてお金が増えない。
ストレスがたまるとお金を使ってしまう。
この流れは今後も加速するだろう。
仕事を効率化させて、生産性をどれだけあげたところで、先が見えない。
ゴールのないマラソンを走り続けている感覚。
ケインズさんはすごく賢い経済学者だったけど、資本主義の本質が見えていなかったのかもしれない。
「人間の欲望はとどまるところを知らない」
そしてそれは資本主義に呑み込まれ、どんどん加速し、私たちを終わりのないゲームへと引きずり込む。
そんな時代におけるサラリーマンについて。
サラリーマンという職種は日本だけの特別なものらしい
このマガジンで何度か紹介している、橘玲さんの『人生は攻略できる』にこんなことが書いてありました。
「サラリーマン」は日本にしかいない絶滅危惧種
この図が分かりやすかったので本から引用。
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クリエイターとはマンガ家やミュージシャン、スポーツ選手など幅は広けれども「組織に属していない人。」
スペシャリストは医者や弁護士、会計士など「組織に属しても属さなくてもやっていける人。」
バックオフィスは事務系の仕事で「組織に属さないとやっていけない人。」
正社員(サラリーマン)はバックオフィスとスペシャリストの中間にあたります。
正社員(サラリーマン)は日本だけの特殊な職種になってしまったそうです。
日本は島国なので世界の大きな流れは何年か遅れでやってきます。
仕事で世界が繋がるグローバル経済では、競争力が全てなので外資に負けないように日本も徐々に変わらなければならない。
そんな時代に私はサラリーマンでいいのだろうか?
そんなことを思います。
サラリーマンを12年やってみた。自分で稼げるようにはならなかった。
これは私の話ですね。
会社の部署異動で3年おきぐらいにいろいろな部署を経験します。
異動したてはその業務の初心者で、一から頑張って仕事を覚えます。
3年ほどたって慣れてきた頃に、次の部署へ異動です。
それを繰り返しました。
ふと、立ち止まってみました。
「会社が潰れたらどうなるんだろう?」
思い浮かぶのは転職のみです。
私は会社で12年も働いたのに、業務のレベルはそれぞれ満遍なくこなせるぐらいにしかなりませんでした。
12年という時間。
年間休日が120日だとして、240日間は8時間働くわけですね。
240日×8時間×12年=2万3千時間です。
2万3千時間仕事に費やして、自分で稼げるようにならなかった事実。
よくよく考えれば驚愕です。
もちろん、もっと頑張って仕事をしたら自分で稼げるようになれたかもしれないので、私の努力不足感は否めません。
価値が上がる若手、価値が下がるおじさん
どこの会社もそうなのかもしれませんが、若い子たちはすぐに会社を辞めます。
そうすると、若い子の価値は高まるんですね。
そして、若い子たちはすぐに転職できます。
だって、給料安いし若い子減っているので。
若い子の価値が高まると、企業は若い子達を引き止めるために、様々な工夫をして優遇します。
でも企業の資源は限られているので、冷遇される人たちがいます。
物事はあちらを立てればこちらが立たたないというトレードオフです。
それは私含む私以上の世代ですね。
だって、みんな仕事辞められないんだもん。
何万時間サラリーマンとしての仕事に費やしたところで、器用貧乏マンになるだけなので。
そして給料だけは上がるので、生活水準をあげてしまう。
給料の高い器用貧乏マンは転職すれば基本的に年収が下がる。
でも固定費を限界まで高めている人が多いので、年収が下がる転職はできない。
結果、辞められない。
※この記事でも少し触れたことですね。
企業はそんなこと分かっていますよね。
辞める自由がある若い子を優遇して、辞められない私たちおじさんを冷遇する。
また、若い子の労働力は企業からしたら割安なんですね。
それに対して私はどうか?
出世して給料は上がった。
でも異動ばかりしているので器用貧乏マン。
まあ、割高人材ですよね。
あと10年仕事を続けるとどうなるか。
もっと割高人材&器用貧乏マンに進化しますね。
たぶん私の会社はあと20年ぐらいは大丈夫でしょう。
でも、私が一番恐れていることは上司ガチャ・部下ガチャですね。
サラリーマンの仕事なんて、周りの人間関係が全てです。
多くの社員がいれば一定数、頭のおかしい人間もいます。
そこに当たった時の不利益を考えると、ちょっとやってられない、というのが正直なところです。
定年がない仕事
自分が何をしたいのかは全く見えていないのですが、ひとつ理想とする働き方があります
それは、定年がない仕事です。
会社都合で「あなた定年!退職金あげるから余生を楽しく過ごしてね!」とならない仕事がしたいなあと。
定年がなければ老後資金なんてほとんどいらないので。
これは別の記事で書こうと思っていますが、私の両親がしている仕事は定年がありません。
父は68歳になりますが、「元気なうちは仕事続けるか!」と毎日張り切っています。
そして疲れた日は「今日は仕事終わり!」と15時ぐらいに仕事を切り上げます。
最終的にはそんな仕事が理想!
これで新マガジン4記事目終了!
これを読んだ妻がもっと理解してくれることを祈るのみ!
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