上司の必要とする情報をいかに集めるか。サラリーマンに求められること。
こんにちは!みかんです。
会社の役職が上がってからというもの、偉い人たちの会議の末席に加わることになりました。
少し引いた目で偉い人たちの会議を見ていると、サラリーマンとしての仕事の本質が見えてきますね。
(私の会社だけかもしれませんが。)
やっぱり偉い人は上座。私は下座。
偉い人は扉から一番離れた上座。
私は扉から一番近い下座。
おおー。
令和の時代にもこんな文化が続いているとは・・・!
世の中がどれだけ変わっても、人間の価値観や習慣は変わらない。
価値観は生きた化石。
役職が同じ人間が話し合ったところで決まらない
会議の場では偉い人たちが話し合います。
ここで面白いのは、偉い人の中でも同じ役職の人同士の議論になると話が平行線になるんですね。
その中で自分の意見を通したい場合にどうするか?
仮にAさんとBさんが同じ役職で意見がぶつかり合ったとしましょう。
Aさんは会議の場で一番偉い人が、自分の意見を採用してくれるような情報を提供するんですね。
またAさんは、Bさんの意見がいかに会社の利益にならないかを、Bさんに向けて言いながらも、本当は一番偉い人に向けて言うわけですね。
これはサラリーマンレベルが高いなと思いました。
一番偉い人に直接言うのではなく、Bさんに向けて言うことがキモですね。
それらの情報を加味して一番偉い人が最終的に判断します。
一番偉い人の意見と反対の意見を言ってみたら変な空気になった(笑)
会議をしていると若い人の意見も聞かせてと、私に話を振られることもあります。
これまではめんどくさかったので、一番偉い人の意見を尊重する形で話していたのですが、ふと思いました。
一番偉い人の意見と逆の意見を言ったらどうなるんだろう?
変な空気になりました(笑)
この記事を読んでいる若い方がいらっしゃればアドバイス。
あなたが規模の大きい会社で働いているのであれば、偉い人がいる場で「若いあなたの意見を聞かせて。」と言われた場合。
それはこう言われているのと同じです。
「若いあなたのフレッシュな視点で、一番偉い人の意見を補強しなさい。」
上司が必要とする情報をいかに集めるか
私は仕事に関する色々な本を読みあさりながら、いま求められているのはこんなことなのかなと思ってきました。
この考えは現場レベルの話。
少し偉くなるとこんなものは幻想と分かりますね。
もしかしたらあと10年ぐらいたって、今の偉い人たちが定年退職したら変わるかもしれません。
社員が多くなればなるほど様々な意見が出る。
その意見は多くの人の利害を巻き込む。
その意見を判断するのは組織の中で一番偉い人。
だとしたら、求められるのはこんなところです。
サラリーマンが上に対してこびへつらうのって、こう考えると合理的なんですよね。
みんな今より出世したいし、給料も欲しい。
一番手っ取り早いのが、自分より偉い人に好かれること。
だって自分を評価するのは自分より偉い人なので。
私は上に対してこびへつらう人は正直好きではありませんでした。
でも、みんな自分や家族の生活もあるし、出世競争に負けたくないというプライドもある。
だとしたら、しょうがないよなーとも最近思うわけです。
みんな頑張った結果そうなるんだよなと。
そう考えると、会社の仕組みってうまくできているなーとも思うわけです。
結局何がしたいのか分からなくなる
記事を書きながらこの本を思い出しました。
この本で大江さんは「サラリーマン脳」のことを書かれています。
私もサラリーマンなのでよくわかるのですが、基本的にサラリーマンをやっていると「自分がしたい!」ということはできません。
「自分がしたい!」に近づけることは出来ますが、「組織の制約の中で」という条件付きです。
また、多くの企業の場合、人手不足なので社員一人当たりの仕事量は増えています。
そんな中「自分がしたい!」と言ったとしても自分と周りの仕事が増えるだけ。
それで評価が上がればいいのですが、それも不確実。
そうなると基本的には上から言われたことをやっていれば楽なので、その楽な方に流れる。
その結果として「すべての活動が受動的になる」サラリーマン脳が形成されるのでしょう。
さいごに
偉い人たちの会議に出たことでいろいろなことを感じました!
下っ端の時には見えない風景が見えてきますね。
正直なところ何がいいのかは分かりません。
事実を事実として認識しながら、自分にとって心地よい方向に舵を切る。
そんなことが大切に感じました。