私「会社辞めます」上司「え…?」私「会社辞めます!」
先日上司と面談。
私「年内で会社辞めようと思います。」
上司「え…?」
私「(聞こえてないのかな。)年内で会社辞めようと思います!」
上司「頭の整理が追い付かない。ちょっと待って。」
私「はい。」
…10秒経過。
上司「みかんが辞める理由が分からないんだけど。なんで?」
私「サラリーマンに疲れたからです。」
上司「そんな退職理由聞いたことがない。辞めてどうするの?」
私「長年の夢だった無職生活を満喫します。」
上司「意味が分からない。それ生活できないじゃん。」
私「私だけじゃなく奥さんも無職になっても固く見て20年は大丈夫です。」
上司「意味が分からない。なんで?」
私「10年近く投資に全振りしてきたからです。」
上司「はあ?どういうこと?」
私「かくかくしかじか。」
※この記事で説明しているようなことをとげが無いように話した。
上司「状況は分かったけど、辞める必要あるの?」
私「はい。お金については長年かけてリスクにさらして全貌はうっすら見えてきたので、次は私の労働力をリスクにさらします。」
上司「意味が分からない。どういうこと?」
人生の荒波を乗り切るキーワードは「リスク」な気がする
投資はリスク。
転職はリスク。
起業はリスク。
リスクにはネガティブなイメージが付きまとう。
私が投資を始めた10年ほど前、会社でそのことを周りに話すと「投資ってリスクあるじゃん」そんなことをよく言われた。
投資の勉強をするとリスクとは、ネガティブな意味だけではないことが分かる。
100万円で買った株が1年後に20%値上がりして120万円になること、20%値下がりして80万円になること、投資の世界ではこの上下20%のことをリスクという。
値下がりする可能性もあるからリスクを取らないという考え方もありだ。
でも値上がりする可能性もある。
だとするとリスクを遠ざけるのではなく、仲良くしながらも適切な距離感を取った方がいい。
リスクとは近づきすぎるとケガをして、遠ざけすぎると幸福を得られない、いわば猫みたいなものなのかもしれない。
猫は近づきすぎると引っかかれたり嚙まれたりケガをするが、だからといって家に迎え入れなければこの幸福を知ることはなかった。
ちょっと例えが無理やりすぎますかね(笑)
お金についてのリスクとの付き合い方は少しだけわかってきた。
それは暴落したときに株を焦って売ってしまうことがない金額を投資に回すことだ。
このリスクについて。
以前考え方を変えてくれる本に出会った。
この記事は半年前に書いたのだが、当時も今も山崎さんのこの言葉は正しい気がする。
なぜインデックスファンドに投資していたら、平均して毎年5%程度お金が増えるのか?
なぜ私が会社で頑張って働いた利益の一部が配当金として株主にわたるのか?
この答えはこうだ。
投資家がリスクを取ったから。
一見すると投資家は楽して稼いでいるようにも思える。
だって、お金を株や投資信託に投資していたら勝手にお金が増えるのだから。もちろん減ることもある。
私も以前はそう思っていた。
でも一度お金を運用してみるとそれは違うことが分かる。
今年8月に暴落があった。
私はこのときに買い増ししたため数字上は-846万円ですんでいるが、実際は1,300万円も資産が減った。
これが結構なストレスなのだ。
このストレスは投資をしていなければ感じることは無い。
ただ、投資をしていなければ投資から得られる果実を得ることはできない。
投資の利益はストレス代と言われるのはこのためだ。
お金については山崎さんがいっていたことが少しだけ理解できた気がする。
一度しかない人生で実験してみたい
私が次に試したいのは人的資本、つまり私の労働力をリスクにさらすとどうなるか?ということだ。
みなさんはこの本を読んだことがあるだろうか?
人生の早い段階でこの本に書いてあることを理解できた人は、その後生きるのが楽になる1冊だ。
この本ではE(従業員)、S(自営業)、B(ビジネスオーナー)、I(投資家)の4つの考え方が紹介されている。
※エムハヤさん、図が分かりやすかったので引用させていただきました。もし不都合がございましたらお教えください。
この図で考えると私の場合、E(従業員)とI(投資家)にそれぞれ片足を突っ込んでいる。
私の妻はサラリーマンから個人事業主、そして投資もしているのでE(従業員)から抜け出し、S(自営業)とI(投資家)にそれぞれ片足を突っ込んでいる。
我が家の場合、B(ビジネスオーナー)が未知数なのだ。
B(ビジネスオーナー)から見える世界はどんなものなのだろう?
私は単純にこの世界から見える景色が知りたい。
会社に入社して12年。投資を始めて約10年。
E(従業員)・I(投資家)の景色はそれなりに見ることができた。
そしてその2つの景色は人生そのものへの理解を深めてくれた気がする。
私の次のステップはS(自営業)で何年かかけて仕組みを作って、B(ビジネスオーナー)になることだ。
これはお金をもっと稼ぎたいという気持ちもあるにはあるのだが、それよりも単純に知りたい!という知識欲なのだと思う。
このE(従業員)・S(自営業)・B(ビジネスオーナー)・I(投資家)すべてを経験することで、人生とお金の本質的な部分がもっと見えるのではないか。
それは世の経営者たちの本を読めば頭では理解できるのかもしれないが、やっぱり自分で経験しないと自分の言葉では語れない。
そして私はそこで学んだことや失敗したことなどを自分の言葉で語りたい。
次の10年はS(自営業)→B(ビジネスオーナー)への道を目指す。
さいごに
上司とは色々話したが実はまだ退職についてオッケーをもらっていない。
上司「退職については一度持ち帰ってほしい。」
退職について上司に話したとき驚いたことが2つある。
①自分の心が全く揺れなかったこと
もう少し感極まったり、退職することに対し迷いが生じると思っていた。
でも、何も感じなかった。
「会社を辞めると上司に言うときってこんなもんか。今まで何を気にしていたんだろう。」
拍子抜けだった。
翌日から会社辞めてから何しようか?ということばかり考えるようになった。
もう会社への気持ちはなくなってしまった。
自分の心変わりの早さに驚いた。
②上司と私の見ている世界が全く違っていたこと
上司とは1時間程度話したがどうもかみ合わない。
投資家として考えた約10年という期間。
サラリーマンとしての思考から大きく外れたのかもしれない。
別にどちらが正しいという話ではない。
ただ、10年という期間は短いようでとてつもなく大きかったのだと知った。
10年間仕事をしながらも本を読み漁り、投資して。
「ブラジルで蝶が羽ばたいたらテキサスでハリケーンが起きる」
これはバタフライエフェクトを説明する寓話だ。
たぶん私が何もせずに10年経って、部下から冒頭の退職理由を聞かされたら「意味が分からない。」と言う気がする。
今回上司が「意味が分からない」と言ったのは、10年という期間で私がどれだけズレてしまったのかを物語る言葉なのだと思う。
毎日の小さな積み重ねは時間の経過とともに大きな変化になるのだ。
でも、私の変化が人生で正解かどうかなんて死ぬときにならなければ分かららない。
何が正しいとかはなくて、みんな違ってみんないいのだと思う。
1度しかない人生なのだから死ぬ前に「おもろい人生やったな―」と自分で思えたらそれが正解なのだ。
おしまい!