異国で“時間通りにミーティングを“なんて主張して嫌われた話
青年海外協力隊として
ベリーズの少年院で活動を始めて7ヶ月。
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きっと何の気なしに
上司の口から放たれた
「授業は時間通りに始めて」という言葉
幹部だし一応言っておこうかくらいの
ほんのかるーい気持ちで言ったんだろう。
その言葉を間に受けた私と
時間なんて守れない上司との話。
異国で働き出して7ヶ月。
時間通りにいかないことは当たり前。
1人必死に時間通りにしようとしてる自分が
アホくさくなって、徐々にこの国の時間の流れに身を任せるようになっていた私。
職場の送迎バンだって
30分程度の遅れじゃなんとも思わない。
1時間経ってアレおかしいな?と思うくらいに
適当になってきていた。
そんな中突然、上司が放った
「時間通りに授業始めて」という言葉
この懐かしく、
そして当たり前の言葉を聞いて
最近の時間を意識しないで
授業やるようになっていた自分に気づく。
13:00開始の授業が13:15になることは
正直しょっちゅうあった。(時間通りに子どもを迎えに行っても準備できてないこともあって、適当な時間がその辺だった)(1人必死で時間を守っているとストレスがたまるので、ある種の自己防衛だと思っていた)
言い訳は色々あるのだけど、
とにかく時間に遅れていたのは確かで
指摘されて恥ずかしくなった。日本人なのに、何やってるんだろう。みたいなことも思った。
でもそれと同時に
怒り的な感情も湧き上がった。
普段、全く時間を守れない
上司からのその言葉に
「YOUがそれ言うか?」
という気持ちだ。
とはいえ
「時間通りに授業を始める」は
間違ったことではないので反抗する理由はない。態度を改めることにした。
その日から日本にいた頃のように
かなり時間を意識するようになった。
1ヶ月ほど
意識して時間通りの授業をした。
しかし、
どうしても
一限目の授業だけ時間通りに
始められなかった。
原因は
朝行われるミーティングが長いこと
8:45開始の一限目だが
朝9:00過ぎにミーティングが
終わることがザラにある。
長引いている最中も特に焦る様子もない。
ちゃんとやれば10分で
終わるようなミーティングを
30分も40分も続ける。不毛な時間
このミーティングのせいで
負の連鎖が起きていた。
朝のミーティングが長引く
↓
授業開始時間が遅れる
↓
授業が遅れるだろうと思って
子どもは授業準備しない
↓
授業の迎えに行っても
準備できておらず更に授業が遅れる
1ヶ月ほど
真面目にオンタイムの授業をしてきたし
そろそろいいかなと思い
上司に
「ミーティングを時間通りにしよう」
という提案をしにいった。
しかし
上司の答えは
「そんなの無理よ」だった。
(いやいやあなたが無駄話をしなければ
きっと出来る)
「みんなが時間通りにミーティングに来ないから無理だよ」
(遅れてきたメンバーが到着してからでも10分で終わらせれば一限は間に合う)
(というか!いやいや、あなたがくるように言えばいいじゃない。何か変える努力をしないと、授業をオンタイムになんて無理だよ)
と心で思ったり、そのまま言葉にしたりした。
話は平行線を辿り
嫌な空気のままその日は終わった。
翌日の朝
恐ろしく送迎バンが遅延して
始業時間を15分過ぎて
職員たちが職場に到着した。
(こんなことは滅多に起きない)
上司は嬉々とした表情で
「ほらね、時間通りなんて無理よ。(私は悪くない)」「あなたが働いていた場所とは違うんだからフレキシブルにならなくっちゃ」「この子ったら時間通りにミーティングをなんて言ってきたのよ」と最後には他職員の前で晒される始末。
きっと前日
あまりにも正論で攻めてしまって
言い返せず不満が溜まっていたのだろう。
その日から
上司に嫌われてしまったようで
小さな嫌がらせというか
言葉の針を刺してくるようになった。
どうやらやり方を間違ったらしい
あんな直接的なやり方じゃダメだったのだ。
もしかすると
「時間通りに授業を」という
あまりにもなじみのある言葉に
食いつき過ぎた自分がいけなかったのかもしれない。何の気なしに放った言葉をそのままバカ真面目に受け止めてしまったのが良くなかったのか。
英語も話せず
大した仕事もしていないくせに
要求ばかりしてくるな
て感じだったかな向こうにしてみれば。
あーあやっちゃったって感じだ笑
こっからどう関係を修復していくかな。
とはいえ
ベリーズ人は
良くも悪くも忘れっぽい。
怒鳴り合った次の日
普通に会話をしてる。
きっとこの嫌な感じも
時間とともに消えていく。といいな。
協力隊、いいことばっかじゃないなあ
と実感するこの頃。
しんどいけど、同期や協力隊仲間
家族や日本で帰りを待っている人たち
にいつも支えられている。
今日もそんな人たちに助けられて
励まされてなんとか1日を終えられた
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