両立支援と言われるけど…お金のリアル
メンバーのSAWADAです
今年の2024年も師走となり、今年はどんな一年でしたか?
私は、本当に色々あった一年です
数年に一度、こんな年はあります
公私をまとめるとこんな感じの一年です
体に関わる事が多かった一年
そして、食生活の変化で悪化した事がわかり、今後の食生活の見直しもした一年となりました
前書きが長くなりましだか、キャリコンの勉強会でよく
『両立支援』
という言葉が出てきます
病気との両立支援と言うと、がん治療と仕事の両立支援がクローズアップされます
それは、がん治療はお金も体力的にも負担が大きく、治療も多岐にわたるようになり、そして、会社としても、従業員の健康を管理する義務もあり、治療との両立が出来る病気となったため、各企業の対応が変化し、それによって、キャリコン支援でも相談が増えているのでしょう~
キャリコン支援は、一人一人キャリアに求める事はクライアント毎に違い、正解がない世界です
それに加えて、予期せぬ、病気との戦いも加わることが、人生観も大きく変化することから、支援するときには、より、一人一人寄り添うことが必要になります
私の周りもそうですが、キャリアコンサルタント自体が、健康で、介護等も直面していないと、『両立』という言葉にピンとこないキャリコンも多いのかもしれません
しかし、私は、22歳の時に慢性の病気で、一度、会社を辞めた経験もあり、そして、2年前より免疫系の病気の発病により、少しは、仕事の事、体の事、お金の事、今後の人生の事への考え方に変化があった人の一人です
元々、金融にいますので、お金のことは、他の人よりもリアルに考える機会は、多いのですが、今回の手術という入院があり、改めて、考える事がありましたので、シェアしたいと思います
ご自身の準備や支援の参考にしてみて下さい
お金と入院
皆さんは、突発的に起こる事にどれくらいの保険を掛けていますか?
『保険』は、万が一の予期せぬ不確実で起こる事に対して、掛ける必要になります
ただ、過大の保険は、家計を圧迫するため、バランスが必要です
近年は、YouTubeなどでも過度な保険は見直す方が良いと言われていますが
でも、家族がいて扶養していれば、相応の保険は必要になります
是非、来年の一つの目標に家計見直しを加えるのも良いのではないでしょうか?
前置きが長くなりましたが・・・
具体的な数字はなかなか見ることないでしょうから一緒に見ていきましょう
前提条件から
これが何を意味しているか?
今回の入院は、7日間と短期入院で、生活には影響が少ない入院であったことです
病気の種類などでは、1か月・3か月・6か月程度の入院になったり・・・
今は、入院よりも通院での治療が多くなるけど、復職はできない状態で治療することが多いのです
そうなると、自分の性格や会社の福利厚生・一緒に働くメンバーなど、色々複雑に絡み合います
これは、私の価値観の一つです
慢性の病気になった時に退職を選んだ理由で、これは人それぞれ違うと思いますが、私という一人の会社員として考えていたことは・・・・
①病気になった要因の一つに勤務があったので、権利として休職という手段は選べる
②でも、休職をすると、一人減で勤務を余儀なくされる同じ部署のメンバーがいる
会社の体制が整っていないのが問題だから、自分の権利を主張することも出来るけど、私は、一緒に仕事をしていきたメンバーに負担をかけることは選べない一人でした
今もその考えは変わる事が少なく、権利と義務の関係は、一人の会社員と会社の関係があり、その権利・義務に他のメンバーを巻き込んでは、他のメンバーのキャリアが崩れると思っています
メンバーは、関わったメンバーに優しく、ギブアンドテイクの考えもあるので、『良いよ』と言ってくれることが多いと思います
しかし、会社はこの善意に甘えてはいけなく、精神論で頑張れというのは、権利義務の不平等がうまれると思っている一人です
でも、この考えも、お金がかかる病気になった時、背に腹は代えられないことになります
このように病気で休むという一つの事柄でも色々な価値観があるという事を理解する必要がありそうです
今回は、お金を中心に記事にしますので、価値観については端折っていきます。でも実はここを軽視する組織は今後、選んで貰えない会社になりそうな予感がしますよね
7日間の医療費公開
多分、今回の入院費は、近年の軽い手術を含む入院のスタンダードな金額になると思います
高額医療制度って知っていますか?
上記の領収書で左側に『1,159,480-』これが治療に関わる金額になります
どうでしょう?高いと感じたか?安いと感じたか?
本来であれば、退院時は、この3割負担が治療費負担になります
『347,844-』
これに右の食事等の個人負担分を加えた金額が支払い金額になりますが、私は、『173,415-』になっています
あれあれ???
そうこれが高額医療費制度になります
これは、年収等や年齢変わってきます
下の図は、69歳以下の一覧です
エやオは分かりやすいですが、ア~ウは( )以降の計算が面倒で、そして、治療によって金額が変わるので、入院前になかなか計算出来ませんので、気になる人は、入院前に自分が受ける治療の一般的な金額で算出してもらうことも一つの方法です
ちなみに私はイに該当していたことになります
限度額適用認定書とは?
限度額適用認定書は本来公的医療保険で手続きすることで、退院時に高額医療費で算出された医療費支払いが可能になります
今は、認定書が無くても、公的医療保険の中で組合健保などは病院がオンラインでアクセスして、取得出来るケースもあります
しかし、健保の種類や病院規模によっては、オンライン取得が出来ないケースもありますので、認定書の手続きも覚えておくと良いでしょう~
しかし今後は、マイナ保険証になれば、多くの皆さんが認定書を別途発行してもらわなくても高額医療費で算出した金額で退院出来るようになります
もし、認定書の発行が間に合わなく、マイナ保険証でもないときは、一旦、3割負担額で退院清算し、後日還付してもらうことになります
高額医療費制度は、手元に現金がないときはとても有難い制度です!!!
最近は、この高額医療費制度の金額の見直しがニュースになっています
でも、他の国では、このような制度は少なく、本当にすごい制度で、この高額医療制度の金額見直しがあっても日本に居て良かった~と思うでしょう~
今回、自己負担分の食事代やベット代も含めて、私の退院時清算金は・・・
『206,224-』
さて、この金額を民間保険で賄う方がいいのか?という話になります
今回、自宅療養期間も含めて、会社を休んだ日にちは、19日間です
有給休暇が残っていたので、私は、休んだ期間も給料が出ていたことになります
この兼ね合いで民間保険の加入検討をすることになります
正直、今回のこの負担金であれば、別途払っている保険料から言うと保険加入は必要ないかな・・・と感じています
民間保険料の支給額は?
約3年前に保険見直しをしましたが、その時は、やっぱり保険加入しました
そして、私は、告知あり保険となっているので、他の保険よりも保険料が高いプラン
月額7000円程度の負担です
今回の支給額は・・・・
『335,000-』
でした
約3年間を回数でいうと36回
7000円×36回=252000円
これが4年以上払込をしていたら、保険料分自分で積立していても賄えたという事です
だから保険の払い過ぎは注意が必要です
特に私は独身ですから、休職しているときに負担する生活費が少ないこともあり、保険料を個別に積立することで対応出来る事が多いのが、この日本の健康保険制度とも言えます
ただ、これは、保険内診療の場合になります
保険内診療とは・・・
一般的な治療は保険内診療が多いです
保険内という事は、当然、高額医療など各種制度も該当します
しかし、日本には保険外診療も多いです
保険外診療が多いものに、三大疾病が挙げられます
以前は梗塞系の病気は手術が主流でしたが
今は・・・
保険外診療で、点滴で梗塞を溶かす薬も開発されています
がんも同じです
抗がん剤治療で保険内診療はありますが、体への負担が大きく、今は、他の治療法も多くあります『光免疫治療』というのもあり、保険外診療になっています
その為、一回の治療が何百万円という金額になる事もあり、そのため、アヒルさんの保険会社で有名ですが、がん保険など入ることが多くなるのです
急に選択を迫られる事が・・・
私の母は、脳梗塞で入院したことがあります
倒れた時に、幸いにも家族が居て、直ぐに病院へ
その時に選択という現実がやってきます
『今、点滴を始めれば、後遺症がほとんどなく、手術もなく済みます
しかし、保険外診療で1本7万円で2日間は点滴になります』とのこと
そして、直ぐに点滴を打ち始める為、今、治療方針ほ決めてもらえるか!?
という決断があったようです
皆さんは、高額な治療の保険外治療を決断することが出来ますか?
その時の為にも、定期的に保険見直しと現在の医療の現実を知ることが必要になります
あなたは制度をどれくらい活用できるか?
今の若い人たちは、会社の属することを軽く見ている人も多いと思います
でも、会社に属しているから、受けられる制度もあるという事です
そして、病気になるとその有難みを感じる事が出来るでしょう
一つは、有給休暇があるという事です
これは、この期間は、休んでも給料がもらえるという事です
本当に有難いです
生活を変えることなく1か月ぐらいは、過ごせる人が多いのではないでしょうか?
休職手当(傷病手当)って知っている?
協会けんぽと健康保険組合に入っている人は、休職した場合は3日の待機後、4日後からもらえる手当で、『標準報酬月額』から算出され、2/3程度支給されます
そして、未確認ではありますが、1年半程度支給されるように変更になっています
ここで注意が必要なのが、個人事業主が加入する国民健康保険にはこの手当がないという事です
収入が途絶えてしまうという事です
ですから、自由な働き方の個人事業主は、病気のリスクが大きくなってしまう傾向です
自分の働き方が、自分が休んでいても、収入が上がる業種であれば良いのですが、自分が働かなきゃ売上が上がらないのであれば、会社員以上に、病気の際のリスク管理が必要になる事になります
自分の生活費と手当のバランス
今まで、色々書いてきましたが、会社員は、基本的には、協会けんぽや健康保険組合に加入していると思います
2/3程度の傷病手当が出てくるので、毎月の支出を収入の2/3で生活していれば、万が一の時も生活が出来なくなることも少ないような気がします
そして、治療費も高額医療制度があるため、自分の所得が該当する負担分の支払いが出来れば、治療を受ける事が出来るでしょう~
自分の貯蓄で備えれる金額だと思いませんでしたか?
後は、特殊な病気について、保険外治療を受けたい場合には民間保険に入っていないと、なかなか医療の選択が出来ず、体に負担がかかる治療を選択せざる負えないことも多いような気がします
今は、自分で将来の生活費を投資などで作り出す必要が出てきます
無駄なお金を投資に回す
生活費を給与の2/3程度で過せる工夫
いざと言う時に支払いが出来る貯蓄
この3つを意識するだけで、生活に余裕が出来、無駄な民間保険の勧誘に踊らされることなく過ごす事が出来ると思っています
おまけ
今の医療現場・・・
私はバーコード管理されていました・・・(笑)
おまけ2
手術前日夕食