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人前で褒められるのが嫌な子って、見ていたら分かる。
若手社員の6割は「人前で褒められたくない」と考えている―。
この記事に書いてあったことだ。
私はlionさんの記事でこのことを知った。
正直な感想としては、人前で褒められるのが嫌な子って見ていたら分かるよね、ということだ。
私の職場には20代の子たちも結構いる。
その中で全員とは言わないけれども、人前で褒められるのをイヤそうにしている子がいる。
元記事ではこんな声があった。
コンサルタント企業に勤める54歳の男性は「人前で褒めれば、その人の頑張りが周知されるので、仕事のモチベーションになると考えていた」と話す。
世代によって褒めるが変化している
私は今年35歳なのだが、人前で褒められると嬉しい。
私より上の世代は、私のように感じる人が多い気がする。
サラリーマンは競争社会だからだ。
1社で定年まで働くということは、社内での評判が何より大切になる。
そして出世競争という観点では同僚は全て敵なのだ。
社会的な背景として、転職が一般的になると社内における評判の重要性は下がってくる。
社内での評判よりは「自分が何ができるのか」、「自分の市場価値をいかに上げるか」という点の方が重要になる。
私は今年35歳になるが1社で定年まで働く価値観を、上の世代から受け継いでいるように感じる。
でも20代の子たちは転職なんて当たり前の世代だ。
そして20代の子たちはSNS全盛期の盛大だ。
SNSは社会をフラットにした。
SNSの世界では年功序列なんて関係なく、良質な情報を発信した者は評価されるのだ。
その世界にどっぷりつかった20代と、私以上の上の世代では価値観が大きく変わっているのは当然のことだ。
ふわっふわなコミュニケーションが飛び交う上司部下
冒頭にも書いたが、褒められるのが嫌な子って見ていたら分かるよね。
なんで分からないんだろう?という点に疑問を持った。
社内を見渡すと、管理職と言われる年上世代の人間と20代の人間のコミュニケーションはもはやズタボロだ。
コミュニケーションとは双方向に発生する。
キャッチボールと言い換えてもいいかもしれない。
管理職たちは気を遣って言葉を選んでいる。
変なことを言おうものならハラスメントで自分の立場が危うくなるからだ。
それが傍から見ていると面白くて、まあ、なにも伝わっていないのである。
若い子たちも管理職と話すとき、それはそれは表面的なことを話す。
そこにはふわっふわな言葉たちが飛び交う。
ふわっふわすぎて、言葉たちが2人の頭の上を四方八方に飛び交っているレベルだ。
こんなコミュニケーションをしていると、人と人の交流なんていつになってもできない。
仕事は仕事、プライベートはプライベートという気持ちは私にもある。
でも仕事の中で良質な関係性を同僚と築けたら、毎日が少しだけ楽しくなるのも事実だ。
仕事に行くのはめんどくさいけれども、あの人と話したら面白いからまあええか、と思えたりする。
コミュニケーションの重要性は高まっている
「部下たちが本音を話してくれない」なんて話を聞くがそんなこと当然なのだ。
会社では当たり前のことながらパワーバランスが存在する。
上司部下なんて最たるものだ。
上司には部下を評価する力があるからだ。
部下からしてみれば不用意な発言をしたら、上司から評価を下げられる。
それは自己肯定感も下がるし、生活をするために必要な給料も下がるという致命的なものだ。
パワーバランスはこれまでも会社で当然のように存在していた。
これまでと今で何が変わったかというと、転職の存在だ。
部下は上司がウザかったら辞めるのである。
部下が多く辞める上司は人手不足の現代において無能だ。
マネジメントができていないとみなされる。
そんな時代なので上司として求められるコミュニケーションのレベルは高まっているように感じる。
では、部下たちが本音を話してくれるようにするにはどうしたらいいのか?
「この人は何を話しても受け止めてくれる」という安心感
会社で上司部下のコミュニケーションを見ていると、上司側に頑固な価値観が存在していることが多い。
「その考え方は違う。」
「俺の時代は違った。」
「お前は何も分かっていない。」
上司のサラリーマンとしての価値観が強すぎるのだ。
上司の中にまず正解があって、そこから逸脱すると上司という権力を使って修正する。
この接し方をしたら最後。
「この人に何を言っても無駄だな。」
部下は心を閉ざしてしまう。
おめでとう!ふわっふわな関係性のできあがりだ。
現代は仕事のスピードも格段に上がったし、難易度も上がった。
私も管理職なので上司側の気持ちもわかる。
若い子の中にはすぐ辞めるし、休職するし、仕事に対する気持ちが弱い子もいる。
でも、残念ながら時代は変わったのだ。
時代が変わっているのだから、管理職である私たちも変わらなければならない。
人と人がまずあって、そのあとに上司部下がある
SNSが社会をフラットにしたことは確実だ。
その時代において、上下関係というパワーバランスに基づいたコミュニケーションは終焉に向かっている。
このことについて私は肯定的だ。
1年違うだけで先輩後輩という、主従契約が結ばれる社会の方がおかしい。
年齢が離れていようがすごい人はすごいし、そうでない人はそうでない。
私たちは時間という限られた資源を、人生の中で何かに投入している。
投入するバランスは人によって異なるので、周りを見渡せば年齢に関係なく自分より秀でている要素がある人たちばかりなのだ。
その事実を直視せずに上司部下や先輩後輩という色眼鏡で、上の人間の方が優れているなんておこがましい考え方には同意できない。
私たち管理職に求められていることとして、上司部下とは社内のおままごと的な役割でしかない事実を素直に認めたうえで、色眼鏡を外すことなのだと思う。
まずは人と人。
次に役割としての上司部下・先輩後輩。
冒頭の記事を読んでそんなことを感じました。
おしまい!
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